10/7-10に大阪は難波のnamBa HIPSで開かれた【Top of poker Championship Season.5】。
関西方面の広域ポーカー大会では知られた存在である。だがこのメインのファイナルテーブルでとある事件が起きたという。
「これは組打ち(不正)ではないか」
現在SNS等で激しく議論が交わされている内容としては次のようになっています。
①とあるプレイヤー3人でプレイ方針について事前の打ち合わせがあった。
②結果、彼らが1位・2位・3位を独占した。
いったい、どんな不正が行われたというのでしょうか?
3人のプレイヤーでチップを確保した不正「チップダンピング」
それはズバリ「同じテーブルに座っている別のプレイヤーと結託して、故意にチップを受け渡しする行為」という通称チップダンピングです。どうしてそれが白日の下にさらされたのか、それはRFIDによる配信の賜物でした。
ピョコタンさんが詳しく解説してくれました
以下、有名プロポーカープレイヤー・Youtuberのピョコタンさんに、話題に上がってた5ハンド(※それ以外の詳細は詳しくは確認していません)とされる以下の局面でポーカープレイヤーならこう考えるのでは?こうアクションするのでは?という見解をいただきました。
ピョコタン的見解:疑惑度:40%
【SBのAQsという強いハンドでリレイズしなかった】
相手がUTGからのレイズとはいえ、ミニマムレイズなのでSBから参加するならリレイズを検討したい。
ピョコタン的見解:疑惑度100%
【ターンでポットに対して30%程度の小さなベットに簡単に降りた】
なぜ「AQ」で負けてると思ったのか?
最強ハンドは「QT」のストレートで、他に負けてるのは「22」「AA」「KK」「JJ」の3カードや「AK」「AJ」などの2ペアがあるが、それ以外の全てのハンドに勝っている。しかも「AQ」を持ってるので、相手にそれらが入っている可能性も減らしている。
ここまでのプレイで相手のハンドを上記のどれかに特定できるわけがない。1度はレイズして情報を得るなどのアクションがなければおかしい。
リバーで「T」を引ければ最強のストレートが完成するドローもある。チップの状況的にも余裕がある。この時点でAのトップヒットQキッカーというかなり強いハンドでこんな小さなベットにフォールドする理由が全く無い。
ピョコタン的見解:疑惑度80%
【ターンでポットに対して50%程度のベットに簡単に降りた】
1つ前の「AQs」の時よりは相手のベット額が少し大きめで、負けてるハンドの可能性も多少は増えているものの、それでも「AJ」はこの動画のようにノータイムで簡単に降りられるようなハンドではない。
やはり、これまでのプリフロップ→フロップのベットだけで相手のハンドが「AJ」以上だと特定できる要素が何も無い。ターンで7が重なったことで、より「AJ」の強さが増した側面もある(「A9」以下の「AX」が全て引き分けになるのでAヒットのみで攻めやすくなり、「AJ」はそれらのハンドに勝っているため)。チップの状況的にもまだまだ余裕はある。
ピョコタン的見解:疑惑度10%
【プリフロップで「QQ」を降りた】
これに関しては相手に「AA」や「KK」が入ってた時や、ボードに「A」や「K」が落ちた場合に苦しい状況になってしまうので、ここで降りることは普通にあり得る。「QQ」でしっかり40万点の3BETをしていて、それに対して自分よりチップを持っているプレイヤーが100万点の4BETをしてきた。ここで事故って負けてしまうと、順位も低く確定してしまう。苦渋の決断だが「QQ」の損切りタイミングとしては悪くない。相手のプレイ傾向や全体のチップ状況にもよるが、今回はセーフ。しっかり悩みまくってフォールドしてたし。実際「AKs」とはやり合いたくない状況だったんで、むしろナイスフォールドの部類。
ピョコタン的見解:疑惑度10%
【プリフロップで「AQs」を降りた】
これも状況的に降りても良い場面。大人しくプレイしていたKANAさんのUTGからの12.5万点(2.5BB)レイズは不気味。それに対して35万点の3BETが入っている状況。自分がBBなので、3人の中でポジションも一番悪い。コールするとKANAさんからのオールインが入る可能性もある。いくら「AQs」が強いハンドとはいえ、この状況では無理をしなくてもいいだろう。ここでのフォールドはKANAさんへの警戒の意味も多く含まれていたと思う。しかも、実際に「AK」に負けている上に「Q」も1枚消えていたので、結果的にもかなりのナイスフォールドだったと言える。
ピョコタン的見解:疑惑度30%
【フロップで「KTs」のフラッシュドローを降りた】
