日本のポーカープレイヤーを語る上で、木原直哉(Naoya Kihara)さんは代表的な存在の一人です。
2012年に日本人として初めてWSOPのゴールドブレスレットを獲得し、2026年には自身2本目・3本目のブレスレットを立て続けに獲得しました。
確率論や期待値に基づく論理的な判断を軸に、国内外の大会で継続的に結果を残しているプレイヤーです。
木原直哉さんとは?
基本プロフィール紹介

画像:PokerNews
プロフィール
木原さんは、北海道名寄市出身のプロポーカープレイヤーです。
東京大学理学部地球惑星物理学科を卒業後、プロポーカープレイヤーとして国内外のトーナメントに参戦してきました。
大学時代は将棋部に所属し、将棋のほかにもバックギャモンや麻雀など、複数の頭脳ゲームに取り組んできたことでも知られています。
| 名前 | 木原直哉 |
|---|---|
| 出身 | 北海道名寄市 |
| 学歴 | 東京大学理学部 地球惑星物理学科卒業 |
| 職業 | プロポーカープレイヤー |
| 活動 | NIPPON SERIES Executive Director 3MPC関連活動 株式投資・投資関連発信 |
| 主な露出 | クレイジージャーニー(TBS) JOPT実況・解説 m HOLD’EM公式生放送 PIVOT |
ポーカー実績
木原さんの通算獲得賞金や主なタイトルなどを表にまとめました。
| 主な実績 | WSOPブレスレット3本 ASPT Korea 2025 1位 WPT LAPC 9位 |
|---|---|
| 主な称号 | 日本人初・日本人最多の WSOPブレスレットホルダー |
| 世界 ランキング | 日本人ライブ賞金ランキング5位 WSOP 2026 POY 2位 (2026年6月11日確認時点) |
| 獲得賞金 | ライブ通算 約4.9億円前後 |
| 主な プレイ領域 | 海外ライブトーナメント ミックスゲーム |
WSOP公式プロフィール /
WSOP 2026 POY Leaderboard /
LightTHREE優勝記事 /
PokerNews 3本目優勝記事
木原さんは、ライブトーナメントの獲得賞金を記録する『The Hendon Mob』のデータにおいて、日本人ライブ賞金ランキング5位のプレイヤーです。
2026年WSOPでの2本目・3本目ブレスレット獲得分を含めると、ライブトーナメントでの通算獲得賞金は約4.9億円前後に達しています。
1度のトーナメントで獲得した自己最高賞金は、2022年の「$50,000 Poker Players Championship」で3位に入賞した際に獲得した約9,900万円です。
2012年の1本目に加え、2026年には2本目と3本目のゴールドブレスレットを獲得しています。
主な入賞成績はこちら
| 年 | 大会・シリーズ | 成績 |
|---|---|---|
| 2012 | WSOP $5,000 PLO 6-Handed | 1位 |
| 2013 | WPT LAPC Main Event | 9位 |
| 2019 | WSOP $1,500 Dealer’s Choice | 4位 |
| 2022 | WSOP $1,500 Dealer’s Choice | 3位 |
| 2022 | WSOP $50,000 PPC | 3位 |
| 2023 | ASPT Incheon NLH High Rollers | 1位 |
| 2025 | ASPT Korea Main Event | 1位 |
| 2026 | WSOP $10,000 NL 2-7 Championship | 1位 |
| 2026 | WSOP $10,000 Seven Card Stud Championship | 1位 |
日本人ライブ賞金ランキングや国内プレイヤーの最新動向については、以下の記事にまとめています。

