2023年、まさきんぐさんが投稿した「日本のポーカー界の発展に貢献してきたと思うものランキング」というポストが、今になって再び注目を集めています。
日本のポーカー界の発展に貢献してきたと思うものランキング
— まちゃきん(マサキング) (@masaki_poker) June 30, 2023
・JOPT &ギルド系列店
・ヨコサワチャンネル
・木原直哉WSOP優勝&テレビ出演
・ひゃっほう掲示板&WSOPでの活躍
マサキングは…
アミューズで難しい事を言う人を増やした👍笑
時よりプレイヤー人口が何倍にも膨れ上がった今だからこそ、「そもそも誰がこの環境を作ったのか?」という問いに関心が集まっているのかもしれません。
サテライトがあり、店舗があり、海外大会を目指せて、YouTubeで学べて、Xで結果を追える —
この環境は、最初からあったものではありません。
この記事では、日本のポーカーを作ってきた人物と団体の貢献を「黎明期」「成長期」「爆発期」の3つの時代に分けて紹介しています。
黎明期(〜2012年)—
日本のポーカーに種を蒔いた人たち
「日本のポーカー界」という言葉すらなかった時代に、法律の壁や認知度の低さと向き合いながら動いた人たちがいます。
アミューズメントポーカーという「発明」 — 遊べる場所を生み出した仕組み
日本では刑法185条(賭博罪)により、金銭を賭けたポーカーは違法とされています。
この法律の壁を超えるために生まれたのが、アミューズメントポーカーという日本独自のモデルです。
この仕組みがなければ、日本のポーカーシーンは存在していません。
この時代に店舗を開いたパイオニアがいます。
2007年にアキバギルドがオープン

引用:公式HP
2007年8月に秋葉原でアキバギルドがオープンしました。
当時はまだ日本国内でテキサスホールデムの認知度が極めて低かった時代に、「メイド×カジノゲーム」という秋葉原のカルチャーを掛け合わせた独自のコンセプトでスタート。

引用:アキバ経済新聞
カジノをイメージしたテーマパークとして、日本のポーカーの常設の場を初期から作り上げました。
後に名古屋・池袋・渋谷・新潟にも展開し、日本のアミューズメントポーカーの基盤を確立します。
後に立ち上がるアジア最大のポーカーイベント「JOPT」などの国内大型トーナメントへ挑戦するためのインフラとしても、早い段階から店舗でのサテライトを発信し続け、日本の競技文化の育成を牽引してきました。
最初のトーナメント文化を作った人たち — 「大会に出る道」の始まり
日本で初めて大規模なポーカートーナメントを組織した存在として、以下の団体・人物が挙げられます。
2007年にAJPC(全日本ポーカー選手権)が設立

引用:AJPC公式サイト
AJPCは、2007年にフジテレビとAJPC実行委員会の主催、セガサミーホールディングスのタイトルスポンサーにより創設されました。
参加費無料のトーナメントで、優勝者には「WSOP Main Event」の出場権が提供されています。
初回の参加者は71名でした。
2011年にJOPTが設立

そして2011年、アキバギルドを運営するハンターサイトが、現在のJOPTの前身となる「JPT(ジャパンポーカーツアー)」を立ち上げました。
今でこそアジア最大級のポーカーイベントとなったJOPTですが、当時のサテライト店舗は全国でわずか10店舗ほど。
その年を締めくくる大舞台「Japan」のメインイベントに集まったプレイヤーも、たったの89人に過ぎませんでした。
誰もが気軽に大型トーナメントへ挑戦できる現在のインフラは、この極めて小さな、しかし熱い一歩からスタートしたのです。

2012年に木原直哉さんがWSOP優勝

引用:WSOP公式サイト
2012年6月、木原直哉さんがWSOP「 $5,000 Pot-Limit Omaha Six-Handed」(419人参加)で優勝し、日本人として初めてWSOPブレスレットを獲得しました。
賞金は約4,000万円です。
当時、メディアでは「東大卒のプロポーカープレイヤーが世界大会で優勝」と大きく報道しました。
この「東大卒」という切り口が、ポーカーをギャンブルではなく「知的スポーツ」として世間に肯定的に受け入れられるための、最初の足がかりを作ったと言えます。
WSOPの記事では、ファイナルテーブル中に「1万マイル離れた日本から数百件のテキストメッセージと電話が殺到した」と報じられています。

