「ナーツゴンニャー中井」こと中井隆太さんが、WSOP 2026 Event #7「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」で3位に入賞し、賞金約4,800万円を獲得しました。
世界のトッププロが多数出場した同イベントで、中井さんは強豪を相手に勝ち上がり、WSOPブレスレットまであと2勝というところまで迫りました。
この記事では、中井さんの快進撃と各試合のハイライト、このイベントに参戦していた日本人プレイヤーについて紹介します。
$25K Heads Up NLH Championship
の詳細

「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」とは
WSOP 2026 Event #7「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」は、参加費約400万円の1対1形式のノーリミットホールデムで争われるブレスレットイベントです。
通常のトーナメントとは異なり、各ラウンドで1人の相手と直接対決するブラケット形式。
勝てば次のラウンドへ進み、負ければ敗退という、実力と集中力がより色濃く問われるフォーマットです。
2026年大会はDay 1に2つのフライトが用意され、各フライトは最大64人。
Day 1Aで敗退した選手もDay 1Bに再挑戦できる形式で、最終的に合計128エントリーが集まり、賞金総額は約4.8億円になりました。
賞金体系は以下のとおりです。
| 順位 | 賞金 |
|---|---|
| 優勝 | 約1億2,800万円 |
| 準優勝 | 約8,400万円 |
| 3〜4位 | 約4,800万円 |
| 5〜8位 | 約2,400万円 |
| 9〜16位 | 約960万円 |
トッププロも参加する注目イベント
このイベントには、ダニエル・ネグラヌ(Daniel Negreanu)、マイケル・ミズラチ(Michael Mizrachi)、アレックス・フォクセン(Alex Foxen)、フィル・アイビー(Phil Ivey)など、世界的に知られるトッププロが多数出場しました。
まさに世界の強豪が集うフィールド。
その中で中井さんは、Day 1A、Day 1Bの両フライトに挑戦し、最終的にDay 3の準決勝でディミター・ダンチェフ(Dimitar Danchev)との戦いに敗れました。
もう一方の準決勝では、ニキータ・クズネツォフ(Nikita Kuznetsov)がアレックス・フォクセンを下して決勝へ進出。準決勝で敗れた中井さんとフォクセンは直接対戦せず、ともに3位タイで大会を終えました。


各試合のハイライト
ここからは、中井さんが3位入賞を果たすまでの各試合を振り返ります。
Day 1A:2回戦突破するもキャリー・カッツに敗れる
Day 1Aの中井さんの結果
- 1回戦:vs マイク・シー
(Mike Shi)|勝利 - 2回戦:vs シャウン・ディーブ
(Shaun Deeb)|勝利 - 3回戦:vs キャリー・カッツ
(Cary Katz)|敗退
中井さんはまずDay 1Aに出場しました。
1回戦でマイク・シー(Mike Shi)を破ると、2回戦ではWSOPブレスレット7個を持つ強豪、シャウン・ディーブ(Shaun Deeb)と対戦。
ディーブは今年の25K Fantasy Draftで最高額の$133で指名された、WSOP屈指のトッププロです。
そのディーブを相手に勝利し、3回戦へ進出した中井さんは、Day 1Aの時点ですでに大きなインパクトを残していました。
25K Fantasy Draftとは?
25K Fantasy DraftはWSOP期間中の対象イベントで、指名されたプレイヤーの成績に応じてチームがポイントを獲得する企画です。
2026年は24チームが参加し、各チーム8名のプレイヤーで獲得ポイントを競い合います。
シャウン・ディーブは、この企画で最高額の$133で指名されました。
詳細は以下の記事で紹介しています。

しかし3回戦では、ハイローラーシーンでも知られるキャリー・カッツ(Cary Katz)と対戦しました。
カッツはPokerGO創設者としても知られる実業家兼プレイヤーで、ライブトーナメントでも豊富な実績を持つ人物です。
Day 1A敗退時のラストハンド
中井さんが先にオールイン。Cary Katzがカバーしている状態でコール。
- 中井:A♥8♠
- カッツ:A♠5♠
- ボード:3♦A♦7♥6♣4♣
フロップでは中井さんが優勢でしたが、ターンの「6♣」、リバーの「4♣」でカッツがストレートを完成。
中井さんは惜しくもDay 1A敗退となりました。
その後中井さんはDay 1Bに再エントリーし、ここから3位入賞へとつながる快進撃が始まります。
Day 1B 1回戦:vs ジョシュ・リチャード

