【マイケル・ワトソンさんインタビュー】生涯賞金60億円超のプロが語る日本のポーカーシーン

マイケルワトソンさんインタビュー

ポーカーは素晴らしいゲームです。ぜひ飛び込んで、楽しんでほしい

戦国ポーカーツアーの会場でそう語ってくれたのは、生涯獲得賞金約60億円(世界歴代29位)──カナダのプロ・マイケル・ワトソン(Michael Watson)さんです。

世界最高峰の舞台で戦い続けるプロの目に、日本のポーカーシーンはどう映っているのかインタビューしました。

目次

マイケル・ワトソンさんの
プロフィール

トリトンで優勝したマイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

マイケル・ワトソンさんは、EPTモンテカルロ・PCA・WPTなど主要メインイベントを制覇し、Tritonシリーズでも複数回の優勝を誇ります。

奥様が日本生まれということもあり、日本には特別な思い入れがあるそうです。

マイケル・ワトソンさんの基本情報
名前マイケル・ワトソン(Michael Watson)
出身カナダ
主な活動プロポーカープレイヤー
生涯ライブ
獲得賞金
$3,878万(約60億円) / 世界歴代29位
主なタイトル2023 EPTモンテカルロ メインイベント優勝
2016 PCAメインイベント優勝
2012 WSOPEマジェスティックハイローラー優勝
2008 WPTベラージオカップIV優勝
Tritonシリーズ6回優勝
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お話を聞いて印象的だったのは、日本人プレイヤーに対するまっすぐなリスペクト