引用:TBS公式サイト
この優勝以降、後にTBS「クレイジージャーニー」への出演を通じて、番組をきっかけにポーカーを始めた「クレイジージャーニー世代」と呼ばれるプレイヤー層も誕生しています。

つまり、黎明期に起きたことは「ポーカーで遊べる場所」と「大会に出る道」が日本に生まれたということです。
今の店舗トーナメントやサテライト文化は、この時代の試行錯誤の延長線上にあります。
成長期(2013〜2020年)—
競技文化とインフラが形になった時代
木原さんのWSOP優勝で認知は生まれましたが、ポーカーはまだ「知る人ぞ知る趣味」でした。
この時代に、海外での挑戦・学習文化の形成・国内インフラの整備が進んでいます。
海外で結果を出し続けた挑戦者たち —
「日本人でも勝てる」を証明した人たち
木原さんに続き、複数の日本人プレイヤーが国際大会で結果を残しています。
| 年 | プレイヤー | 大会 / イベント | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2013 | Masato Yokosawa | WPT Korea メインイベント | 優勝 |
| 2015 | Takahiro Nakai | WSOP $1,000 NLH | 優勝 |
| 2016 | Iori Yogo | APT Player of the Year | 年間最優秀 |
| 2018 | Takashi Ogura | APPT Macau メインイベント | 優勝 |
| 2019 | Tsugunari Toma | EPT Prague 1Day HR + SHR | 2冠 |
2013年に世界のヨコサワさんがWPT優勝

引用:PRTIMES
世界のヨコサワこと横澤真人さんは、21歳という若さで日本人初となるWPTタイトルを獲得し、衝撃的なデビューを果たしました。
しかし、この華やかな実績の裏には、大きな転機がありました。
当時、世界のヨコサワさんは、経営していたIT企業で詐欺被害に遭い、約4,000万円もの莫大な借金を抱えていました。
普通の方法では返済できない極限状態の中、プロギャンブラーとして生きていく道を選びます。
そしてプロ転向からわずか3日後、周囲から資金を工面して限状態のなかで挑んだこの海外大会で見事、優勝を果たしました。
この劇的なエピソードこそが、現在のトッププロプレイヤー、そして大人気YouTuberとしての「世界のヨコサワ」の原点となっています。

2016年に余語葦織さんが
APT Player of the Yearを受賞

引用:SOMUCHPOKER
余語葦織さんは、カナダの名門大学で数学を専攻していた論理派プロプレイヤーです。
2016年にはアジア最高峰のツアー「APT」で、年間累計ポイント1位のプレイヤーにのみ贈られる栄誉「Player of the Year(年間最優秀選手賞)」を日本人として初めて獲得しました。
ちなみに、余語さんは世界のヨコサワさんの急成長を支えた師匠でもあります。
2015年に中井隆博さんがWSOP 優勝

引用:WSOP公式サイト
中井隆博さんは、2015年のWSOP $1,000 NLH(4,962人参加)で優勝しました。
賞金は約4,000万円で、日本人2人目のWSOPブレスレットホルダーです。
初めてのWSOP挑戦での優勝という点が、国内プレイヤーに「自分にもチャンスがある」という希望を与えました。

2019年につぐ兄さんがEPT 2冠達成

つぐ兄こと當眞嗣成さんは、みずほ銀行の行員、そして経営者というキャリアを経て、プロポーカープレイヤーに転向した異色の経歴の持ち主です。
2019年のEPT Pragueで2冠を達成した実績により、AJPCから日本初のプロ契約を獲得しています。
これが日本国内のポーカー組織・団体が公式にプロとしてプレイヤーをサポートし始めた最初期の事例でした。
こうした挑戦者たちが「日本人でも世界で勝てる」ことを証明し続けたことが、国内のプレイヤーに目標を与えています。
学習・戦略文化の土台を作った存在 —
日本語で強くなれる環境の始まり
この時代に、日本語でポーカー戦略を学べる環境が少しずつ整っていきました。
ひゃっほう掲示板

