セブンカードスタッドのルール解説|木原直哉さんが2連続Vしたミックス種目

セブンスタッドアイキャッチ

2026年WSOP「Event #23: $10,000 Seven Card Stud Championship」で、木原直哉(Naoya Kihara)さんが優勝しました。

木原さんは同シリーズの「$10,000 No-Limit 2-7 Lowball Draw Championship」を制したばかりで、出場した2トーナメントで連続してWSOPブレスレットを獲得
2026年シリーズでは2本目(通算3本目)となり、2026 WSOPで自身初の複数優勝を達成しました。

この連続優勝をきっかけに、「セブンカードスタッドとはどんなゲームなのか」と気になった人も多いでしょう。

セブンカードスタッドは、共通カードを使わず、各プレイヤーに配られる7枚からベスト5枚で役を作るポーカーです。

WSOP公式ルール、PokerNewsのセブンカードスタッド解説をもとに、2026年6月時点の情報を整理しています。

この記事では、セブンカードスタッドの基本ルール、カードの配られ方、ベッティングの流れ、ホールデムとの違い、観戦時に見るべきポイントを解説します。

木原さんが2026WSOPでブレスレットを獲得した詳細は以下の記事です。
合わせてご覧ください。

目次

セブンカードスタッドとは?
共通カードを使わないポーカー

セブンスタッドで優勝した木原さん

セブンカードスタッドは、ショーダウンまで進むと各プレイヤーに7枚のカードが配られ、その中から5枚を使って役を作るポーカーです。

テキサスホールデムのような共通カードはありません。
プレイヤーごとに配られるカードだけで勝負します。

ただし、すべてのカードが伏せられているわけではありません。
セブンカードスタッドでは、一部のカードが表向きに配られるため、相手の見えているカードをもとに判断するゲームです。

種目名Seven Card Stud
セブンカードスタッド
目的7枚のうち5枚で、通常のポーカー役を作る
共通カードなし
ショーダウン時の
カード枚数
各プレイヤー7枚
見えるカード4枚が表向き
伏せカード3枚が裏向き
一般的な形式Fixed-Limit
固定額ベット形式
参照:PokerNews / WSOP公式ルール

まずは「共通カードなし」「7枚から5枚を選ぶ」「見えているカードが重要」と覚えると、全体像がつかみやすくなります。

最初に覚える3つのポイント

最初に覚える3つのポイント
1
共通ボードはない
ホールデムのような共通カードを使わず、各自のカードだけで勝負します。
2
75
ベスト5枚で役を作る
配られた7枚すべてではなく、その中のベスト5枚で役を作ります。
3
L3L3K79
表向きカードを見る
相手の見えているカード(表向き)から、狙っている手を読みます。

セブンカードスタッドは、カードの配られ方を理解すると一気に分かりやすくなります。次の章で、各ストリートの流れを見ていきます。

カードの配られ方:
3枚から始まり7枚で決着

カードの配られ方|3枚から始まり7枚へ
3rd最初の3枚
2枚は伏せ、1枚は表向き(=ドアカード)
L3L3KNEW
4th4枚目
表向きで配られる
L3L3K7NEW
5th5枚目
表向きで配られる
L3L3K79NEW
6th6枚目
表向きで配られる
L3L3K79QNEW
7th7枚目(River)
最後の1枚は伏せて配られる
L3L3K79QL3NEW
伏せカード3枚 + 表向きカード4枚 = 計7枚。この中からベスト5枚で役を作って勝負します。

セブンカードスタッドでは、最初に3枚、そこから1枚ずつカードが追加されていきます。

最初の3枚のうち、2枚は伏せカード、1枚は表向きカードです。
この表向きカードはドアカードと呼ばれます。

ストリート配られるカード状態
3rd Street最初の3枚2枚が伏せカード
1枚が表向き
4th Street4枚目表向き
5th Street5枚目表向き
6th Street6枚目表向き
7th Street
River
7枚目伏せカード
参照:PokerNews

最終的には、伏せカード3枚、表向きカード4枚の合計7枚を持つ形になります。

ショーダウンでは、その7枚すべてを使うわけではありません
7枚の中から、通常のポーカー役としてベスト5枚を選びます。

表向きカードがあるから読み合いが生まれる

セブンカードスタッドでは、相手のカードの一部が表向きに見えています。

たとえば、相手の表向きカードに同じスート2枚見えていれば、フラッシュの可能性を考える必要があります。

また、自分が必要としているカードが他のプレイヤーの表向きカードに出ている場合、そのカードを引ける可能性は下がります。

このように、見えているカードを数えながら判断する点が、セブンカードスタッドの特徴です。

アンティ・ブリングイン・
ベットの流れ

ゲームの始まり方|ホールデムとの違い
テキサスホールデム
SB+BB
2人のブラインドからゲームが始まる
セブンカードスタッド
AAA+BI
ブラインドなし。全員のアンティ+ブリングインから始まる

テキサスホールデムでは、スモールブラインドとビッグブラインドからゲームが始まります。

一方、セブンカードスタッドでは、基本的にブラインドを使いません。
各プレイヤーがアンティを出し、その後にブリングインから最初のベッティングが始まります。

アンティとは?