Day 1Bの初戦で中井さんが対戦したのは、ジョシュ・リチャード(Josh Reichard)でした。
リチャードはWSOPサーキットで多数のリングを獲得しているアメリカの実力派プレイヤーであり、長年ライブトーナメントで結果を残してきた強豪です。
Day 1Aで悔しい敗退を喫した中井さんにとって、Day 1Bの初戦は仕切り直しの一戦です。
その重要なマッチアップでリチャードを飛ばし、再エントリー後の初戦を突破しました。
詳細なラストハンドはPokerNews上では確認できていませんが、Day 1Aでの敗退からすぐに立て直し、Day 1Bの勝ち上がりへ向けて大きな一歩を踏み出しました。
Day 1B 2回戦:vs ヤマン・ナクダリ

Day 1Bの2回戦ではヤマン・ナクダリ(Yaman Nakdali)と対戦しました。
ナクダリはスペインのトーナメントプレイヤーで、WSOPやハイローラーイベントにも出場歴のある選手です。
中井さんはDay 1B初戦に続いてこの試合にも勝利し、Day 2進出をかけた3回戦へ駒を進めました。
1回戦と同じく、詳細なラストハンドはPokerNews上では確認できていません。
それでも、Day 1Aでの敗退から再エントリー後に2連勝を飾ったことで、中井さんのDay 2進出は一気に現実味を帯びていきました。
Day 1B 3回戦:vs ブロック・ウィルソン

Day 1Bの3回戦では、ブロック・ウィルソン(Brock Wilson)と対戦しました。
ウィルソンはハイローラーイベントでも実績を残しているアメリカの強豪プレイヤー。
ここを勝てばDay 2進出が決まる、Day 1B最後の大一番でした。
ラストハンドでは、ウィルソンがSBでリンプ。
中井さんはウィルソンをカバーしている状態でオールインを選択、ウィルソンがコールしました。
- 中井:4♠4♦
- ウィルソン:A♦T♠
- ボード:K♥J♠3♠8♥9♣
フロップでウィルソンには「A」「Q」「T」のアウツがありましたが、ターン、リバーともに引けず。
中井さんの「4♠4♦」が、勝利を収めました。
これにより中井さんはDay 1Bを3連勝で突破し、Day 2進出を決めました。
Day 2 初戦:vs マイケル・ミズラチ

Day 2の初戦で中井さんが対戦したのは、マイケル・ミズラチ(Michael Mizrachi)でした。
ミズラチは2025年のWSOPメインイベント王者で、WSOPブレスレットを複数持つ世界的トッププロです。
Day 1Aでは日本人プレイヤーのみさわさんを破って勝ち上がっており、中井さんにとっても大きな山場となる一戦でした。
勝負を決めたハンドでは、中井さんが「9♦9♣」、ミズラチが「8♦5♦」を持っていました。
- 中井:9♦9♣
- ミズラチ:8♦5♦
- ボード:5♥3♣2♣T♠A♣
フロップで「5」のワンペアを作ったミズラチがオールインし、長考の末、これにコールしました。
ミズラチにはストレートやツーペア、トリップスにつながるアウツが残っていましたが、中井さんの「9♦9♣」が勝利。
世界的トッププロを破り、ベスト8進出を決めました。
ミズラチ撃破は、今回の中井さんの快進撃を象徴する大きな勝利のひとつとなりました。
▼ミズラチを飛ばしたラストハンド
Day 2 準々決勝:vs キャリー・カッツ