ひゃっほうこと池内一樹さんは、2003年にポーカーを始め、「ひゃっほう掲示板」を運営していました。
プリフロップチャートやGTO解析のデータや概念をいち早く日本語でわかりやすく紹介、提供し続け、日本語ポーカー学習の定番サイトとして多くのプレイヤーに利用されてきました。
国内インフラの静かな拡大 —
店舗・ポータル・法整備が動き出した時代
店舗・団体・制度の面でも、この時代に基盤が整っています。
2014年にBACKDOORがオープン

引用:Amusement Japan
BACKDOORは、2014年6月に六本木で「Extreme Bar BACKDOOR」としてオープンしました。
テーブル5台からスタートし、ポーカー需要の増加に伴い翌年には6台に増設しています。
2021年には銀座にフランチャイズ1号店を出店し、現在は直営2店舗+FC6店舗の計8店舗を展開しています。
2016年にPokerGuildが設立

2016年にはPokerGuildが設立されました。
全国のアミューズメントポーカー店のトーナメント情報を日付・地域・フォーマットで検索可能に集約した存在です。
店舗間で使えるマイレージシステムを導入し、バラバラだった各店舗を横断的につなぐ役割を果たしています。
現在は、サイトがリニューアルしたことにより、操作画面の利便性がさらに向上しています。

全国のライブトーナメント情報がよりリアルタイムで、かつ直感的に検索・管理できるようになりました。
アミューズメントカジノの枠を超え、日本の競技ポーカー界を文字通り「面」で支え続ける、プレイヤーにとって不可欠なプラットフォームへと進化を遂げています。
2016年にはIR推進法が成立
2016年にはIR推進法が成立。
2018年にはIR実施法が成立し、統合型リゾート内のカジノでポーカーが認可対象として明記されました。
世界のヨコサワのYouTubeチャンネルが開設

2017年には世界のヨコサワのYouTubeチャンネルが開設されました。
この時点では登録者数は少なく、爆発はまだ先のことです。
成長期を通じて、「世界で勝てる実力」「日本語で学べる環境」「全国の店舗をつなぐインフラ」が揃いました。
あとは、ポーカーの存在を界隈の外に知らせる「起爆剤」だけが足りていませんでした。

爆発期(2021年〜現在)— ポーカーが「界隈」から「文化」になった時代
2020年に世界のヨコサワの動画がバイラルし、2021年以降に複数の要因が同時に動き始めました。
アミューズメント店舗の急増、大型大会の巨大化、メディア展開、そして政治的な動きまで — ポーカーは「知る人ぞ知る趣味」から「社会現象」へと転換しています。
新規人口を爆発させた存在 —
ポーカーを界隈の外へ広げた人たち
この時代の成長を語るうえで、以下の存在は外せません。
世界のヨコサワさん

引用:PR TIMES
2020年1月に投稿した動画「プロギャンブラーにいきなり10万円渡したら1時間でいくらにできんの?」が450万回以上再生される大ヒットを記録しました。
この動画をきっかけにチャンネル全体の総再生回数は3億回を突破し、現在のポーカーブームの導火線となりました。
2021年6月には、共同創業者のヒロキ(名和大貴)さんとともにPOKER ROOM株式会社を設立し、渋谷にROOTS SHIBUYAをオープンしました。

引用:PR TIMES
2022年2月にはGlobal Poker Awardの「Fan’s Choice: Poker Personality」を受賞しています。
日本人として初のノミネートおよび受賞です。

引用:PR TIMES
その後も活動を拡大し、DMM.comの強力なバックアップを受け、2022年8月に品川プリンスホテルにて特大リアルイベント『世界のヨコサワに勝ったら1000万円』を実施しました。
「エントリー資格不問・参加費無料」という破格の条件が話題を呼び、多くのファンやプレイヤーたちが会場を埋め尽くしました。
YouTubeの枠組みを超え、数千人規模のオフラインイベントを大成功に導いたこの足跡は、日本のポーカーシーンを単なる「コアなマニアの遊び」から「誰もが主役になれるエンターテインメント」へと進化させる決定的なターニングポイントとなりました。
さらにヨコサワさんは、ポーカーを「誰もが正しく学んで強くなれる競技」にするための土台作りにも大きく貢献しています。
初心者向けにポーカーのルールやハンドレンジやなどの解説動画を多数公開しているほか、2024年には自身初となる戦術本『世界一やさしいポーカーの勝ち方』を出版しています。

