ポーカープレイヤーとして国内外の大会に参戦するピョコタンさん。
「SPADIE TOKYO 42nd」では9回入賞し、3回の優勝と2回の準優勝を記録しました。
10日間開催された大会のうち8日間で、計9トーナメントに入賞。
「GPR DAYS」でも1位となり、シリーズを通して結果を残しました。
今回は3つの優勝を振り返りながら、FT前に「覚悟を決める」理由、相手と環境の見方、普段の学び方について伺いました。
SPADIE TOKYO 42ndで9回入賞・
3回優勝
ピョコタンさんは、プロのポーカープレイヤーとして活動する一方、YouTuber、ポーカー大会の解説・講師、漫画家などあらゆる方向性で活動しています。
SPADIE TOKYO 42ndでは、ポーカープレイヤーとして結果を残した一方、スキルアップ・ラボの講師としても活躍しました。
| ピョコタンさんの基本情報 | |
|---|---|
| 活動名 | ピョコタン |
| 職業 | 漫画家・YouTuber・ポーカープレイヤーなど |
| 主な戦績 | 2026年 -SPADIE TOKYO 42nd「PLO Turbo」 「PLO Championship」「NLH Pop Parade」優勝 -Manila Megastack 24「PLO」優勝 -TPC Season 16「NLH Gladiator」優勝 2025年 -SPADIE 36th「PLO Finisher」優勝 2023年 -SPADIE 29th「Monster Stack」優勝 |
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プレイヤーとしては、10日間開催された大会の中で見事9回入賞。そのうち3回が優勝、2回が準優勝でした。
この戦績に至るまでのピョコタンさんの考えやポーカーとの向き合い方を伺います。

改めて、3度の優勝おめでとうございます。
シリーズ全体を振り返って、今はどのように感じていますか?

ありがとうございます。
今回のSPADIEは特にうまくいった実感があるので、うれしいです。
今回に限らず、コンスタントに結果を残し続けられるよう、この調子でがんばります。
「いつもどおり」楽しむことを最優先

これだけ入賞が続くと、シリーズの途中からランキングも意識していたのでしょうか?

今回もいつもどおりで、ランキングは意識していませんでしたね。
特に目標は立てず、ポーカーを楽しむことを最優先にしていました。

ただ、最終日だけは、その日に入賞できれば「DAYS」の1位が確定する状況でした。
そこで、ライブ配信の解説が終わったあともすぐには帰らず、出られるトーナメントに参加して入賞を狙いました。

結果的に最終日も入賞して、見事「GPR DAYS」で1位になったのはかっこいいですね。
飛んだ時のマインドの強さ
10日間のシリーズを通して、ピョコタンさんは動画撮影や配信解説、スキルアップ・ラボも並行していました。

今回のSPADIEでは、いちプレイヤーとしてだけではなく、情報発信側としても忙しく活動されていました。
そのなかで、連日ポーカーをプレイしていて結果を翌日まで引きずることはありませんでしたか?

特になかったです。
気持ちの切り替えは早い方なので、負けてもまったく気にしないんです。
次のトーナメントに出ればいいだけです。
そもそも、負けたことを気にしてしまうような参加費のトーナメントには、最初から出ません。
無理せず、こつこつ続けることを意識しています。
FT前の残り2卓で「覚悟を決める」理由
引用:ピョコタンさんX
ピョコタンさんが終盤で意識しているのは、目先の入賞順位を守ることではないそうです。
どんなことを意識しているのか、FTを目前にしたポーカーとの向き合い方を語っていただきました。
入賞を守る相手を狙い、自分は守りに入らない

優勝した3イベントは、種目も展開も異なります。
上位まで残るために、共通して意識していたことはありますか?

特にないです。
本当に、FTに行っても行かなくても変わらずいつもどおりです。
ただ、優勝のために意識しているのは、FT前の残り2卓くらいから入賞に固執せず、覚悟を決めること。
そして、覚悟が決まっていることを同卓者に分からせることです。

「覚悟が決まっていることを同卓者に分からせる」とは、具体的にはどのようなプレイにつながりますか?