これは動画上のアクションの表記が間違っているので正確なベット額などはわからないが、ボタンのオリジナルレイザーのLENさんからフロップでも引き続きベットが入り、それに対して「KTs」のフラッシュドローでSBからチェックレイズしたら、そこにさらにBBからリレイズが入ったという状況。そのBBのリレイズ額も表示されていない。これでもしBB(コンビ打ち疑惑の対象者)のハンドがブラフだったら疑惑のポイントになり得るが、事実としてかなり強い「A8」の2ペアが入っていた。これに対して強めのフラッシュドローで引きにいかなかったのは疑問としては残るが、もしリレイズの額が大きすぎたのなら引きにいくリスクもあるし、絶対にコールした方がいいと言い切れるような状況でもない。
動き出す当事者・関係者たち
この疑惑に対し、すぐ近くで3人のやりとりを喫煙所で聞いていたと仰るもっちー氏という方が、自身のツイッターであっさり爆弾発言しています。
要するに「言われているような行為を3人で取り決めたという事実はなかったが、友人3人がFTに残ったためプレイ前に「3人のプライズを山分けしようぜ」という話し合いをしたよ、それが何が悪いの?」ということですね。
これに対する木原プロによる解説がこちら
で、これに対するポーカー界きっての識者、木原プロによる解説がこちらです。
木原さんのこの指摘は「3人で不正したかどうか」「不正しようという取り決めがあったかどうか」についてではなく「3人でプライズを山分けしようぜ」という話がプレイ前にあったかどうかについてなんですね。それもアウトなんだよ、という世界レベルの常識を提示されています。よく考えれば当たり前のことですね、3人で山分けになるなら利益を最大化しようとしてしまう思考が働くからです。
それに対し、もっちー氏はこんなリプライを返しています。
うーむ…。謝るときに「笑」とかこの人反感を買ってしまうタイプかもしれませんね。
ちなみに優勝者であるやまと氏のツイッターではこんな発言がありました。
ちなみにこの方、道頓堀のポーカーハウスGiji Casiのオーナーです。自信があるのか煽りますね!
TPCに望まれること
しかしSNSを見ているとこれに対しこのプレイヤー達に対して怒りの矛先を向けるのは筋違いという方も多くいらっしゃいます。真の追求先は「TPCの運営側」だとするものです。これももっともな意見です。
確かに聞けば単純な手口です。ポーカーに不正をしようとする不届きなプレイヤーは残念なことですがなくならないものなのかもしれませんし、大規模な大会の会場でそれをすべて正確に見抜くのは困難かもしれません。ですがそれより大事なのは、そうしたことが起きてしまった時、それをきちんと精査し厳格な対応をするイベント運営側の努力なのではないでしょうか。運営側が過去から現在にわたってそこをしっかりしていれば、不正をするプレイヤー達も参加しにくく誰もが安心して楽しめるはずです。しかしTPCはそうしたでしょうか?
ではTPCは今後どうするべきなのでしょうか?SNS等で各方面から示される解決策は2つに1つしかないと言われています。
①TPC運営側は、当該プレイヤー達の勝利を取り消しプライズを全額回収、繰り上げで次点のプレイヤーを優勝と認定する。また当該のプレイヤー達を今後出場停止とする。
②今回の大会は無効とし、TPCの権利獲得のためにお金と時間を費やした全プレイヤーへ返金を行う
TPCは前回の大会でも、Day2からを3名100万円で参加者を募り、主催者がそれを出資してDay2から参加させたプレイヤーが優勝して、これはプライズを回収したのでは?という疑惑がプレイヤーの間では半ば常識になっており、今回も似たような構図では?とSNSでは話題になっているようですが、このまとめ記事は次回にでも。
いちプレイヤーとして
プレイヤーとしては、あなたがこれをどう判断するかと、もしクロだと思うのならば近いうちに運営側からあなたの納得がいく対応が発表されない限りはTPCには参加しないのが安全だと思われます。それでも参加するということは「TPCでは何が起きても全て自己責任」ということを認めたということになりかねません。プレイヤーには自分にとって安心な大会を選ぶ権利があるのです。
と、ここでプロポーカープレイヤー「つぐ兄」こと當眞嗣成さんがこんな発言をしています。
ついに公式発表が
その後その話を受けてかTPCはこんな公式声明を発表しました。
なおこれについてもSNS等では「対応が遅すぎる」「第三者が誰なのかが問題だろ」などという声が飛び交っておりますが、これについては続報を待つしかないところもありますね。
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