これらの試みは新しくポーカーを始めたライト層にとっての“バイブル”となり、国内の学習環境のハードルを大幅に引き下げました。
じぇいそるさんが上場企業プロ契約

引用:PRTIMES
1983年生まれ、三重県出身。
22歳でマカオに渡り、その後フィリピン、ラスベガスへと拠点を移しながら約20年にわたりポーカー業界に携わっています。
2022年6月には日本のサミー株式会社とプロ契約を締結し、日本人ポーカープロとして初めて上場企業と契約した存在となりました。
ラスベガスを拠点としたポーカーvlogも発信しています。
m HOLD’EM(エムホールデム / サミー株式会社)

2021年7月1日にサミー株式会社(セガサミーHD子会社)がリリースしたテキサスホールデムアプリです。
2023年3月に100万ダウンロード、2025年7月(4周年時点)で約250万ダウンロードを突破しています。
にじさんじ・ホロライブ・ぶいすぽっ!のVTuber 3事務所24タレント合同コラボ「m VTuberポーカーフェスティバル」など、ポーカー未経験のゲーム / アニメファン層を取り込むコラボレーション展開が特徴です。
| App Store | Google Play |
|---|---|
| ダウンロードはこちら▷ | ダウンロードはこちら▷ |

ポーカーチェイス(Poker Chase)

2021年8月にC-bet社(Skyfall子会社)がリリースした、テキサスホールデム × バトルロイヤル形式のアプリです。
にじさんじをはじめとする人気VTuberやアニメとのコラボを積極的に展開しています。
人気ライバーがキャラクターとして登場したことも大きな話題となり、それまでポーカーに触れてこなかった幅広いネットゲーマー層や若年層に向けて、新たなブームの入口を作りました。
| App Store | Google Play |
|---|---|
| ダウンロードはこちら▷ | ダウンロードはこちら▷ |

2022年に株式会社Waitinglistが設立

引用:Waitinglist公式サイト
アミューズメントポーカー店舗の急増に伴い、プレイヤーの利便性を大きく向上させたのが、2022年12月に設立されたDMMグループの株式会社Waitinglistです。
それまで各店舗でバラバラだった「リングゲームの空席状況」や「順番待ちの登録」を、スマートフォンアプリ上でリアルタイムに確認・管理できるシステムを提供しています。
全国100店舗以上のポーカールームへ急速に導入が進みました。
ABEMA

引用:ABEMA公式サイト
ABEMAは、麻雀に続くマインドスポーツの大型コンテンツとしてポーカーに着目し、多彩な番組展開を見せています。
象徴的なのが、小籔千豊さんがプロデュース・MCを務め、Mリーグ麻雀プロの岡田紗佳さんが初代王者に輝いた芸能人ポーカー大会『POKER SONIC』。
さらに、実力派女性プレイヤー8名が火花を散らす『ABEMA Queen of Poker』など、エンタメ性の高い独自番組を次々と放映しています。

引用:ABEMA公式サイト

引用:ABEMA公式サイト
また、24時間ポーカー専門の番組を楽しめる「ABEMAポーカーチャンネル」も開設しています。
世界最高峰の舞台『WSOP 2026』の国内独占無料ライブ配信を実現するなど、ライト層からコアなファンまでを網羅する一大メディアプラットフォームとしてブームを強力に牽引しています。

芸能人・有名人の参入

引用:PokerNews
ポーカーの社会的認知を広げた存在として、芸能人の参入も大きな役割を果たしています。
| 人物 | ジャンル | ポーカーとの関わり |
|---|---|---|
| GACKT | ミュージシャン | 7年以上の経験。2018年にAbemaTV 「GACKTプロデュース! POKER×POKER」をプロデュース |
| 本郷奏多 | 俳優 | APPT Manila KO Turbo 4位 AJPC Taiwan Head Hunter Bounty優勝 |
| 田中圭 | 俳優 | WSOP 2025で3位入賞(約1,700万円) EPT Barcelona 2025にも参戦 |
| 小籔千豊 | お笑い | ABEMAの「POKER SONIC」をプロデュース 10年以上の経験 |
こうした著名人の参入は、それまでポーカーを知らなかった層が「面白そう」「自分もやってみたい」と興味を持つきっかけとなりました。
アングラなカードゲームという従来のイメージを払拭し、誰もが気軽に挑戦できるクリーンな知的スポーツとして、新規プレイヤーの裾野を広げる原動力となっています。