準々決勝の相手は、Day 1Aで中井さんを破ったキャリー・カッツ(Cary Katz)で、一度敗れた相手との再戦となりました。
注目ハンドはこちら
この試合で印象的だったのが、リバーでのビッグブラフです。
ボード上で「A」のフルハウスが完成し、ショーダウンになればチョップが濃厚に見える局面。
そこで中井さんは、カッツにオールインコールを迫る973,000点のベットを仕掛けました。
- 中井:J♣3♥
- カッツ:K♣7♠
- ボード:8♣8♠A♦A♠A♥
カッツは頭を抱えながら長考した末にフォールドし、中井さんは、チョップだったポットを奪い取りました。
ヘッズアップらしいプレッシャーのかけ方が光る、準々決勝の大きな見せ場でした。
ラストハンドでは、中井さんがSBからオールインし、カッツがコール。
- 中井:A♥4♥
- カッツ:A♠9♣
- ボード:2♣K♠3♦K♥5♥
プリフロップ時点ではカッツが優勢でしたが、フロップで中井さんにはストレートにつながるアウツが追加。
ターンはラグが落ち、リバーに落ちた「5♥」で中井さんがストレートを完成させました。
このハンドにより、Day 1Aで敗れたカッツにリベンジを果たしてベスト4進出を決めました。
▼カッツを飛ばしたラストハンド
Day 3 準決勝:vs ディミタル・ダンチェフ

(画像:pokernews)
準決勝で中井さんが対戦したのは、ブルガリアを代表するトッププロ、ディミター・ダンチェフ(Dimitar Danchev)でした。
ダンチェフは2013年の「PokerStars Caribbean Adventure」メインイベントを制した実績を持つ強豪で、ライブトーナメントの生涯獲得賞金も約16億円規模。
中井さんにとっては、WSOPブレスレットまであと2勝という大一番でした。
ラストハンドでは、ダンチェフがSBから70,000点にレイズ。
中井さんが245,000点に3ベットすると、ダンチェフは550,000点に4ベット。
中井さんは「A♠J♥」で2,260,000点を5ベットオールインし、ダンチェフが「Q♠Q♥」でコールしました。
- 中井:A♠J♥
- ダンチェフ:Q♠Q♥
- ボード:7♥Q♣T♥4♥8♥
フロップでダンチェフがセットを完成させる一方、中井さんにもストレートドローが残る展開でしたが、リバーまで「K」が引けず、中井さんは準決勝で敗退となりました。
あと2勝でブレスレットというところまで迫った中井さんは、3位タイでフィニッシュし、賞金約4,800万円を獲得しました。
▼中井さんのラストハンド
優勝はディミタル・ダンチェフ、
2本目のブレスレットを獲得
中井さんを準決勝で破ったディミター・ダンチェフ(Dimitar Danchev)は、決勝でニキータ・クズネツォフ(Nikita Kuznetsov)と対戦しました。
このヘッズアップを制したのはダンチェフです。
Event #7「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」の優勝者となり、キャリア2本目となるWSOPゴールドブレスレットを獲得しました。
準決勝で中井さんを下したダンチェフが、そのまま頂点まで駆け上がる結果となり、賞金約1.2億円を獲得しました。
「WSOP $25K Heads-Up」に出場した日本人プレイヤー

