2-7 Lowball Triple Drawとは?KojiさんのWSOP優勝種目を解説!

Koji Fujimotoさんが、2026年WSOP「$10,000 Limit 2-7 Lowball Triple Draw Championship」で優勝しました。

このニュースをきっかけに、「2-7 Lowball Triple Drawとはどんなゲームなのか」「最後のペア3でなぜ勝てたのか」と気になった人も多いでしょう。

「2-7 Lowball Triple Draw」は、テキサスホールデムのように強い役を作るゲームではありません。
できるだけ低い5枚のハンドを作るドローポーカーです。

PokerNewsの大会情報・2-7ルール解説をもとに整理しています。賞金の日本円表記は1ドル=160円換算です。

この記事では、Kojiさんの優勝種目である「2-7 Lowball Triple Draw」を、ハンドの強さ・カード交換・観戦ポイントの順に解説します。

目次

2-7 Lowball Triple Drawとは?
3回交換できるローボール

2026年WSOP 2-7TDで優勝したKojiさん
2026年WSOP 2-7TDで優勝したKojiさん
画像:PokerNews

「2-7 Lowball Triple Draw」は、5枚の手札だけで勝負するドローポーカーの一種です。
テキサスホールデムのような共通カードは使いません。

大きな特徴は、通常のポーカーとは逆に、ショーダウンでより低い5枚のハンドを持っているプレイヤーが勝つことです。

「Triple Draw」という名前の通り、カード交換は最大3回あります。
交換ごとにベットが入るため、1回交換の「Single Draw」よりも判断する場面が多い種目です。

2-7 Lowball Triple Draw 基本情報
目的できるだけ低い5枚のハンドを作る
手札各プレイヤーに5枚ずつ配られる
共通カードなし
カード交換最大3回
ベット形式Fixed Limit形式が中心
ベストハンド7-5-4-3-2
ただしフラッシュではないことが条件
参照:PokerNews 2-7 Triple Drawルール解説

まずは「強い役を作る」のではなく、「役ができていない低いカード5枚を作る」と考えると理解しやすくなります。

最初に覚える3つのポイント

【押さえたいポイント】

  • Aは高いカードとして扱う
  • ストレートとフラッシュは不利になる
  • カード交換は最大3回ある

この3つが、ホールデムを知っている人ほど混乱しやすい部分です。

次の章で、ハンド評価から見ていきます。

2-7 Lowballのハンド評価
A・ストレート・フラッシュに注意

2-7 Lowballでは、数字が小さいだけで十分なわけではありません。

ポイントは、通常のポーカーで役になるものは、2-7では評価を下げる要素になることです。

図解:2-7 Lowballでのハンドの見方
Aは高いカード
A2345
5ローではなくAハイとして扱われる
ストレートは不利
65432
低い数字でもストレートになる
フラッシュは不利
75432
同じスートならベストハンドではない
ベストハンド
75432
フラッシュではない7-5-4-3-2

A-2-3-4-5は通常のローボールでは強く見えることがあります。
しかし「2-7 Lowball」では「A」が弱いため、ローとしては扱いにくいハンドになります。

また、7-6-5-4-3のように低いカードが並んでいても、ストレートになっているため評価は下がります

なぜ7-5-4-3-2がベストハンドなのか

「2-7 Lowball」では、「A」は高く、ストレートとフラッシュは不利です。

そのため、「A」を使わず、ストレートにもフラッシュにもならない低い5枚を探すと、理想的な形が7-5-4-3-2になります。

6-5-4-3-2は一見さらに低く見えますが、これはストレートです。
7-6-5-4-3もストレートになります。

つまり「2-7 Lowball」では、「低いカードを集める」だけでなく、役ができてしまわないようにすることも重要です。

ハンドの強さは
高いカードから順に比べる

図解:2-7 Lowballで強い手・弱くなる手
ベストハンド
75432
低く、ストレートでもフラッシュでもない
Aは高い
A2345
AローではなくAハイ扱い
ストレートは不利
65432
数字は低いが役ができている
覚えるポイント 2-7では、低いカードを集めるだけではなく、ペア・ストレート・フラッシュを避けることが重要です。