消極的に入賞へ固執している人は、同卓していればすぐに分かります。
そこを積極的に狙ってアクションしていきます。
その一方で、自分は守りに入らないよう、アグレッシブにアクションしていくということです。

入賞目前で牛歩したり、積極的にレイズしないようにしたりするのは戦術として存在しますが、そうではなく、むしろ強気にレイズするんですね。

はい。
小さい入賞にこだわるあまり、上位入賞の可能性を減らしてしまっては本末転倒なので、この考え方が大事だと思います。
「覚悟」が「優勝する」という自信につながる

引用:flickr

3つの優勝のうち、「ここから勝ち切るのは難しい」と感じたイベントはありましたか?

3つとも、ファイナルテーブルの途中あたりから「優勝するだろうなあ」と思いながらプレイしていたので、優勝をそれほど遠く感じることはありませんでした。
といっても、今回に限らず、毎回そのような感覚です。
自信がありますから。
その前に2位が2回続きましたが、そのときも優勝する気マンマンでしたね。

「優勝するだろうなあ」と感じるのは、具体的にどのような状況でしょうか?

しいて言うなら、自分がチップをたくさん持っていて、みんなに圧をかけながら、のびのびとプレイできている感覚です。
それも、アグレッシブなアクションにもつながっていると思います。
チップリーダー紹介から2勝|
「デスノートなんて無い」
今回、ピョコタンさんが印象的だった場面として挙げたのは、特定のハンドではなく、SPADIE公式Xの「チップリーダー紹介」でした。

チップリーダーとして紹介されたあと、どのような気持ちでプレイしていましたか?

トーナメントの途中でチップリーダーとして公式Xに名前と写真が掲載されると、その後に失速して負けちゃう人も多く、ひそかに「デスノート」なんて言われてたりもしてるんで、だったらその概念を覆してやろうと思いました。

今回はチップリーダーとして紹介された2つのトーナメントでそのまま優勝しました。
「デスノート」なんて無いんです。
勝つために見るのはレンジ表より
「目の前の相手」

引用:flickr
ピョコタンさんが判断材料にしているのは、理論上のレンジだけではありません。
相手が何を考え、なぜそのアクションを選んだのかを見ています。
対人ゲームで共通する「相手の思考を理解すること」

ポーカー以外の対人ゲームの経験がポーカーに生きていると感じる部分はありますか?

「相手の思考を理解すること」と「その思考に対してどう立ち回るかを考えること」だと思います。
ポーカーでもほかのゲームでもそこはだいたい同じで、一番大事なものですよね。

なるほど。
ポーカーにおいて、相手の思考を理解するにはどうしていますか?

当たり前のことですが、目の前の相手としっかり向き合うことです。
自分の頭の中にあるレンジ表としか向き合っていない人も、よく見かけます。
そういう人は、思うように勝てないと思います。

相手を見るときは、どのような情報からその人の思考を推測していますか?

相手の発言やアクション、これまでのプレイ履歴、過去の同卓情報、見た目、そのときの感情の状態などなど。
それらを見ながら、その人がどのような思考のもとでアクションを決めているのかを推測します。

一つのテルだけで判断するのではなく、発言や過去のプレイ、そのときの感情など、複数の情報から相手の思考を組み立てているのですね。
テーブルの「常識」まで見ながら戦い方を変える

経験を重ねる中で、ピョコタンさんは「プレイの引き出しが増えた」と感じているそうです。

ポーカーを始めた頃と比べて、プレイスタイルが変わった部分はありますか?

経験を重ねることで、自分のプレイの引き出しが増えたと感じます。
日々強くなってるな、みたいな。
あとは環境に合わせて微調整を続けること。
この微調整が大事です。
どんな環境でも勝てる自信はあります。

その、「環境に合わせた微調整」とは、具体的にどのようなものでしょうか?