今回の「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」には、中井さん以外にも日本勢が出場しました。
Day 1Aには、「世界のヨコサワ」ことMasato Yokosawaさんや、「みさわ」ことJun Obaraさんが参戦。
Day 1Bには、WSOPブレスレットホルダーのShota Nakanishiさんも出場しました。
世界のトッププロが並ぶヘッズアップイベントに、複数の日本人プレイヤーが挑戦したこと自体も大きな見どころのひとつです。
ここでは、それぞれの戦績やラストハンド・注目のハンドを紹介します。
| プレイヤー | 成績 |
|---|---|
| Masato Yokosawa (横澤真人 / 世界のヨコサワ) | Day 1A: 3回戦敗退 |
| Jun Obara(小原 順 / みさわ) | Day 1A: 2回戦敗退 |
| Shota Nakanishi(中西翔太 / ショータ) | Day 1B: 3回戦敗退 |
世界のヨコサワさんの
ラストハンドはこちら
ヨコサワさんはDay 1Aの3回戦でジャスティン・サリバ(Justin Saliba)と対決しました。
- ヨコサワ:5♥5♦
- サリバ:K♠T♦
- ボード:T♥8♥9♣J♣3♥
ヨコサワさんがSBからオールインし、サリバがコールします。
フロップでサリバが「T」のワンペアを作りリード。
ターンは「J♣」で、リバー「3♥」。
ここで、ヨコサワさんの敗退が決まりました。
みさわさんの
ラストハンドはこちら
みさわさんは、Day 1Aでミズラチと対戦しました。
序盤にはリバーでフラッシュブラフをツーペアで破るブラフキャッチを決めるなど、世界王者を相手に見せ場を作ります。
ラストハンドでは、プリフロップでオールインまで発展しました。
みさわさんがビッグブラインドからレイズし、ミズラチの3ベットを受けてオールイン。ミズラチがコールしました。
- みさわ:K♥Q♣
- ミズラチ:A♠2♣
- ボード:4♣3♣5♦J♥4♠
フロップでMizrachiが「A-5」のストレートを完成。
みさわさんにはランナーランナーでフラッシュができる可能性が残っていましたが、ターン、リバーで引けずに敗退となりました。
みさわさんはDay 1Bにも再挑戦し、1回戦でアレクセイス・ポナコフス(Aleksejs Ponakovs)と対戦。
こちらはポナコフスに敗れ、Day 2進出とはなりませんでした。
ショータさんの
注目ハンドはこちら
Day 1Bには、WSOPブレスレットホルダーのショータさんも出場しました。
なかでも大きな注目を集めたのが、フィル・アイビー(Phil Ivey)との一戦です。
アイビーはポーカー界を代表するレジェンドであり、世界中のプレイヤーが認めるトッププロです。
試合中には、衝撃的なハンドも生まれました。
- ショータ:Q♥Q♦
- アイビー:7♠7♥
- ボード:4♠7♦T♦7♣︎Q♣︎
中西さんが「Q♥Q♦」、アイビーが「7♠7♥」を持っていた局面で、ターンに「7」が落ち、アイビーがクアッズを完成。
さらにリバーでは「Q♣」が落ち、ショータさんもフルハウスを作りました。
クアッズが完成した瞬間のアイビーの表情や、その直後のショータさんのリアクションはXでも話題に。
強烈なクーラーでポットを失いながらも、中西さんが笑顔を見せる場面が印象的でした。
そりゃアイビーもこんな顔もするわな pic.twitter.com/IBM1GcHzPl
— toshimitsu@ニットサン (@toshimitsu_p) May 31, 2026
このハンド自体はアイビーが制したものの、ショータさんはその後も崩れずに戦い続け、最終的にアイビーを撃破。
WSOPのヘッズアップイベントで、世界的レジェンドを相手に大きな勝利を挙げました。
25K Fantasyとは?|注目ポイント

今回の中井さんの活躍は、「WSOP 25K Fantasy Draft 2026」でも大きな影響をもたらしました。
25K Fantasy DraftはWSOP期間中の対象イベントで、指名されたプレイヤーの成績に応じてチームがポイントを獲得する企画です。
2026年は24チームが参加し、各チーム8名のプレイヤーで点を競い合います。
25K Fantasy公式サイトによると、Event #7「$25,000 Heads Up No-Limit Hold’em Championship」は参加費約400万円(25,000ドル)のためポイント倍率は2倍。128エントリーのイベントとして集計されています。
中井さんはこのイベントで3位に入り、25K Fantasy上では76ポイントを獲得しました。

(画像:25K Fantasy)
$6で指名された選手が高額イベントで大量ポイントを獲得したことは、Team Back Officeにとって非常に大きな成果といえます。
また、同じイベントではアレックス・フォクセン(Alex Foxen)も3位タイで76ポイントを獲得。
中井さんの快進撃は、実際のWSOP成績だけでなく、25K Fantasy上でも存在感を示す結果となりました。
WSOP 25K Fantasy Draft 2026の仕組みや日本人選手の指名状況については、以下の記事で詳しく解説しています。

今後のWSOPでの活躍にも期待

(画像:pokernews)
今回の3位入賞は、単なる一大会の好成績にとどまらないインパクトを残しました。
Day 1Aで一度敗れながらも、Day 1Bで再挑戦。
ブロック・ウィルソン、マイケル・ミズラチ、キャリー・カッツといった強豪を破って準決勝まで勝ち上がった実績は、世界トップクラスのフィールドでも十分に戦えることを示す結果といえます。
WSOPはまだ序盤。7月15日(水)まで続きます。
今回の快進撃をきっかけに、ナーツゴンニャー中井さんが今後のイベントでどのような活躍を見せるのか、さらに注目が集まりそうです。
WSOPの概要を知りたい方はこちら▼

WSOPで活躍する日本人プレイヤーの紹介記事はこちら▼

LightTHREE公式Xでは、WSOPの注目ハンドを随時切り抜いて投稿しています。


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