「2-7 Lowball」では、ペア・ストレート・フラッシュがないハンド同士なら、一番高いカードから順番に比べるのが基本です。

ハンド名は「9ロー」「10ロー」のように、一番高いカードで表します。

図解:9ローと10ローの比較
A:9ロー
96532
一番高いカードが9
B:10ロー
107542
一番高いカードが10
高いカードから比べるため、9ローのAが勝ち。

この例では、Aの一番高いカードは9、Bの一番高いカードは10です。
2-7 Lowballでは低いほうが強いため、9ローのAが勝ちになります。

次に、どちらも7ローの場合を見てみます。

図解:同じ7ロー同士の比較
A:7-5ロー
75432
7の次が5
B:7-6ロー
76432
7の次が6
どちらも7ローなら、次に高いカードが低いAの勝ち。

どちらも一番高いカードは7ですが、次に高いカードを見るとAは5、Bは6です。5のほうが低いため、7-5-4-3-2の勝ちです。

ペア同士なら低いペアが強い

理想はペアのない低い5枚ですが、ショーダウンで両者ともペアになっている場合もあります。

ペア同士の比較では、通常のポーカーとは逆に、より低いペアのほうが強いと考えます。

図解:ペア同士の比較
A:3のペア
76533
ペア同士なら低いペアなので勝ち
B:4のペア
97644
Aより高いペアになる
2-7 Lowballでは、ペア同士なら低いペアが有利。

この例では、Aは3のペア、Bは4のペアです。

「2-7 Lowball」では3のペアのほうが低いため、Aが勝ちになります。

2-7 Lowballでは、完成ロー同士なら高いカードから比較。ペア同士なら、より低いペアが有利です。

ゲームの進行:
カード交換は最大3回

「2-7 Lowball Triple Draw」は、各プレイヤーが5枚の手札を持ってスタートします。

「Triple Draw」という名前の通り、カード交換は最大3回です。
交換の前後でベットが入るため、ベッティングラウンドは最大4回あります。

図解:Triple Drawは3回交換できる
1
5枚配られる共通カードなし
2
ベット交換前の判断
3
1回目ドロー0〜5枚交換
4
ベット交換後に判断
5
2回目ドローさらに整える
6
ベット後半は大きい単位
7
3回目ドロー最後の交換
8
最終ベットショーダウンへ
Single Drawとの違い Single Drawは交換が1回。Triple Drawは3回の交換と最大4回のベットで、少しずつ手を作っていきます。

カード交換では、0枚から5枚まで交換できます。

すでに良いローが完成している場合、交換せずにそのまま勝負することもあります。

スタンドパットとは?

カードを1枚も交換しないことを、スタンドパットと呼びます。

スタンドパットは、「すでに完成した強いローを持っている」というサインになることがあります。

一方で、実際には弱いハンドのまま交換せず、完成ハンドを持っているように見せるブラフもあります。
このようなブラフは「スノー」と呼ばれることがあります。

Triple Drawでは交換の機会が3回あるため、どのタイミングでスタンドパットしたかも重要な情報になります。

Fixed Limit形式で
交換ごとの判断が重要

Kojiさんが優勝したWSOPイベントは、Limit形式の2-7 Lowball Triple Drawです。

Fixed Limitでは、ベット額の単位が決まっています。No-Limitのように大きなベットで一気に圧力をかけるよりも、交換ごとの完成度とベット判断が積み重なっていく形式です。

