WSOP 2026で、ポーカーの総合力が問われる高額イベント「$50,000 Poker Players Championship(PPC)」が開催されています。
WSOPのPPCは、ポーカー版の「総合格闘技」のような大会で、普段よく見るテキサスホールデムだけでなく、9種類の異なるポーカーを次々に戦うため、1つのゲームが強いだけでは勝てません。
しかも参加費は約800万円級で、出場者は世界トップ級のプロが中心です。
その中で日本人選手が上位に残っていることは大きなニュースです。
日本人プレイヤーは確認できている範囲で3人が参加しており、Day 2終盤時点で敗退せずにプレイを続けている日本勢は、Yosuke Mikiさん1名です。
【この記事で分かること】
WSOPのPPCとは?ポーカー版総合格闘技
9ゲームで総合力を競うMIXゲーム
PPCは「Poker Players Championship」の頭文字をとった略称です。
WSOPのPPCは、9ゲームMIX形式で行われ、NLHに加えて、オマハ系・スタッド系・ラズ・2-7ローボールなどもプレイします。
一般的にテレビやアプリで見かけるポーカーは、主に「ノーリミット・テキサスホールデム(NLH)」ですが、PPCでは、それだけを得意にしていても勝てません。
| ゲームと概要 |
|---|
| No-Limit Hold’em 2枚の手札と共通カードで役を作る、ベット上限なしのゲームです。 |
| Limit Hold’em 使うカードはNLHと同じで、ベット額が決められているゲームです。 |
| Pot-Limit Omaha 手札2枚+共通カード3枚を必ず使い、ポット額までベットできるゲームです。 |
| Limit Omaha Hi-Lo 8 or Better 手札2枚+共通カード3枚を使い、強い役と8以下のローでポットを分け合うゲームです。 |
| Seven Card Stud 共通カードは使わず、自分に配られた7枚のカードから5枚の役を作ります。 |
| Seven Card Stud Hi-Lo 8 or Better 7枚から5枚の役を作り、強い役と8以下のローでポットを分け合うゲームです。 |
| Razz 7枚から最も弱い5枚の役を作り、一番弱い役のプレイヤーが勝つゲームです。 |
| No-Limit 2-7 Lowball Draw 手札を交換して最も低い役を目指す、ベット上限なしのゲームです。 |
| Limit 2-7 Lowball Triple Draw 最大3回手札を交換して低い役を目指す、固定ベットのゲームです。 |
WSOP 2026大会の基本情報
WSOP 2026のPPCは、ラスベガス時間の2026年6月21日から25日まで開催されています。
賞金総額は約8.3億円で、少人数ながら賞金規模が大きい高額イベントです。
| 2026年大会の基本情報 |
|---|
| 大会名 $50,000 Poker Players Championship |
| 開催期間 ラスベガス時間 2026年6月21日~25日 |
| 会場 Horseshoe and Paris Las Vegas |
| 形式 9ゲームMIX / 7人テーブル |
| 総エントリー 108 |
| 賞金総額 約8.3億円 |
| スタートスタック 300,000点 |
| レベル 100分 |
| レイトレジスト Day 2 Level 10開始まで |
| リエントリー なし |
PPCが権威あるタイトルである理由
WSOPのPPCが、権威あるタイトルとされる理由は、参加費の高さだけではありません。
PPCは9ゲームMIXで行われるため、得意な1種目だけで押し切るのは難しく、ポーカー全体の総合力が問われます。
チップ・リースの名前を冠したトロフィー
PPCの歴史で外せない名前が、デビッド・”チップ”・リース(David “Chip” Reese)です。
2006年WSOPの$50,000 H.O.R.S.E.を制した人物で、死去後、優勝者にWSOPブレスレットだけでなく、彼の名を冠した「Chip Reese Memorial Trophy」も贈られます。
ネグラヌとミズラキの優勝が示す
大会の重み
WSOPのPPCは、過去の優勝者を見ても、世界的トッププレイヤーが名を連ねており、このタイトルの価値がうかがえます。
2024年:ダニエル・ネグラヌ

2024年のPPCは、WSOP通算賞金ランキング1位のダニエル・ネグラヌが制しました。
ネグラヌにとって7本目のWSOPブレスレットで、2013年以来となるWSOPタイトル獲得でした。
ネグラヌは、WSOPを代表するスタープレイヤーの一人です。
複数のWSOPブレスレットを獲得してきただけでなく、長年にわたってポーカー界の顔として知られてきました。
ネグラヌの実績や人物像については、こちらの記事で詳しく解説しています。