木原直哉さんの経歴
木原さんが大きく飛躍したきっかけは、2012年のWSOP「$5,000 PLO 6-Handed」での優勝です。
日本人初のゴールドブレスレット獲得として注目を集め、その後はPokerStars Team Onlineに加入。
世界各国のトーナメントにも継続して参戦していきました。
PokerStars Team Onlineとは?
PokerStars Team Onlineは、2009年末に発足した、オンラインポーカーで実績を残したプロを集めたスポンサードプロのチームです。
ライブトーナメントや著名人を中心とする「Team PokerStars Pro」とは別枠として設けられ、オンライン上で数多くの試合をこなして稼ぐタイプのプレイヤーに光を当てるためのものです。
日本人では、2012年のWSOPでPLOを制し日本人初のブレスレットを獲得した木原直哉さんが、同年9月から2016年8月末までTeam Onlineのメンバーとして活躍しました。
なお現在は、Team Pro・Team Online・ストリーマーといった区分が「Team PokerStars(アンバサダー)」として一本化されており、「Team Online」という名称は実質的に過去のものとなっています。
さらに2026年にはWSOP「$10,000 No-Limit 2-7 Lowball Draw Championship」で2本目のブレスレットを獲得。
そのわずか3日後にはWSOP「$10,000 Seven Card Stud Championship」も制し、通算3本目のブレスレットを手にしました。

木原さんの経歴を時系列で見る
| 時期/年 | できごと |
|---|---|
| 2011年 | WSOPメインイベント初参戦 653位で入賞 |
| 2012年6月 | WSOP $5,000 PLO 6-Handed 1位 日本人初のゴールドブレスレット獲得 |
| 2012年9月 | PokerStars Team Onlineに加入 |
| 2013年2月 | WPT LAPC Main Event 9位 |
| 2015年 | TBS「クレイジージャーニー」に初出演 |
| 2019年6月 | WSOP $1,500 Dealer’s Choice 4位 |
| 2022年6月 | WSOP $1,500 Dealer’s Choice 3位 WSOP $50,000 PPC 3位 |
| 2024年 | 国内大会「NIPPON SERIES」の Executive Directorに就任 |
| 2025年1月 | ASPT Korea 2025 Main Event 1位 |
| 2026年6月 | WSOP $10,000 NL 2-7 Lowball Draw 1位 自身2本目のゴールドブレスレット獲得 |
| 2026年6月 | WSOP $10,000 Seven Card Stud Championship 1位 自身3本目のゴールドブレスレット獲得 |
プレイスタイルと得意種目

画像:PokerNews
木原さんのプレイスタイルの特徴は、東大理学部で培った論理的思考力と、期待値を極限まで追求する確率・期待値重視の戦略です。
| 主戦場 | 海外ライブトーナメント オンラインポーカー |
|---|---|
| 得意種目 | ミックスゲーム |
| スタイル | 期待値と論理的判断を重視 |
| 思考の土台 | 将棋・バックギャモン・麻雀 頭脳ゲームで培った判断力 |
木原さんは、テキサスホールデム(NLH)だけでなく、ミックスゲームで多くの実績を残しています。
2012年のWSOPブレスレット獲得時には、PLOについて「ベストゲームではない」としながらも、基本に忠実なプレイで優勝を果たしました。
将棋やバックギャモンで培った情報整理力も活かし、現在も世界のトーナメントに参戦しています。
国内ポーカーシーンでの活躍と普及への貢献
木原さんは、国内のポーカーシーンの発展や普及活動に大きく貢献しています。
NIPPON SERIESの運営とExecutive Directorとしての活動
木原さんは、国内トーナメントシリーズである「NIPPON SERIES」のExecutive Director(エグゼクティブ・ディレクター)を務めています。
プロプレイヤーとしての知見を活かし、競技性を意識したストラクチャー設計や国内大会の運営にも関わっています。
3MPCでのアドバイザー活動
木原さんは過去に、ポーカー上達を目的としたオンラインサロン「3MPC(3Million Poker Club)」のスペシャルアドバイザーとして活動していました。
3MPCは、ポーカーの戦略や考え方を学ぶためのコミュニティ型サービスです。
木原さんは、プロプレイヤーとしての経験を活かし、国内プレイヤーの育成や学習環境づくりにも関わってきました。
著書・メディア出演を通じた普及活動
木原さんは、書籍の出版やテレビ番組への出演を通じて、競技としてのポーカーや確率思考について発信しています。
TBS系列のバラエティ番組『クレイジージャーニー』に複数回出演し、ラスベガスのWSOPに挑戦するプロプレイヤーとしての日常や戦いぶりが密着取材されました。
この放送は、日本において「プロポーカープレイヤー」という職業が広く認知される大きなきっかけとなりました。
また、著書である『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考』などを通じて、確率論的な思考方法を分かりやすく伝えています。
さらに、JOPTの実況・解説やm HOLD’EM公式生放送などでも解説を務め、ポーカーの戦略や見どころを伝えています。
株式投資と確率思考への発信
木原さんは、ポーカープレイヤーとしてだけでなく、株式投資についても積極的に発信している人物です。
2024年には、エコノミストのエミン・ユルマズさんとの共著『「確率思考」で市場を制する最強の投資術』を刊行しました。
同書では、ポーカーで培った確率思考やリスク管理を、株式投資やファンダメンタルズ分析にどう活かすかがテーマになっています。
木原さんは「投資家としての一面」を持ち、経済メディアにも出演しています。
エミンさんとは書籍だけでなく、投資哲学を語る動画企画などでも共演しており、ポーカーと株式投資の共通点をテーマにした発信を行っています。
本人ブログでも株式投資について発信しており、短期的な値動きだけでなく、会社の一部を保有する意識や長期保有の考え方に触れています。
ポーカーと株式投資は、限られた情報の中でリスクとリターンを見極める点で共通しており、木原さんの発信にも期待値や確率を重視する姿勢が表れています。
木原直哉さんを知るうえで
押さえておきたい実績
2012年WSOP「$5,000 PLO 6-Handed」での日本人初ブレスレット獲得