トーナメント文化の爆発的成長

JOPTのメインイベント参加者数の推移を見れば、日本のポーカー界がいかに急成長しているかが分かります。
2011年のスタート時、わずかメイン89エントリーから始まったJOPT。
それが2025年には、初期の規模から数えるとなんと約51倍となる4,525エントリーを記録するまでに拡大しました。
2023年までは1,000台だった規模が、2024年に一気に3,855エントリーへと跳ね上がり、2025年にはその記録をさらに更新しています。
数字で見ると、ここ数年のポーカーシーンがいかに爆発的なスピードで大きくなったかがよく分かります。

JOPTの協賛企業も多様化しています。
2026年大会ではバーガーキング、ブラックサンダー、17LIVE、BLVCK PARISなど異業種の企業が協賛イベントやブース等で参加しています。

引用:JOPT公式サイト
会場内にはマッサージやシーシャ、さらにはモバイルバッテリーレンタルまで用意されています。
ゲームイベントの枠を超え、長時間の激戦をサポートする「ひとつの街のようなインフラ」ごと、異業種企業がプロデュースしています。

引用:JOPT公式サイト
2025年からはRunGood Poker Series(RGPS)との提携も始まり、2025年4月には東京で初のRGPS国際リングイベントが開催されました。

また、JOPTは「JOPT GAMES」でオンラインサテライトも積極的に展開しています。

全国どこにいてもスマートフォンから手軽にWSOPやJOPTをはじめとした大会の出場権を獲得できる環境が整ったことで、地方のプレイヤーがさらに参加しやすくなりました。
このオンラインとリアルの融合により、今後エントリー数がどこまで伸びていくのか、注目されます。
| App Store | Google Play |
|---|---|
| ダウンロードはこちら▷ | ダウンロードはこちら▷ |

さらに、日本のポーカー熱はJOPTの成長だけに留まりません。
世界的な国際ブランドも、続々と日本へ本格参入を始めています。
WPT Tokyo

引用:PR TIMES
2023年に大型イベントへと進化した「WPT Tokyo」です。
主催の刷新に伴い、それまでの規模から一転して「約15,000エントリー」「メインのプライズ総額1億円」という国内最大規模のスケールへと生まれ変わりました。

引用:PR TIMES
レジェンドプレイヤーのフィル・アイビー(Phil Ivey)さんが来日・参戦したことでも大きな話題を呼びました。

同大会は2024年、2025年と途切れることなく継続開催されており、「日本にいながら世界基準の国際大会に挑戦できる環境」が定着し始めています。
海外実績の新たなステージ —
世界で勝つ日本人が「当たり前」になった

2021年以降、日本人プレイヤーの海外実績は質・量ともに新たなステージに入っています。
| 年 | プレイヤー | 大会 / イベント | 賞金 |
|---|---|---|---|
| 2021 | Motoyoshi Okamura | WSOP $1,500 Mixed NLH/PLO | 約3,300万円 |
| 2022 | Shota Nakanishi | WSOP $10,000 NLH Short Deck | 約4,400万円 |
| 2023 | Masashi Oya | WSOP Paradise $100,000 Ultra HR | 約4.3億円 |
| 2023 | Ryutaro Suzuki | WSOP $3,000 Nine Game Mix | 約3,200万円 |
| 2024 | Shiina Okamoto | WSOP $1,000 Ladies Championship | 約2,600万円 |
| 2025 | Shiina Okamoto | WSOP Ladies (史上初2連覇) | 約2,800万円 |
| 2025 | Jun Obara | Triton Jeju $40K MB (日本人初Triton優勝) | 約1億円 |
| 2025 | Kohei Arai | WSOP Main Event 25位(日本人ME最高位) | 約5,400万円 |
| 2025 | Ryutaro Suzuki | WSOP $3,000 T.O.R.S.E. (2本目のブレスレット) | 約5,900万円 |
| 2026 | Naoya Kihara | WSOP $10K NL 2-7 Lowball Draw Champ. | 約6,500万円 |
| 2026 | Naoya Kihara | WSOP $10K Seven Card Stud Champ. (3本目のブレスレット) | 約4,600万円 |
| 2026 | Koji Fujimoto | WSOP $10K Limit 2-7 Triple Draw Champ. | 約6,000万円 |
特に注目すべき人物を紹介します。
木原直哉さん