アンティとは?
AAAAA
POTポット形成
カードが配られる前に、全員が少額の強制ベット(アンティ)を出します。これにより、最初からポットが作られた状態でゲームが始まります。

アンティは、カードが配られる前に全員が出す少額の強制ベットです。

スタッド系のゲームでは、全員がアンティを置くことで、最初からポットが作られます。

ブリングインとは?

ブリングインとは?
TABLEK97J2ブリングイン
各プレイヤーの前にある表向きカード(=ドアカード)。共通ボードではありません
3rd Streetで各プレイヤーに表向きで配られたカード(=ドアカード)が一番低いプレイヤーが、強制ベットを置きます。小さいベットのままにすることも、規定のベット額まで上げる(=コンプリート)こともできます。

ブリングインは、3rd Streetで表向きに配られたカードを見て決まる強制ベットです。

通常のセブンカードスタッドでは、一番低いドアカードを持つプレイヤーがブリングインを置く形になります。

ブリングインを置いたプレイヤーは、小さい強制ベットだけを出すことも、最初から規定のベット額まで上げることもあります。

覚えておきたい用語
アンティ
カードが配られる前に、全員が出す強制ベット
ドアカード
3rd Streetで表向きに配られるカード
ブリングイン
一番低いドアカードのプレイヤーが置く強制ベット
コンプリート
ブリングインから、規定のベット額まで上げること

4th Street以降は強い表向きハンドから行動

3rd Streetでは、一番低いドアカードのプレイヤーがブリングインを置きます

しかし4th Street以降は、ルールが変わります。
表向きカードだけで見たときに、強いハンドを見せているプレイヤーから行動します。

たとえば、あるプレイヤーが表向きカードで「K」のペアを見せている場合、Aハイだけを見せているプレイヤーより先に行動することがあります。

このように、セブンカードスタッドではポジションが固定されません
配られた表向きカードによって、行動順が変わります

Fixed-Limit形式が基本
ベット額はストリートで変わる

ベット額はストリートで変わる|Fixed-Limit
1ストリート別のベット額
スモールベット(3rd・4th)ビッグベット(5th〜・2倍)
3rd
4th
5th
6th
7th
3rd・4th Streetはスモールベット、5th Street以降はその2倍のビッグベットが使われます。
2強制ベットとベット額の「大きさ」の関係
アンティ
極小・全員
ブリングイン
小・最低
スモールベット
基準
ビッグベット
2倍
アンティ < ブリングイン <(コンプリートで)スモールベット < ビッグベット
混同注意:「小さいベット額(スモールベット)」はブリングインとは別物です。ブリングインはスモールベットより小さい強制ベットで、コンプリートとは、そのブリングインをスモールベットの額まで引き上げることを指します。「大きいベット額(ビッグベット)」はスモールベットの2倍で、5th Street以降に使う通常のベット単位です。

セブンカードスタッドは、一般的にFixed-Limit形式でプレイされます。

「Fixed-Limit」では、ベットやレイズの金額があらかじめ決まっています
「No-Limit Hold’em」のように、自由な額を一度に入れる形式とは異なります。

前半の3rd Streetと4th Streetでは小さいベット額5th Street以降では大きいベット額が使われます。

そのため、序盤で軽くコールしても、後半になるほど1回の判断が重くなります。
ドローを追うか、早めに降りるかの判断が重要になるゲームです。

ハンドの強さ:
通常のポーカー役で勝負する

セブンカードスタッドのハイゲームでは、通常のポーカー役で勝敗を決めます。

2-7 LowballRazzのように、低いハンドを作るゲームではありません。
役の強さは、テキサスホールデムやオマハと同じ考え方です。

内容
ロイヤルフラッシュA-K-Q-J-10の同じスート
ストレート
フラッシュ
同じスートで連続した5枚
フォーカード同じ数字4枚
フルハウススリーカード + ワンペア
フラッシュ同じスート5枚
ストレート連続した数字5枚
スリーカード同じ数字3枚
ツーペアペア2組
ワンペアペア1組
ハイカード役がない状態
参照:PokerNews

7枚すべてを使うわけではない

初心者が間違えやすい点は、7枚全部で役を作るわけではないことです。

最終的に配られるのは7枚ですが、勝敗に使うのはその中の5枚です。
残り2枚は、ベストハンドに関係しなければ使いません

セブンカードスタッドは「7枚配られるゲーム」ですが、勝負は「7枚から作るベスト5枚」で決まります。

テキサスホールデムと
どこが違う?

