2026年4月30日(木)、DMMグループの株式会社Waitinglistが、大型ポーカートーナメント向け運営システム「Waitinglist for Tournament」の提供を開始したことを発表しました。
集客から受付、配席、決済、分析までを一つのプラットフォームで完結させるオールインワン設計で、すでにAGPT(Asia Grand Poker Tournament)やNIPPON SERIESで導入実績があります。
ここ数年、DMMは動画番組「The Seat Out」やAGPTの開催など、ポーカー領域での動きを加速させてきました。
今回のシステムリリースは、その流れの中でも特に業界の運営インフラに直接関わる動きといえます。
本記事では、リリース内容と、DMMがこれまで進めてきたポーカー領域での動きを整理してご紹介します。
Waitinglist for Tournamentとは

「Waitinglist for Tournament」は、株式会社Waitinglistが提供する大型ポーカートーナメント向けの運営システムです。
運営側のWeb管理画面と、プレイヤー側のモバイルアプリの両面で構成されており、トーナメントの集客・受付・配席・決済・分析までを一つのプラットフォーム上で完結できる設計とされています。
公式発表によれば、本システムはすべての大型トーナメントブランドが利用可能で、運営側がWaitinglistの既存プラットフォーム上に大会情報を掲載することで、新たな集客チャネルとしても機能する仕組みです。
【株式会社Waitinglistとは】
全国のアミューズメントポーカー店舗向けの店舗管理システム「Waitinglist」を提供する企業。動画コンテンツ制作やポーカートーナメント・リーグ事業も展開している。
代表取締役はKim Hongsung(キム ホンソン)さん。
本社は東京都港区六本木に所在し、合同会社DMM.comのグループ会社として2022年12月に設立された。
国内大型トーナメント運営が
抱えていた課題
国内のアミューズメントポーカー市場は、ここ数年で店舗数・大型大会の数ともに拡大しています。
一方で、トーナメント運営の現場では属人的なオペレーションが残ってきました。
Waitinglist公式noteによれば、現場で見えてきた構造的な課題として以下の4点が挙げられています。
【現場で挙げられていた4つの課題】
- 集客チャネルの不在
告知はXなどSNSに依存し、
投稿は数時間で埋もれる - 受付オペレーションの煩雑さ
1人あたり約2分の処理を繰り返し、
長い列ができる - プレイヤー体験の断絶
プレイ中の情報確認や
トーナメント後の記録が残らない - データ分析基盤の欠如
売上やプレイヤーデータを
蓄積する仕組みがない
特に受付については、100名規模で1.5時間〜3時間を要するケースもあったとされています。
これらの課題に対し、Waitinglist for Tournamentは受付工程を従来の半分に削減し、テーブルブレイクやバランス調整の自動化、ウェイティングの自動呼出などの機能を備えていると公式は説明しています。
AGPT・NIPPON SERIESでの導入実績

Waitinglist for Tournamentは、ベルサール六本木で2026年2月20日〜23日に開催されたAGPTで初導入されました。
続いてNIPPON SERIESでも採用されています。
公式noteによれば、AGPTでの導入結果として以下の成果が報告されています。
【AGPT導入時の主な成果(公式発表)】
- 受付時間が約75%削減
- フロアスタッフから
「人件費の削減につながる」
「海外大会でも運用可能なレベル」
との評価 - 受付スタッフから
「特別な教育なしで使えた」
「ミスが起きにくい」との声
参加プレイヤーからもアプリ体験について反応がSNS上に投稿されました。
タイマーアプリで見れるの便利すぎる
— あお (@ao_poker_810) February 20, 2026
WSOPとAPTでしか見たことない
会場の電脳感もかっこよくて好き🩵🩵 pic.twitter.com/3xxAYFltyK
AGPTの、アプリでエントリー数みれたりする機能、どのポーカーの大会も導入してもらえたら嬉しいなぁ〜〜✨✨良かったな〜〜
— ちゃんみお (@chanmiopo) February 24, 2026
「WSOPやAPTといった海外大会レベル」との反応が複数のプレイヤーから挙がっている点は、本システムが目指す水準を示しているといえます。
DMMがこれまで進めてきた
ポーカー領域での動き
ここで一度、DMMがポーカー領域で進めてきた動きを整理しておきます。
| 時期 | 動き | 内容 |
|---|---|---|
| 2022.12 | 株式会社Waitinglist 設立 | アミューズメントポーカー特化のポータル・店舗管理システムを提供 |
| 2024〜 | DMM POKER YouTube / X 始動 | ポーカー番組や 情報発信を本格化 |
| 2024〜25 | 動画番組 「The Seat Out」 放送 | DMM主導の オリジナル番組を展開 |
| 2026.02 | AGPT初開催 | ベルサール六本木で 大型国際トーナメントを 主催 |
| 2026.04 | Waitinglist for Tournament 正式リリース | 大型大会向け 運営システムを 業界に提供開始 |
| 2026.05 | AGPT Season2 開催予定 | 5月28日〜31日に東京・飯田橋で開催予定 |
DMMは、コンテンツ(番組)・大会主催・運営インフラという3方向から並行してポーカー領域に投資を続けてきています。
今回のリリースは、その流れの中で運営インフラの提供にまで領域を広げる動きと位置づけられそうです。
公式発表によれば、本システムは今後の機能拡充に加えて海外展開も視野に入れており、多言語対応やグローバル向けUI / UXの整備も段階的に進めているとのことです。
国内ポーカーシーンへの影響

国内には、JOPT、TPC、戦国ポーカーツアー、SPADIE POKER LEAGUEなど、それぞれ独自の運営体制を持つ大型大会ブランドが存在しています。
Waitinglist for Tournamentは「すべての大型トーナメントブランドが利用可能」と公式が説明しているものの、現時点で具体的な導入予定が公表されているのはAGPTとNIPPON SERIESのみです。
今後の各大会ブランドの運営体制は、それぞれの方針次第といえます。
一方で、海外大会と同水準のプレイヤー向けアプリ体験が「ある大会」と「ない大会」で生まれることは、プレイヤーの大会選択にも影響を与える可能性があります。
DMMが運営インフラの提供にも踏み込んだことで、国内ポーカー業界の競争軸が「大会の規模やプライズ」だけでなく「運営とプレイヤー体験の質」にも広がっていくのか。
今後の各ブランドの動きが注目されます。
まとめ | 業界構造への踏み込みが始まった

Waitinglist for Tournamentのリリースは、DMMがポーカー領域で進めてきた一連の動きの延長線上に位置するものといえます。
コンテンツ・大会主催に続いて、業界の運営インフラそのものに踏み込んできた格好です。
国内大会の運営構造、プレイヤー体験、そして業界の競争軸が今後どう変化していくのか、引き続き動向に注目が集まりそうです。
詳細はWaitinglistの公式noteや公式サイトで紹介されていますので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。


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