環境は常に変わっているので、その変化に敏感になることです。
例えば、今は「UTGはポジションが不利だから参加ハンドを絞る」
「ドンクベットは良くないので、コールしたらチェックする」
といった考え方が広まっていますが、
全員がそれを知らなかった状態のときとは、ゲームの進み方自体が変わります。

たしかに、どのゲームにおいても、「常識」や「メタ」は日々更新されますよね。

はい。
日々そうした変化が起きていますし、テーブルごとに環境も異なります。
だからこそ、その環境に対して有効な戦い方も変わるということです。

そのテーブルで共有されているセオリーや認識まで、判断材料にしているということですね。
具体的には、どのように利用しますか?

UTGからのレイズが想定以上に同卓者全員から強く見られる環境なら、UTGからテキトーなクソハンドでレイズする。
強く見てもらえるので得です。
そのように、自分のなかの常識を固定せず、柔軟に調整していきます。
それがゲームの面白いところです。
「UTGからのレイズは強い」と相手が考えているなら、その認識自体を利用する。
決まったセオリーをそのまま当てはめず、テーブルごとに戦い方を変えるのが、ピョコタンさんのいう「微調整」です。
GTOツールを使わず
「基本は経験あるのみ」

では、こうした相手や環境を見る力を、普段どのように磨いているのでしょうか。

GTOや解析ツールを中心とした座学は行っていないと発信されていますが、普段はどのようにポーカーを学んでいますか?

基本は経験あるのみです。
ポーカーは最高に面白いゲームです。
ゲームなので勝ちたい。ただ、それだけです。
スマブラやスプラトゥーン、フォートナイトなどと同じですね。

経験の積み重ねを大切にしているのですね。
では、GTOツールや学習サービスを使った勉強については、どのように考えていますか?

ポーカーでよくあるのが、初級から中級くらいのプレイヤーが「GTOみたいなツールを使わないと上に行けない、勉強しないと勝てない」みたいな考えに陥ってしまうこと。
これは良くないと思います。
GTOツールや学習サービスは、あくまで手段の一つです。
ビジネスの側面もあるので、すべてを真に受けすぎない方がよいと思います。
お金をかけずに強くなる方法もありますし、ツールにも人によって向き不向きがあります。

ツールを絶対条件と考えない、ということですね。
ということは、ピョコタンさん自身は、座学やGTOツールはあまり使用しないのでしょうか。

ぼくはGTOツールを一切使っていませんし、「座学」と言われるようなこともしていません。
それでも、そうした勉強をしている人たちより劣っていると感じたことはありません。

知識量とゲームの強さは別物。
熱心に勉強している人と、同じフィールドで戦う必要もありません。
ポーカーで勝てばいいだけ。シンプルに考えよう。
強くなる方法を一つに決めず、自分に合う方法を選ぶ。
ピョコタンさんは、実戦経験を重ねながら自分のプレイを磨いています。
国内は「鍛錬の場」、
海外では楽しみながら勝つ
プレイする場所が変われば、同卓する相手やテーブルの雰囲気も変わります。
国内外の大会へ参加するピョコタンさんは、フィールドの違いをどう捉えているのでしょうか。

国内大会と海外大会では、会場の雰囲気やプレイヤーの傾向にどのような違いを感じていますか?

海外の方が勝ちやすいですね。
そのなかでも、特にアメリカは勝ちやすいと思います。
国内は鍛錬の場だと思っています。

そうなんですね。
海外の方が勝ちやすいと感じる理由は何だと思いますか?