セブンカードスタッドは、テキサスホールデムと同じく通常のポーカー役で勝負します。

しかし、カードの配られ方や情報の見方は異なります。

項目テキサス
ホールデム
セブンカード
スタッド
共通カードありなし
手札2枚7枚
(ショーダウン時)
見える情報ボード5枚各プレイヤーの
表向きカード
開始時の
強制ベット
ブラインドアンティ +
ブリングイン
ポジションボタンを基準に固定表向きカードの
強さで変わる
一般的な
ベット形式
No-Limitが主流Fixed-Limitが主流
重要情報ボード、レンジ、ポジションアップカード、デッドカード、行動順

ホールデムでは、全員が同じボードを見ながら役を作ります。

一方、セブンカードスタッドでは、各プレイヤーに別々のカードが配られます。
その一部が表向きに見えるため、相手がどの役を狙っているのかを読みながら進めるゲームです。

観戦時はここを見る
セブンカードスタッドの見どころ

セブンカードスタッドを観戦するときは、すべての伏せカードを想像する必要はありません。

まずは、表向きカードと行動順を見るだけで、勝負の流れが追いやすくなります。

1. 3rd Streetの最初の3枚

セブンカードスタッドでは、最初の3枚が重要です。

ペアを持っているのか、同じスートがそろっているのか、ストレートにつながりそうなのかによって、その後の戦い方が変わります。

2. 相手のアップカード

相手の表向きカードは、セブンカードスタッドで分かりやすい情報の一つです。

表向きカードにペアができている相手は、すでに役ができており、強いです。
同じスートが複数枚見えていれば、フラッシュドローも考えられます。

3. デッドカード

デッドカードとは、すでに表向きに見えているカードや、フォールドしたプレイヤーの表向きカードなど、今後自分が引けないと分かっているカードです。

たとえば、自分がフラッシュを狙っているときに、同じスートのカードが相手のアップカードに多く出ていれば、完成しにくくなります

4. 5th Street以降のベット

Fixed-Limitのセブンカードスタッドでは、5th Street以降のベット額が上がります。

そのため、5th Street以降に強くベットしているプレイヤーは、ハンドが完成していたり強いドローを持っている可能性があります。

まとめ:セブンカードスタッドは
見えているカードを読むゲーム

WSOPのミックスゲームでプレイするりゅうたろうさん
WSOP Nine Game Mixのテーブルでプレイするりゅうたろうさん
画像:PokerNews

セブンカードスタッドは、共通カードを使わず、各プレイヤーに配られる7枚からベスト5枚を作るポーカーです。

最初に2枚の伏せカードと1枚の表向きカードが配られ、その後、表向きカードが3枚、最後に伏せカードが1枚追加されます。

ホールデムと違うのは、相手の表向きカードを見ながら判断する点です。

セブンカードスタッドで覚えたいこと

  • 共通カードは使わない
  • 7枚のうちベスト5枚で役を作る
  • 最初は2枚伏せ + 1枚表向き
  • 一番低いドアカードがブリングイン
  • 4th Street以降は表向きカードが強い人から行動

最初はホールデムとの違いが多く見えるかもしれません。
しかし、カードの配られ方と行動順を押さえると、セブンカードスタッドは「見えているカードから相手の可能性を読む」ゲームだと分かります。

りゅうたろうさんの動画で覚える

セブンカードスタッドのルールは、文章だけでなく動画で見るとより理解しやすくなります。

WSOPで2本のブレスレットを獲得しているりゅうたろうさんが、セブンカードスタッドのルールと戦略を動画で詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

"ポーカープレイヤー兼ディーラー。
ライブトーナメントやアミューズメントポーカーの現場経験をもとに、初心者向けのルール解説、大会情報、店舗紹介、プレイヤー目線の戦略記事などを担当しています。
プレイヤーとしての視点だけでなく、ディーラーとしてテーブルを見てきた経験も活かし、ポーカーをこれから始める人にも分かりやすい記事作りを意識しています。"

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