2026年WSOPメインイベントDay6で、6ベットオールインをめぐる珍しい行き違いが起きました。
Congya Zhang(ツォンヤ・ジャン)さんは、オールイン額の「COUNT(カウント)」を求めました。
しかし、ディーラーは誤って「All in and call」と宣言します。
これを聞いたKevin Ordet(ケビン・オーデット)さんは、最強のスターティングハンドである「A♣A♦(ポケットエース)」を公開してしまいました。
本文はPokerNewsのライブアップデートを基準にしています)
AA対AKのビッグポット

ブラインドは30,000/60,000、60,000のビッグブラインドアンティ。
ケビン・オーデットさんがカットオフからレイズし、ツォンヤ・ジャンさんがボタンから350,000へ3ベットしました。
ケビンさんが650,000へ4ベットし、ジャンさんが1,050,000へ5ベット。
最後はケビンさんが約2,400,000の6ベットオールインを返します。
初心者向けにいえば、何度も賭け金が上がった、非常に強いハンド同士が想定される場面です。
「All in and call」の宣言でAAを公開

ツォンヤ・ジャンさんはコールせず、相手の正確な残りチップを確認する「COUNT」を要求しました。
ところが、ディーラーはコールがあったと受け取り、「All in and call」と宣言。
ケビン・オーデットさんはショーダウンになったと思い、すぐに「AA」を表向きにしました。
フロアが呼ばれ、確認の結果、ツォンヤ・ジャンさんのコールは成立しておらず、ハンドは続行されました。
PokerNewsは、「AA」公開の直接のきっかけをディーラーの誤った宣言と報じています。
同卓の世界のヨコサワさん「明確にCOUNTと言った」

このテーブルには、世界のヨコサワこと横澤真人さんも座っていました。
ヨコサワさんは、ツォンヤ・ジャンさんが「COUNTとはっきり発音していた」と説明。
ケビン・オーデット本人を含むテーブル全員が、その点で同意したと投稿しています。

彼女は「カウント」と非常にはっきりと発音しました。
テーブルの全員がその点で同意しました。
ケビン自身も含めてです。
ケビンは「彼女がカウントと言ったのを聞いたけど、なぜか間違って手を広げてしまった」と言いました。
このテーブルの誰もが、それがアングル・シューティングだったとは思いません。
アングル・シューティングとは?
アングルシューティング(Angle Shooting)とは、ポーカーにおいて「ルールのグレーゾーン(隙間)を突いて、相手を騙したり、不当に有利な状況を作ろうとする非紳士的な行為」のことです。
ケビン・オーデットさん自身も「COUNTと聞こえたが、誤ってハンドを開いた」と話していたそうです。
ヨコサワさんは、誰もアングルシューティングとは考えていないと明言。
これは意図的に誤解を誘う行為ではない、という現場の見方です。
Xでは聞こえ方や裁定をめぐり意見が分かれる

引用ポストでは、聞こえ方やフロア裁定、再発防止策をめぐってさまざまな意見が出ています。
名前に絡めて珍事件をジョークに
WSOPブレスレットホルダーのDutch Boyd(ダッチ・ボイド)さんは、COUNTとCALLの混乱を名前の「Collin」に絡めてジョークにしました。
厳しい批判ではなく、似た音の言葉が招いた珍事件を笑いに変えた反応です。

これが、父親として私が犯した最大のミスの中の一つが、息子をコリンと名付けなかったことだと思うんだ。
私は彼を究極の切り札を携えてこの世界に送り出すことができたのに。
CALLからCOUNTへ
言い直したように聞こえる
NarcoCopMMA(ナーコ・コップ・MMA)さんは、最初にCALLと言い、すぐCOUNTへ言い直したように聞こえると投稿しました。
動画を視聴した立場から、最初の一音が誤解を招いた可能性を指摘しています。

彼女は「コール」と言って、すぐに「カウント」に訂正した。
宣言後にアクションを戻す裁定へ疑問
Saul Hoodman(ソール・フードマン)さんは、ディーラーの宣言後にカードが公開されたのに、アクションを戻した裁定へ疑問を呈しました。
これは動画視聴者の意見です。
現場の「コール不成立」という裁定とは異なる立場である点に注意が必要です。

ディーラーが「コール」と宣言した後で、レイズしたプレイヤーが晒したアクションを開くことはできません。
取り消せません。
これは狂ってる。
ケビン・オーデットはどうしろって言うんだ?
それに、この女性が「コール」と言うのがはっきり聞こえますよ。
直接のきっかけはディーラーのCALL宣言
とーこさんは、ツォンヤ・ジャンさんのCOUNTの後、ディーラーがはっきりCALLと宣言したように聞こえると説明しています。
それを聞いてケビン・オーデットさんがカードを開いたと分析。直接のきっかけはディーラーの宣言という、PokerNewsにも沿う見方です。
「How much?」で聞き違いを防ぐ案
まさやんさんは、意図的な行為には見えないとしたうえで、「How much?」と尋ねる案を示しました。
COUNT以外の表現を使い、海外での聞き違いを防ぐ実践的な提案です。
海外ではCOUNT以外の尋ね方も
なゆさんは、海外でCOUNTと言う前に、木原直哉さんがまとめた英語表現を確認するよう呼びかけました。
また、ヨコサワさんが反応したのは、問題のハンドと同卓していたからだと気付いたことにも触れています。
海外ライブで聞き間違いを防ぐには

今回の出来事は、海外のライブポーカーを楽しむプレイヤーにとっても重要な教訓になります。
チップ量を尋ねるCOUNTは間違った表現ではありません。ただし、発音や周囲の音によってはCALLと聞き分けにくくなる可能性があります。
【聞き間違いを防ぐ3つの対策】
- 「How much?」や「How much is it?」
と尋ねる - 聞き取れない宣言は、
そのまま進めずディーラーへ聞き直す - コール成立が明確になるまで、
手札を表向きにしない
たとえば、宣言が不明瞭なら「Did you say call or count?」と確認できます。
指で相手のスタックを示しながら、ディーラーへ金額を尋ねる方法もあります。
初めてライブ大会へ参加するなら、JOPTもおすすめです。
JOPTでは頼れるフロア陣が大会進行を支えているため、初参加でも分からないことをその場で確認しやすい環境です。
参加前には、公式アプリ「JOPT Games」で大会情報を確認しておくと安心です。

JOPT 2026 Tokyo #02の開催日程や本戦情報は、以下の記事から確認できます。

最後は“Good fold”の拍手

相手のAAが見えたツォンヤ・ジャンさんは、オールイン額を正確に確認してからフォールドしました。
PokerNewsによると、本人のハンドは「AK」。
約3,200,000のスタックを残しました。
周囲の選手たちはフェルトを叩きながら、冗談交じりに“Good fold”と祝福。
大舞台の緊張感のなかで起きた行き違いは、誰かを責め立てる空気ではなく、テーブルの笑いで締めくくられました。
WSOPで活躍する日本人が知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。



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