りゅうたろう(Ryutaro Suzuki)とは?ミックスゲームで2本のWSOPブレスレットを獲得した実績と経歴を解説

りゅうたろう(Ryutaro Suzuki)さんは、WSOPで2本のゴールドブレスレットを獲得している、ミックスゲームのスペシャリストとして名高いプレイヤーです。

国内外のライブトーナメントで継続的に好成績を収めるだけでなく、ネット配信や実況解説といった発信活動を通じて、日本国内のミックスゲーム普及に深く貢献しています。

WSOP公式プロフィール、The Hendon Mob、PokerNews、本人SNSをもとに、2026年6月時点の情報を紹介しています。

この記事では、りゅうたろうさんの基本プロフィールやポーカー実績、プレイスタイル、そして押さえておきたい代表的なエピソードを紹介します。

目次

りゅうたろうさんとは?
基本プロフィール紹介

2025年WSOPでプレイするりゅうたろうさん
2025年WSOPのテーブルでプレイするりゅうたろうさん
画像:PokerNews

プロフィール

りゅうたろうさんは、京都大学出身のプロポーカープレイヤーです。

名前りゅうたろう(Ryutaro Suzuki)
出身大学京都大学
年齢25歳
職業プロポーカープレイヤー
得意種目ミックスゲーム全般
(Omaha, Stud, Razz, Badugiなど)
主な実績WSOPブレスレット2本
WSOP Circuitリング1個
公式SNS公式Xはこちら▷

ポーカー実績

りゅうたろうさんの通算獲得賞金や主なタイトルなどを表にまとめました。

主な実績WSOPブレスレット2本
WSOP Circuitリング1個
JOPT複数回優勝
世界
ランキング
日本人ライブ賞金ランキング28位
獲得賞金ライブ通算 約1.3億円
オンライン通算 約69万円
WSOP通算 約1.5億円
主な
プレイ領域
国内外ライブトーナメント
(ミックスゲーム種目)
参照:The Hendon Mob / PokerNewsプロフィール /
WSOP公式プロフィール

ポーカーの戦績や獲得賞金をまとめるデータベース『The Hendon Mob』によると、りゅうたろうさんのライブトーナメントにおける通算獲得賞金は約1.3億円
日本人ランキングで28位に位置する実績を持ちます。

特に、2025年に開催された「$3,000 T.O.R.S.E.」での優勝時には、自己最高となる約4,200万円を獲得して大きな注目を集めました。

彼は複数のルールを組み合わせた「ミックスゲーム」を主戦場としており、世界最高峰のWSOPで2度の優勝を果たすなど、国内外でその強さを証明し続けています。

獲得賞金額に関する解説

Hendon Mob / PokerNewsWSOP公式プロフィールでは、りゅうたろうさんの獲得賞金額に差があります。

Hendon Mob / PokerNewsにおいて、りゅうたろうさんのライブイベント通算賞金は約1.31億円(819,747ドル)」と表示されています。
一方、WSOP公式プロフィールのライブイベント通算賞金は 「約1.5億円(942,975ドル) です。

この差は、オンライン実績やイベントの集計範囲の違いによって、各データベースの数字に差が出ているためです。

例えば、2021年のオンラインWSOP Circuitリングで約2,200万円の賞金を獲得していますが、Hendon Mob / PokerNewsでは集計されていません。

そのため、本記事では「ライブ通算」はHendon Mob基準、
「WSOP公式プロフィール上の総額」はWSOP基準として区別して表記します。

主な戦績はこちら
大会・シリーズ成績
2021WSOP Circuit Online1位
2022APT Korea Incheon
「Short Deck Hold’em」
3位
2023ASPT Incheon
「Main Event」
2位
2023WSOP 「$3,000
Nine Game Mix」
1位
2023ASPT Taiwan
「Big Bet Mix」
1位
2024JOPT 2024 Tokyo #01
「NLH Hyper」
1位
2024WSOP $10,000
「Dealers Choice Championship」
3位
2024JOPT 2024 Grand Final
「PLO Hi/Lo」
1位
2025JOPT 2025 Tokyo #01
「MIX 10 Game」
1位
2025WSOP
「$3,000 T.O.R.S.E.」
1位
2026Los Angeles Poker Classic
「Limit Badugi」
1位
参照:The Hendon Mob

日本人プレイヤーによる海外トーナメントへの挑戦や獲得賞金の推移については、以下の記事にまとめています。

りゅうたろうさんが有名になった経緯

りゅうたろうさんがポーカーコミュニティで広く知られるようになったのは、2021年の「WSOP Circuit Online」での優勝(ゴールドリング獲得)がきっかけです。

その後、2023年の「$3,000 Nine Game Mix」にて自身初となるWSOPブレスレットを獲得。
ウォルター・チェンバース(Walter Chambers)さんとのヘッズアップを制し、日本人として7人目のブレスレットホルダーとなりました。