(画像:pokernews)
木原直哉さんは、2026年のWSOPでは「$10,000 No-Limit 2-7 Lowball Draw Championship」と「$10,000 Seven Card Stud Championship」を連続して制し、2本目・3本目となるブレスレットを獲得しています。
日本人として初めてWSOPブレスレット3本保持者となりました。
岡本詩菜さん

岡本詩菜さんは、WSOPで2本のブレスレットを獲得している日本人ポーカープレイヤーです。
公開されている生涯獲得賞金データでは日本人女性の首位とされ、アジア最大級のポーカーイベント「JOPT」の公式アンバサダーや、トレーニングツール「GTO Wizard」のチームプロも務めています。
WSOP「$1,000 Ladies Championship」では、2024年に日本人女性初のブレスレットを獲得。
翌2025年には同イベントを連覇し、日本人初となる2本目のブレスレット獲得と、大会史上3人目の連覇を同時に達成しました。

Masashi Oyaさん

画像:PokerNews
Masashi Oyaさんは、海外のハイローラートーナメントを主戦場とする日本のポーカープレイヤーです。
ライブ通算獲得賞金は約16億円で、The Hendon Mobの日本人生涯獲得賞金ランキングでは首位とされています(2026年6月時点)。
2023年12月には、バハマで開催されたWSOP Paradiseで優勝し、WSOPブレスレットと賞金約4.3億円を獲得しました。
翌2024年にはEPTモンテカルロのハイローラーや、Super High Roller Series Cyprusでも優勝を重ねています。

みさわさん

引用:Somuchpoker
みさわさんは、岩手県盛岡市出身の日本のプロポーカープレイヤーです。
海外のハイローラーシーンを主戦場としながら、大会解説やアカデミーでの指導など、国内ポーカーの普及にも携わっています。
2025年には、韓国・済州島で開催された「Triton Jeju II $40,000 Mystery Bounty」で、ファイナルテーブルの全員を自ら撃破する展開で優勝。
バウンティ込みで約2.6億円を獲得し、超高額大会シリーズ「Triton Poker Series」で日本人初のタイトルホルダーとなりました。

学習・コーチング文化の成熟 —
誰でも強くなれる環境が整った
爆発期には、ポーカーの学習環境も充実しています。
ありぺーのPoker Lab

トーナメントプロ・ありぺーさんが運営する会員制学習サイトです。
基礎理論からハンドレビュー、ツール解説、メンタルまでを動画と記事で体系化しています。
月額980円〜という価格設定で、「次のステップに進みたい中級者」が座学を始めるハードルを大きく下げました。
毎月追加される動画コンテンツに加え、上位プランでは限定コミュニティへの参加や合同コーチング、オフラインイベントなども用意されています。
直感に頼らず「考えて打てるプレイヤー」へとステップアップしたい方に適した座学環境が整っています。

GLORY ACADEMY

GLORY ACADEMYは、GTO Wizard Japan Official CoachのAmu氏が監修を務める、ポーカーのトーナメントに特化した1ヶ月間の短期集中型オンライン学習プログラムです。
知識の詰め込みではなく、2段階の実力診断と専任チューターの伴走サポートが特徴です。
「自分の弱点」をしっかりと可視化し、実戦で迷わず再現できる正しい判断力を効率よく身につけられます。

3Million Poker Club

引用:3Million Poker Club
2020年5月に青山輝久・葛谷大志の両氏が立ち上げた、日本におけるポーカー特化型サブスクの先駆け的存在です。
動画教材・コーチングセッション・コミュニティを一括で提供する形態を日本に持ち込みました。
2021年には木原直哉・野崎真吾の両プロがスペシャルアドバイザーに就任。
「世界で戦える戦 術の研究開発」を掲げ、初心者から上級者まで一つのプラットフォームで学べる先行モデルとなりました。
ポーカー配信者・発信者
それまで一部のコミュニティや個人の活動にとどまっていた日本のポーカーを、誰もがアクセスできる「一つの大きな文化」へと押し広げた配信者・発信者たちを紹介します
Amuさん