「知的で吸収が早い」「今後数年で非常に優秀なプレイヤーがたくさん出てくる」──世界の第一線で戦うプロの言葉には説得力がありました。

「ゲームで生きていく」──
ポーカーを始めたきっかけ

マイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

数学と競争心が導いた道

ワトソンさんがプロポーカープレイヤーになるまでの経緯を聞きました。

ポーカーを始めたきっかけを教えていただけますか。

私にとってポーカーはごく自然な流れでした。

子供の頃からたくさんのゲームやスポーツで競い合うのが好きでしたし、数学的なバックグラウンドもあって、分析的なタイプの人間なんです。

だからポーカーは自分にぴったりだったのだと思います。

そして何より、ゲームをして生計を立てるというアイデアがとても魅力的でした。

本気でのめり込み、プロになるために一生懸命努力しました。

プレイスタイルは「adaptable」

マイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

ご自身をどのようなポーカープレイヤーだと表現しますか。

とても冷静な方だと思います。落ち着きを保ち、控えめで、冷静沈着であろうと努めています。

必要な時は保守的になれますし、求められれば非常にアグレッシブにもなれます。

自分を表す言葉は「adaptable(適応力がある)」あるいは「balanced(バランスが取れている)」といったところですね。

ゲーム中に意識していることはありますか。

ゲームに入り込み、注意力を保つこと。他のプレイヤーの動きを読み、彼らがプレイするハンドからできる限りの情報を学ぼうとしています

気が散らないように自分自身をゲームに集中させ、ベストを尽くすよう心掛けています。

世界の第一線が見る「日本のポーカー」

戦国ポーカーでプレイするマイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

日本人プレイヤーは
「知的で急速に成長している」

ワトソンさんは国際ツアーや今回の戦国ポーカーツアーで、実際に日本人プレイヤーと対戦しています。

日本人プレイヤーと対戦した印象を教えてください。

国際的なツアーでも日本人プレイヤーと対戦したことがありますし、今日の戦国ポーカーツアーでもプレイしました。

多くの場合、日本人プレイヤーはポーカーを始めて間もないことが分かりますが、同時にとてもハングリーに学ぼうとしています。

彼らが非常に知的でスマートであり、吸収が早いことも伝わってきます。

戦国で多くの日本人プレイヤーとプレイできたのは本当に楽しい経験です。

世界大会で活躍する日本人への評価

岡本詩菜さんやナーツゴンニャー中井(Ryuta Nakai)さんなど、国際舞台で結果を出す日本人プレイヤーの存在についても聞きました

日本人プレイヤーが世界で活躍していることについてどう思いますか。

日本人プレイヤーの新しい波──あるいは第一波と言えるものが国際舞台に登場しているのは非常に印象的です。

最初は経験不足な部分も見受けられましたが、急速に成長しているのも分かります。

Ryuta Nakaiさんとは何度か対戦する機会がありましたが、彼はTritonなどの高額ステークストーナメントで素晴らしい成績を残しています。

日本人プレイヤーの成長の早さには本当に感銘を受けていますし、今後数年で非常に優秀な日本人プレイヤーがたくさん出てくると予想しています。

アジアから集うプレイヤーたちとの交流

ワトソンさんは今回の戦国ポーカーツアーの直前、韓国・チェジュで開催されたTritonに参加していました。

Tritonでの経験はいかがでしたか。

残念ながら金銭的にはあまり成功した遠征ではありませんでしたが、Tritonシリーズでプレイするのは本当に楽しいです。

プレイヤーをとても大切に扱ってくれますし、Tritonツアーで常に日本人プレイヤーの姿を見られるのも嬉しいですね。

韓国でのトーナメントは、日本や他の国と比べて違いはありますか。

韓国には中国本土から簡単に来られる人々、日本人、その他アジア各国のプレイヤーが集まるので、非常に興味深いプレイヤー層が形成されます

経験の浅いプレイヤーもいれば、非常に才能のある有望なプレイヤーもいて、とても楽しいミックスですね。

戦国ポーカーツアーの雰囲気と
ディーラーの質

戦国ポーカーでのマイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

海外よりフレンドリーで
リラックスしている」

戦国ポーカーツアーの会場の雰囲気はいかがですか。

雰囲気は素晴らしいですね。日本全体でポーカーに対する熱気を肌で感じることができます。

皆ポーカーについて熱心に学び、夢中になって楽しんでいるので、それがとても面白いです。

海外のトーナメントと比べて違いは感じますか。

海外のトーナメントと比べると、戦国の雰囲気は少しフレンドリーで、リラックスしているように感じます。

皆楽しい時間を過ごし、この体験を心から楽しんでいます。そして、典型的な日本人らしく、非常に礼儀正しく、お互いをサポートし合いながらプレイしていますね

「ミスがほとんどない」──
ディーラーへの評価

戦国ポーカーのディーラー

ここのディーラーの印象はいかがでしたか。

戦国ポーカーツアーのディーラーには本当に感心しました。

驚くべきことではないのかもしれませんが、非常に優秀でプロフェッショナルです。私が思い出せる限り、ミスはほとんどありませんでした。本当に素晴らしいです。

「驚くべきことではないのかもしれませんが(Probably shouldn’t be surprised)」という一言に、日本人の仕事の丁寧さに対するリスペクトが感じられました

日本への想いと
プレイヤーへのメッセージ

マイケル・ワトソン(Michael Watson)さん

奥様が日本生まれ──
日本は「特別な場所」

日本は初めてですか。

初めてではありません。何度か訪れたことがあります

妻が日本生まれなので、10年ほど前に一緒に来ました。ただ、前回の訪問から少し時間が経ってしまったので、また戻ってこられてとてもワクワクしています。

日本のどんなところが好きですか。

好きなところはたくさんあります。もちろん食べ物は大好きですが、特に人が好きですね

みんなとても礼儀正しく、フレンドリーで親切です。

自分の仕事ややるべきことに誇りを持っていると感じますし、それがさまざまな場面で表れていると思います。

「飛び込んで、楽しんでほしい」

最後に、日本のポーカープレイヤーに向けたメッセージを聞きました。

日本のプレイヤーにメッセージをお願いします。

ポーカーは素晴らしいゲームです。皆さんが心から楽しみ、熱中してくれることを願っています。

純粋に楽しむ手段としても、自分や他人について学ぶ手段としても優れており、このゲームから得られることはたくさんあります。

ぜひ飛び込んで、自分が得たいものを掴み取り、楽しんでほしいと思います。

世界の舞台で戦い続けるプロが、ポーカーの本質を「楽しむこと」と「学ぶこと」に見ている。
その言葉には、長年このゲームに向き合ってきた人ならではの重みがありました。

世界のプロが語る日本ポーカーの未来

カナダ出身のプロポーカープレイヤー・マイケル・ワトソンさんへのインタビューをお届けしました

「知的で吸収が早い」「今後数年で非常に優秀な日本人プレイヤーがたくさん出てくる」──世界の第一線で戦うプロが語る日本のポーカーシーンへの評価は、プレイヤーの皆さんにとっても心強いものではないでしょうか。

ワトソンさんも会場の雰囲気やクオリティの高さに触れていた「戦国ポーカーツアー」。大会の最新情報については、以下の関連記事でも詳しく紹介しています。

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この記事を書いた人

元アミューズメントカジノディーラー。イベント企画会社で培った進行・段取り力を活かし、現在はライトスリー編集部のライターとして活動中。ディーラーとして通算数万ハンドの進行に携わった経験から、ルール適用やテーブルマナー、初心者へのレクチャーに精通。プレイヤーとしても実戦と研究を重ねており、現場の実務知と打ち手としての視点を融合させた「リアルで再現性の高い情報」を届けている。

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