Nine Game Mixとは

Nine Game Mix(ナインゲームミックス)とは、9種類のポーカーゲームを順番にローテーションするフォーマットです。

テキサスホールデム、オマハ、スタッド系、ロー系など性質の異なる種目が含まれており、それぞれのゲームに対応する幅広い知識と技術が求められます。

さらに2025年には「$3,000 T.O.R.S.E.」で2本目のブレスレットを獲得し、ミックスゲームの実力派プレイヤーとしての地位を確立しました。

T.O.R.S.E.とは

T.O.R.S.E.は5種目を一定時間ごとに順番にプレイするミックスゲームで、種目名の頭文字を取ったフォーマットです。

  • T:2-7 Triple Draw
    (数字の小さい役ほど強い
    「ローボール」のドローポーカー)
  • O:Omaha Hi-Lo
    (4枚の手札と5枚のコミュニティカードで最も強い / 弱い手の両方を競う)
  • R:Razz
    (役の弱さで競うスタッドポーカー)
  • S:Seven Card Stud
    コミュニティカードを使わず、7枚の手札で戦う)
  • E:Eight or Better(Stud Hi-LO)
    -(Seven Card StudのHi-LO版)

ノーリミットホールデムと異なり、すべてフィックスドリミット(ベットやレイズ額が固定)で行われ、各種目の知識と戦略が等しく問われる総合力勝負となります。

似たフォーマットに「H.O.R.S.E.」がありますが、最初の「H」=テキサスホールデムの代わりに「T」=2-7 Triple Drawを採用した点が最大の違いです。
2025年のWSOPで初めてブレスレット競技として採用されました。

りゅうたろうさんの戦績

時期/年できごと
2021年WSOP Circuit Online優勝
ゴールドリング獲得
2022年10月APT Korea Incheon Short Deck 3位
2023年1月ASPT Incheon Main Event 2位
2023年6月$3,000 Nine Game Mix 優勝
初のゴールドブレスレット獲得
2023年9月ASPT Taiwan Big Bet Mix 1位
2024年1月JOPT 2024 Tokyo #01 NLH Hyper 1位
2024年5月JOPT 2024 Grand Final PLO Hi/Lo 1位
2024年6月$10,000 Dealers Choice Championship 3位
2025年1月JOPT 2025 Tokyo #01 MIX 10 Game 1位
2025年7月$3,000 T.O.R.S.E. 優勝
2本目のブレスレット獲得
2026年1月LAPC Limit Badugi 1位
2026年6月WSOP 25K Fantasy Draft 指名

プレイスタイルと得意種目

2023年WSOPのテーブルでプレイするりゅうたろうさん
2023年WSOP Nine Game Mixのテーブルで
プレイするりゅうたろうさん
画像:PokerNews

りゅうたろうさんのプレイスタイルにおける強みのひとつが、複数のゲーム種目を並行してこなす「ミックスゲーム」での実力です。

実際に、これまで獲得した2本のWSOPゴールドブレスレットは、2023年の「Nine Game Mix」2025年の「T.O.R.S.E.」であり、いずれもミックスゲーム種目での結果です。

特に2023年の初優勝時のインタビューでは、ミックスゲームに取り組み始めてからおよそ1年でのブレスレット獲得だったと報じられています。

個別種目では「デュース・トゥー・セブン・トリプルドロー(2-7 Triple Draw)」を得意としており、自ら戦術ガイドを執筆するなど普及にも貢献しています。

2-7 Triple Drawとは

2-7 Triple Drawとは、最も弱い手を作ることを目指すゲームです。

最強の手は「2・3・4・5・7」の組み合わせで、ストレートもフラッシュも強い手扱いになるため、できるだけバラバラで低い数字のカードを揃えます。

3回のドロー(カードの交換)が行われ、ベット額が一定額に固定される「フィクスドリミット」形式で行われます。

テキサスホールデムが主流でミックスゲームがまだ一般的ではないアジアにおいて、2024年の「Dealer’s Choice Championship」での3位入賞をはじめ、複数種目で上位に入る実績を持つプレイヤーです。

Dealer’s Choiceとは

Dealer’s Choice(ディーラーズチョイス)とは、ボタンにいるプレイヤーが、その回にプレイする種目を選択できるフォーマットです。

通常のトーナメントでは種目があらかじめ固定されていますが、このフォーマットでは選択権を持つプレイヤーが、承認された種目リストの中から自分の得意な種目を選べます
選択権はテーブルを1周するごとに次のプレイヤーへ移ります。

自分の番では得意種目を選べる一方、相手の番では相手が得意種目を選んでくるため、幅広い種目に対応できる総合力が求められる競技といえます。

国内ポーカーシーンでの活躍

2023年WSOP優勝後に日本からのサポーターと記念撮影するりゅうたろうさん
2023年WSOP優勝後に記念撮影するりゅうたろうさんとサポーターの皆さん
画像:PokerNews

JOPTでの優勝

りゅうたろうさんは国内最大級のポーカーイベント「JOPT(ジャパンオープンポーカーツアー)」においても、ミックスゲーム種目で実績を残しています。

「MIX 10 Game」や「PLO Hi / Lo」、「FL 2-7 Triple Draw」など、ミックスゲーム系のサイドイベントに積極的に参戦し、複数回にわたり優勝しています。