図解:Limit Triple Drawで見るポイント
1
前半のベット小さいベット単位
2
後半のベット大きいベット単位
3
交換枚数0枚・1枚・2枚以上を見る
4
パットのタイミングいつ完成主張したかを見る
見る順番 ベット額の大きさよりも、交換ごとの完成度とパットのタイミングを追うと流れがわかりやすくなります。

Triple Drawは交換とベットが複数回続くため、1回のショーダウンだけでなく、途中の交換枚数やベットの積み重ねを見ると流れが追いやすくなります。

Koji Fujimotoさんの優勝ハンドを
ルールで見る

2026年WSOPでプレイするKojiさん
2026年WSOPでプレイするKojiさん
画像:PokerNews

Kojiさんが優勝した「$10,000 Limit 2-7 Lowball Triple Draw Championship」では、176エントリーの中で優勝し、自身初となるWSOPブレスレットを獲得しました。

優勝賞金は約6,300万円。

ヘッズアップでは、複数のWSOPブレスレットを持つニック・シュルマン(Nick Schulman)と対戦しました。

2026年WSOP優勝イベント概要
大会2026 WSOP
$10,000 Limit 2-7 Lowball TD Championship
エントリー176
優勝者Koji Fujimotoさん
ヘッズアップニック・シュルマン
優勝賞金約6,300万円
獲得タイトルWSOPゴールドブレスレット1本目
参照:PokerNews ライブ更新

ラストハンドはペア同士の比較

決勝のラストハンドでは、Kojiさんがボタンからレイズし、シュルマンがコールしました。

シュルマンは最初に4枚、Kojiさんは2枚交換。

その後、シュルマンは残り少ないチップでコールし、両者とも最後の2回のドローで1枚ずつ交換しました。

最後の1枚を引く前、Kojiさんは7-6-5-3シュルマンは9-7-6-4の形でした。

図解:Kojiさんのラストハンド
Kojiさん
76533
3のペア
シュルマン
97644
4のペア
2-7 Lowballでは、ペア同士なら低いペアが勝つ。
3のペアが4のペアを上回る。

「2-7 Lowball」の理想は、ペアのない低い5枚です。

しかしこの場面では、Kojiさんもシュルマンも最後にペアができました。ペア同士の比較では、より低いペアが強いため、3のペアになったKojiさんが4のペアのシュルマンを上回りました

ルールを知らないと、7-6-5-3-3という並びは強く見えないかもしれません。
ただし、相手もペアになっている場面では、ペアの数字が低いことが勝敗を分けます。

Single Drawと
Triple Drawの違い

「2-7 Lowball」には、1回だけカード交換を行う「Single Draw」と、3回まで交換できる「Triple Draw」があります。

ハンド評価の基本は同じです。

Aは高いカードとして扱い、ストレートとフラッシュは不利になり、ベストハンドはフラッシュではない7-5-4-3-2です。

一方で、カード交換の回数とベット形式が大きく異なります

図解:Single DrawとTriple Drawの違い
2-7 Single Draw
1
交換1回一度のドローで勝負
2
No-Limit形式WSOPで採用されることがある
2-7 Triple Draw
1
交換最大3回少しずつ手を作る
2
Fixed Limit形式ベット単位が決まっている
ハンド評価は同じ。違いは交換回数とベット形式。

「Single Draw」は交換のチャンスが一度しかないため、配られた時点のハンドと1回の交換が大きな意味を持ちます。

「Triple Draw」は、1回目で完成しなくても、2回目・3回目で形を整え直せます
その分、各ラウンドで相手の交換枚数を見ながら判断する展開になります。

観戦時はここを見る
2-7 Triple Drawの見どころ

図解:観戦で見るポイントは4つ
1
交換枚数0枚なら完成主張
2
パットの時期早いパットほど強く見える
3
7・8・9ロー高いカードから比較
4
ペア比較ペア同士なら低いペア
まずは交換枚数を見る Triple Drawは3回交換できるため、どのタイミングで何枚交換したかを見るだけでも、勝負の流れが追いやすくなります。