画像:WSOP
2012年6月、ラスベガスで開催されたWSOP「$5,000 PLO 6-Handed」に参戦した木原さんは、419エントリーのトーナメントを勝ち抜き、日本人として初めてのWSOPゴールドブレスレットを獲得しました。
ファイナルテーブルでは、ダヴィディ・キタイ(Davidi Kitai)との大きな勝負を制してチップリーダーに浮上。
ヘッズアップではクリス・デマチ(Chris DeMaci)を破り、優勝を決めました。
2012年WSOP優勝時の勝負所を見る
フロップが「9♥ 8♠ 4♦」の場面でオールイン対決となり、キタイの「A♦ A♣ T♦ J♦」に対し、木原さんは「Q♦ J♣ T♠ 9♣」で勝負しました。
ターンカードの「7♥」で両者がストレートを完成させましたが、木原さんは「T」を引くことでより上位のストレートが完成するフリーロールの状態に。
リバーに「T♣」が落ちたことで木原さんがキタイを上回り、大きなチップリーダーとなりました。
ラストハンドでは「K♥ Q♥ J♠ 6♣」で勝利を決め、日本人初のWSOPゴールドブレスレット獲得を達成しました。
この勝利によって獲得した賞金は、当時レートでは約4,000万円、現在の換算基準では約7,900万円にあたります。
日本人初のWSOPブレスレット獲得は、日本のポーカーコミュニティでも大きな注目集めました。

ミックスゲームの大型イベント「PPC」での3位入賞
2022年のWSOPでは、バイイン約780万円の高額イベントWSOP「$50,000 Poker Players Championship」で3位入賞を果たしました。
獲得賞金は約9,900万円に達し、木原さんのキャリア最高額の入賞成績となりました。
Poker Players Championshipとは?
Poker Players Championshipは、複数のポーカー種目を切り替えながら戦うWSOPの高額イベントです。
ノーリミットホールデムだけでなく、スタッド、オマハ、2-7系など幅広い種目への対応力が問われます。
2022年のファイナルテーブルには、ダン・ケイツ(Dan Cates)、ユーリ・ジヴィエレフスキー(Yuri Dzivielevski)、ベニー・グレイザー(Benny Glaser)など、ミックスゲームで実績のあるプレイヤーが並びました。
2026年WSOPで2本目のブレスレットを獲得

画像:PokerNews
2026年のWSOP「$10,000 No-Limit 2-7 Lowball Draw Championship」において、木原さんは198エントリーのトーナメントを勝ち抜き、自身2本目となるWSOPゴールドブレスレットを獲得しました。
このトーナメントの優勝賞金は約6,900万円です。