東京大学理学部数学科出身のポーカー理論研究者で、GTO Wizard Japan公式コーチを務めています。
noteやYouTubeでGTO理論を初心者〜上級者向けに発信し、日本のポーカー学習リテラシーを底上げした存在です。
まさきんぐさん

まさきんぐさんは、ポーカーリーグやAPTなどの大会に自ら参加しながら配信を行う「現場型配信者」です。
大会のリアルな空気感やプレイヤー同士の交流をリアルタイムで伝えており、視聴者が大会の臨場感を体感できるコンテンツとして支持されています。
また、プレイヤー全員がヘッドホンを装着し、自分のアクション時だけ思考を声に出して解説する「ヘッドホンポーカー」を日本で広めた人物でもあります。
プロの判断プロセスがリアルタイムで可視化されるこのフォーマットは、観るだけで戦略が学べるコンテンツとして多くのプレイヤーに支持され、店舗イベントとしても各地に広がっています。
アミューズメントポーカー店舗の急拡大 — 「近所にアミューズがある」時代へ

Windstorm Mediaの月次調査によると、アミューズメントポーカー店舗数は以下のように推移しています。
| 時期 | 全国店舗数 |
|---|---|
| 2022年 | 約200 |
| 2024年4月 | 386 |
| 2024年12月 | 411 |
| 2025年1月 | 411 |
2022年の約200店舗から2年で約2倍に成長した計算になります。

制度化の動き — ポーカーが「趣味」から「産業」になり始めた
2025年以降、ポーカーは行政や大企業からも注目される存在になっています。
ポーカー文化振興議員連盟

引用:ポーカー文化振興議員連盟公式サイト
ポーカー文化振興議員連盟は、2025年6月に自民党本部にて設立総会が開催されました。
会長は木原誠二衆議院議員で、岸田文雄前首相も出席しています。
ポーカーを知的スポーツとして認知し、業界のコンプライアンス基準を策定することを目指しています。
JPBA(日本ポーカー事業者連盟)

引用:PR TIMES
ポーカー業界の健全な発展と社会的信頼の向上を目指し、全国の関連事業者が結集した業界団体「JPBA」が2025年8月に本格始動しました。
行政機関や「ポーカー文化振興議員連盟」の公式な窓口として、業界のルール作りや環境整備、イメージアップを推進しています。
大阪IR

引用:大阪市公式サイト
日本のポーカーシーンの未来を大きく変える法的インフラとして注目されているのが、2025年4月に着工した「大阪IR」です。
2030年秋頃の開業を目指して開発が進むこの日本初となる公認カジノにおいて、ポーカーはカジノ管理委員会が認可した9種類のゲームのひとつとして正式に含まれています。
大阪IRでのポーカー合法化は、「お金を賭けて遊べる場所ができる」という話に留まりません。
国が認めた正式なカジノ産業にポーカーが組み込まれることは、国内のポーカーシーン全体に強力な大転換をもたらすと期待されています。
一方で課題もあります。
2025年12月には警視庁が東京のアミューズメントカジノ80店舗を一斉に立入検査し、48店舗で違反が確認されています。

爆発期を経て、ポーカーは「知る人ぞ知る趣味」から「誰でも始められる競技」に変わりました。
店舗が全国に400以上あり、大会に4,500人が集まり、海外で日本人が毎年ブレスレットを獲る — この状況は、ほんの10年前には想像もできなかったはずです。
日本のポーカーは、
誰か一人が作ったものではない

引用:JOPT公式サイト
店舗を開いた人がいて、大会を続けた人がいて、世界で勝った人がいました。
学び方を共有した人がいて、動画やアプリで新しい入口を作った人がいました。
そうした無数の先駆者たちが繋いできたバトンの上に、今の「日本のポーカーシーン」は成り立っています。
かつてはアングラなイメージで見られがちだったカードゲームは、今や国を巻き込む一大マインドスポーツ、そして巨大なエンターテインメント産業へと姿を変えようとしています。
次の時代を作るのは、今この記事を読んでいるあなたや、今日ポーカールームの門を叩く新しいプレイヤーたちかもしれません。
誰もが世界に挑戦できるこの環境を、今まさに楽しめる時代になっています。

JOPT 2026 Tokyo #02
2026.07.16 – 07.20
@ベルサール高田馬場


コメント