「MIX 10 Game」「PLO Hi / Lo」とは

MIX 10 Game:
10種類のポーカーゲームを順番にローテーションしながら進行するフォーマットです。
テキサスホールデムをはじめ、オマハ、ラズ、スタッドなど多様な種目が含まれます。

1種目に特化したプレイヤーより、幅広い種目に対応できるプレイヤーが有利とされています。

PLO Hi / Lo:
4枚の手札と5枚のコミュニティカードを組み合わせて、最も強い手(ハイ)と最も弱い手(ロー)の両方を競うゲームです。

ポットはハイとローの勝者で分け合います。
ベットの上限がその時点のポット額までに制限される「ポットリミット」形式で行われます。ローの条件は「8以下のカード5枚でストレート・フラッシュなし」です。

2025年1月に開催されたJOPT 2025 Tokyo #01「MIX 10 Game」で優勝した際には、「ポーカーの神様が僕に微笑んでくれました。」とコメントしています。

りゅうたろうさんを知るうえで
押さえておきたいポイント

ここでは、りゅうたろうさんのキャリアを語る上で代表的なエピソードを紹介します。

「$3,000 Nine Game Mix」で
初ブレスレット獲得

2023年WSOP Nine Game Mixでブレスレットを獲得したりゅうたろうさん
2023年WSOP Nine Game Mixで
初ブレスレットを獲得したりゅうたろうさん
画像:PokerNews

りゅうたろうさんが世界にその名を知らしめた瞬間は、2023年のWSOP「$3,000 Nine Game Mix」での優勝です。
361エントリーのフィールドを勝ち抜き、自身初のWSOPゴールドブレスレットを獲得しました。

同イベントでは中村多聞(Tamon Nakamura)さんも4位に入賞しており、終盤には日本勢2人がファイナルテーブルに残る展開となりました。

優勝賞金は約3,400万円。日本人として7人目のWSOPブレスレット獲得者となる快挙でした。

優勝後、りゅうたろうさんは“I want to be more famous in Japan, but also more famous in the world…”(日本でもっと有名になりたい。でも世界でももっと有名になりたい)と語り、世界でのさらなる活躍への意欲を示しました。

りゅうたろうさんの過去実績については、以下の記事で確認できます。

「$3,000 T.O.R.S.E.」で
自身2本目のブレスレット獲得

2025年WSOP T.O.R.S.E.で2本目のブレスレットを獲得したりゅうたろうさん
2025年WSOP T.O.R.S.E.で2本目のブレスレットを獲得したりゅうたろうさん
画像:PokerNews

2025年の「$3,000 T.O.R.S.E.」では、522エントリーを勝ち抜き、自身2本目のWSOPブレスレットを獲得しました。
なお、このイベントはWSOP史上初のT.O.R.S.E.ブレスレットイベントであり、りゅうたろうさんは初代王者となっています。

ファイナルテーブルにはトビー・ルイス(Toby Lewis)さん、Koji Fujimotoさん(3位)らが残り、ヘッズアップではトビー・ルイスさんと対戦。
最後はRazzでルイスさんの9ドローを抑え、8-lowを完成させて勝利しました。

以下の記事では、りゅうたろうさんの戦績やWSOP獲得者の情報をまとめています。

海外大会・海外プレイヤーとの接点

WSOP Nine Game Mixのファイナルテーブルでプレイするりゅうたろうさん
画像:PokerNews

りゅうたろうさんのミックスゲームにおける高い実力は、海外のプレイヤーからも評価されていることが伺えます。

2026年WSOPの「25K Fantasy Draft」では、マシュー・ワントマン(Matthew Wantman)率いるチーム「Team Spitework」から落札額$24で指名されました

この落札額は、同ドラフトにおいて指名された日本人プレイヤーの中では最も高額な価格であり、WSOPの多種目トーナメントにおいて安定して結果を残せるプレイヤーとして、国際的に注目を集めていることを裏付けています。

「25K Fantasy Draft」については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。

まとめ

2025年T.O.R.S.E.優勝後にサポーターと記念撮影するりゅうたろうさん
2025年T.O.R.S.E.優勝後に記念撮影するりゅうたろうさん
画像:PokerNews

りゅうたろうさんは、日本人としては2人目となる、2本のWSOPブレスレットを獲得したプロポーカープレイヤーです。
ミックスゲームに特化した正確なプレイングと高い実力により、世界のハイステークスイベントにおいても継続的に結果を残し続けています。

国内大会「JOPT」などでもサイドイベントで優勝を重ねており、自身のnoteではミックスゲームの解説をするなど、日本におけるミックスゲームの普及やファンの拡大にも大きく貢献しています。

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この記事を書いた人

"ポーカープレイヤー兼ディーラー。
ライブトーナメントやアミューズメントポーカーの現場経験をもとに、初心者向けのルール解説、大会情報、店舗紹介、プレイヤー目線の戦略記事などを担当しています。
プレイヤーとしての視点だけでなく、ディーラーとしてテーブルを見てきた経験も活かし、ポーカーをこれから始める人にも分かりやすい記事作りを意識しています。"

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