2025年:マイケル・ミズラキ

引用:WSOP
また、2025年はマイケル・ミズラキが勝ち、PPC通算4勝目を果たしました。
ミズラキは2010年、2012年、2018年にもPPCを制しています。
歴代優勝者は他にも、ブライアン・ラスト、フィル・ヒューイなど、いずれもNLHだけでなく複数種目で実績を残してきたプレイヤーが並びます。
日本勢は?Yosuke Mikiさんが残る
WSOPのPPCには、確認できている範囲で3人の日本人プレイヤーが出場しました。
参加が確認できているのはYosuke Mikiさん、木原直哉さん、ナーツゴンニャー中井さんで、Day 2終盤時点で残っている日本人プレイヤーはYosuke Mikiさんです。
| 日本勢の状況 |
|---|
| Yosuke Mikiさん Day 2でチップを持って残っており、PokerNewsのチップカウントでは1,425,000点、5位に掲載されています。 |
| 木原直哉(Naoya Kihara)さん 2022年PPCでは3位に入賞しています。 |
| ナーツゴンニャー中井(Ryuta Nakai)さん 海外イベントで多くの結果を残しています。 |
Yosuke Mikiさん

Yosuke Mikiさんは、PokerNewsによると、Day 2終盤時点で1,425,000点とスタートスタックから大きく増やし、5位に入っています。
WSOP PPCでは、得意な種目だけを選んで戦うことはできないため、チップ量があることは大きな意味を持ちます。
スタックに余裕があれば、苦手種目で無理に大きな勝負をせず、得意種目でチップを伸ばす展開を作りやすくなります。
1,425,000点を持つMikiさんは、そうした選択を取りやすい位置にいます。
木原直哉さん

画像:PokerNews
木原直哉さんも2026年PPCに参加した日本人プレイヤーの一人で、PPCと相性のいいMIXゲームの名手です。
今年のWSOPでも、すでに複数種目で大きな結果を残しています。
木原さんはWSOPブレスレットを3本持っており、2022年のPPCでは3位に入賞しています。
2026年WSOPでは、No-Limit 2-7 Lowball DrawとSeven Card Studを制しています。
PPCにはローボール、スタッド、オマハ系が入るため、木原さんの得意分野と重なる部分が多い大会です。


ナーツゴンニャー中井さん

ナーツゴンニャー中井さんも2026年PPCに参加した日本人プレイヤーの一人で、海外イベントでも結果を残しています。

JOPT PPCとの違い
PPCと一口に言っても、JOPTはNLHの大型タイトル、WSOPはMIXゲームの総合タイトルで、同じPPCでも、求められるスキルや戦い方には大きな違いがあります。
| WSOP PPCとJOPT PPCの違い |
|---|
| 正式名称 WSOP: $50,000 Poker Players Championship JOPT: NLH Poker Players Championship |
| 主なゲーム WSOP: 9ゲームMIX JOPT: NLH |
| 参加費 WSOP: 約800万円 (50,000ドル) JOPT: 40,000円 |
| スタック WSOP: 300,000点 JOPT: 50,000点 |
| 大会の性格 WSOP: 少人数寄りの高額MIXゲーム JOPT: 参加人数数千人規模の人気NLHイベント |
| 勝ち切るための軸 WSOP: 複数ゲームを横断する安定感 JOPT: 大規模NLHフィールドでの対応 |
また、JOPT GamesではNLH以外のゲームも遊べます。
PLOや6+など、アプリ内でいろいろな種目に触れたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

同じPPCでも、JOPTとWSOPでは問われる力が異なる
JOPTとWSOPには、どちらにも「PPC」という名前のイベントがあります。
ただし、両者は同じ形式ではなく、JOPTのPPCはNLHで行われる大型イベントである一方、WSOPのPPCは9ゲームMIXで行われます。
同じ「PPC」という名前でも、JOPTのPPCはNLHの国内大型イベント、WSOPのPPCは総合力を競う世界的MIXイベントと見ると分かりやすいでしょう。
WSOP 2026のPPCでは、Yosuke Mikiさんのチップ推移にも注目です。


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