2本目優勝時のファイナルテーブル・ヘッズアップを見る
ファイナルテーブルには、ショーン・ディーブ(Shaun Deeb)やジョン・シン(John Cynn)などの著名プレイヤーに加え、日本のりゅうたろう(Ryutaro Suzuki)さんも進出し、4位に入賞しました。
ヘッズアップではデイビッド・リン(David Lin)と対戦。
ラストハンドでは木原さんが「6-5-3-2」から「7」を引き、セブンシックス(7-6-5-3-2)を完成させて優勝を決めました。

2026年WSOPで3本目のブレスレットを獲得

画像:PokerNews
さらにその3日後、WSOP「$10,000 Seven Card Stud Championship」でも130エントリーのトーナメントを制覇。
ジェームズ・チャン(James Cheung)とのヘッズアップを制し、自身3本目のWSOPブレスレットと優勝賞金約4,800万円を獲得しました。
同一シリーズで$10,000チャンピオンシップを連続制覇したことで、木原さんは2026年WSOPで最初のダブルブレスレット獲得者となりました。
2トーナメント合計の獲得賞金は約1.1億円にのぼります。

3本目優勝時のファイナルテーブルを見る
3本目となったWSOP「$10,000 Seven Card Stud Championship」では、ファイナルテーブルにアレン・ケスラー(Allen Kessler)、ジェレミー・オースマス(Jeremy Ausmus)、クリス・ブリュワー(Chris Brewer)、マイケル・ミズラキ(Michael Mizrachi)などが残りました。
木原さんはジェームズ・チャン(James Cheung)をヘッズアップで破り、優勝賞金約4,800万円を獲得。
2本目からわずか3日で3本目のブレスレットを手にしました。

WSOP Player of the Yearランキングでも上位に
2026年6月11日確認時点のWSOP「Player of the Year Leaderboard」でも、木原さんはショーン・ディーブ(Shaun Deeb)に次ぐ2位につけています。
単発の入賞ではなく、シリーズ全体を通してポイントを積み上げている点も、2026年WSOPにおける木原さんの活躍を象徴しています。
WSOP Player of the Yearとは?
WSOP Player of the Yearは、WSOP公式の年間ポイントランキングです。
2026年はWSOP Europe、ラスベガスのWSOP、WSOP Paradiseのオープンライブブレスレットイベントが対象となり、各プレイヤーの上位15成績がランキングに反映されます。
2026年6月11日確認時点では、1位がショーン・ディーブ(Shaun Deeb)の1,649ポイント、2位が木原直哉さんの1,597ポイント、3位がクリストファー・ハニチェン(Christopher Brian Hunichen)の1,525ポイントです。
2026年のPOYランキングには、上位100人を対象とした総額$1,000,000の賞品枠があります。
1位は$100K Paradise Packageに追加特典、2〜3位は$100K Paradise Package、4〜15位は$30K Super Main Event Packageが用意されています。
木原さんは確認時点で2位のため、$100K Paradise Packageの対象圏内に入っています。
海外でも評価される木原さんの実力

画像:PokerNews
木原さんは、長年にわたり世界の主要トーナメントで戦い続け、海外の著名プレイヤーとも数多く対戦してきました。
2013年の「WPT L.A. Poker Classic」メインイベントでは9位に入賞。
2022年の「$50,000 Poker Players Championship」では、ダン・ケイツ(Dan Cates)やベニー・グレイザー(Benny Glaser)など、ミックスゲームで実績のあるプレイヤーたちと同じファイナルテーブルに進出しています。
その評価を示す例の一つが、2026年WSOPの「25K Fantasy Draft」です。
木原さんは日本人プレイヤーの1人として、「Team Banana」から評価額1ドルで指名されました。

まとめ

画像:PokerNews
木原さんは、日本人初のWSOPゴールドブレスレット獲得に加え、2026年に2本目・3本目のブレスレットを連続で獲得したプロポーカープレイヤーです。
東京大学理学部卒業という経歴に加え、将棋・バックギャモン・麻雀などの頭脳ゲーム経験を背景に、論理的な期待値判断とミックスゲームでの対応力を活かして結果を残しています。
国内トーナメント「NIPPON SERIES」の運営・設計に携わるほか、書籍の出版やメディア出演、国内大会配信での解説を通じて、ポーカーを知る入口を広げています。
日本人ライブ賞金ランキングの詳細や国内プレイヤーの実績については、以下の記事でも確認できます。

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