「2-7 Lowball Triple Draw」を観戦するときは、すべてのハンドを正確に覚えていなくても、見るべきポイントを絞ると流れが追いやすくなります

1. 何枚交換したか

分かりやすい情報の一つが、カード交換の枚数です。

0枚交換なら完成ハンドを主張している状態、1枚交換なら良い4枚から完成を狙っている状態、2枚以上ならまだ改善が必要な状態と考えられます。

2. どのタイミングでパットしたか

「Triple Draw」では、3回の交換機会があります。

早い段階からパットする場合は、すでに強いローを持っている可能性があります。

一方で、最後のドローだけパットする場合は、途中で完成したハンドを守っている流れに見えます。

3. 7ロー・8ロー・9ローの感覚

初心者のうちは、まず7ロー、8ロー、9ローの違いを覚えると観戦しやすくなります。

7ローは上位の完成ハンド、8ローも強い部類、9ローや10ローになると相手の交換枚数やベット内容によって判断が変わりやすくなります

4. ペアになった時の比較

「2-7 Lowball」では、ペアは完成ローより弱いハンドです。

ただし、Kojiさんのラストハンドのように両者がペアになることもあります

その場合は、ペアの数字が低いほうが強くなります

2-7 Lowball Triple Drawの
よくある質問

2-7 Lowball Triple Drawとは何ですか?

できるだけ低い5枚のハンドを作るドローポーカーです。
各プレイヤーに5枚ずつ配られ、最大3回までカード交換できます。

2-7 Lowball Triple Drawのベストハンドは何ですか?

フラッシュではない7-5-4-3-2です。
Aは高いカードとして扱われ、ストレートとフラッシュは不利になります。

A-2-3-4-5は強いですか?

2-7 Lowballでは強いローではありません。
Aは高いカードとして扱われるため、A-2-3-4-5はAハイになります。

Kojiさんはなぜ7-6-5-3-3で勝てたのですか?

ラストハンドでは相手のニック・シュルマンもペアになっていました。
Kojiさんは3のペア、シュルマンは4のペアだったため、より低いペアのKojiさんが勝ちました。

2-7 Single DrawとTriple Drawの違いは何ですか?

大きな違いはカード交換の回数です。
Single Drawは交換が1回、Triple Drawは最大3回あります。
ハンド評価の基本は同じですが、ベットラウンドやゲーム性は変わります。

まとめ:2-7 Triple Drawは
3回の交換で低い手を作るゲーム

「2-7 Lowball Triple Draw」は、通常のポーカーとは逆に、低い5枚のハンドを作るゲームです。

ただし、単に数字が小さければよいわけではありません。Aは高く扱われ、ストレートとフラッシュは不利になります。

ベストハンドは、フラッシュではない7-5-4-3-2です。

2-7 Lowball Triple Drawで覚えたいこと】

  • Aは高いカードとして扱う
  • ストレートとフラッシュは不利
  • ベストハンドは7-5-4-3-2
  • カード交換は最大3回
  • 観戦では交換枚数とパットのタイミングを見る

最初は少し特殊に見えるゲームですが、ハンド評価を理解すると、交換枚数・パット・ベットの意味が見えやすくなります。

KojiさんのWSOP優勝をきっかけに「2-7 Lowball Triple Draw」を見る場合は、まずAは高い・ストレートとフラッシュは不利・3回交換の3点を押さえると、勝負どころを追いやすくなるでしょう。

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この記事を書いた人

"ポーカープレイヤー兼ディーラー。
ライブトーナメントやアミューズメントポーカーの現場経験をもとに、初心者向けのルール解説、大会情報、店舗紹介、プレイヤー目線の戦略記事などを担当しています。
プレイヤーとしての視点だけでなく、ディーラーとしてテーブルを見てきた経験も活かし、ポーカーをこれから始める人にも分かりやすい記事作りを意識しています。"

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