ポーカーが老若男女を問わず文化として根付いていて、娯楽としてプレイしている人が多いからです。
そうした人たちと一緒に楽しくポーカーをして、その結果として勝利があとからついてくるような感覚が好ましいと思います。

海外では、娯楽としてポーカーを楽しむプレイヤーと同卓できることが、プレイしやすさにもつながっているのですね。
講師として伝えたい
「まずはポーカーを楽しむこと」

引用:ピョコタンさんX
ピョコタンさんはプレイヤーとして大会へ参加する一方、オンラインのJOPT Gamesとライブの両方で「ピョコタンカップ」を主催しています。
ピョコタンカップで伝えたいこと

ピョコタンカップを通じて、参加者に何を伝えたいですか?

まずはポーカーを楽しむこと。
長く続けていても、まったく飽きないほど面白い対人ゲームなので、いろいろな人に体験してもらいたい。
そうした気持ちで、ピョコタンカップを主催しています。

ここからポーカーの世界に入って、その後にいろんな大会で結果を残したり活躍したりしてくれる人がいるとうれしいです。
ずっとポーカーを趣味として楽しんでくれてる人を見るのもうれしいです。

大会で結果を残すことだけでなく、趣味として長く楽しんでもらえることも大切にしているのですね。
スキルアップ・ラボでPLOとNL 2-7 Single Drawを講習

引用:flickr
ピョコタンさんは、SPADIE TOKYO 42ndでは「真夏のスキルアップ・ラボ」の講師も担当しました。

講師として、参加者へ特に伝えたかったことは何でしょうか?

限られた時間内で初級者の人たちにまずはルールを覚えてもらって、そのゲームの面白いポイントを体感してほしいと思っていました。
あとは、負けないために特に大切な要素を2つほど伝える形です。
今回は「PLO」と「NL 2-7 Single Draw」を取り上げました。

講習後には、学んだ内容をすぐに実戦で試した参加者もいましたね。

そうですね。
特に今回、立ち見で参加してくれていた方が、その直後のPLOトーナメントで優勝してくれたのはうれしかったです。
優勝したのは、PLOの講習に立ち見で参加していたタイトわたなべさんです。
講習直後の「PLO Starter」で優勝し、ピョコタンさんも一緒に優勝写真に収まりました。

引用:flickr
同じく立ち見で参加していたヒロシ3さんも4位に入賞。
2人ともファイナルテーブルの写真で、講習時に受け取ったピョコタンさんのミニ色紙を手にしています。


ちなみに、同じ日にぼくも別のPLOトーナメントで優勝しました。
完全勝利。

引用:flickr
ピョコタンさん自身も、同日に開催された「PLO Turbo」で優勝。
講習参加者が優勝・4位に入り、自身も優勝する結果となり、後日noteで次のように振り返りました。
これでこの日のPLOトーナメントは完全攻略だ!カンペキ!
引用:ピョコタンさんのnote
「プレイできる種目が増えればチャンスも増える」

NLHだけでなく、PLO、ドローゲーム、スタッド系など、複数種目をプレイするメリットを、どのように感じていますか?

国内でも海外でも、プレイできる種目が増えればチャンスも増えることです。
まずは、いろいろな種目をやってみるのがよいと思います。
「楽しむことが最優先」結果に焦らず、
自分のペースで続ける
今回のインタビューでは、ピョコタンさんが勝つために考えていることについて伺いました。
- FT前でも入賞だけを守ろうとしない。
- 相手の発言やアクション、過去のプレイ、その場の感情まで見る。
- テーブルで共有されている「常識」が変われば、自分の戦い方も変える。
その一方で、負けを引きずるほど高額な参加費の大会には出ず、「これを勉強しなければ勝てない」と学び方まで固定しません。
勝つことには自信がある。仮に負けても結果に左右されず、またトーナメントに出場し続けることも、強さの秘訣でしょう。
最後に、これからもポーカーを続ける人へメッセージをもらいました。

最後に、ピョコタンさんを応援している方や、結果が出ずに悩んでいるプレイヤーへメッセージをお願いします。

今後も「スーパープロ」として楽しく無理せずポーカーをずっと続けていきます!
楽しむことが最優先!
結果を急がず、自分のペースでコツコツやっていきましょう!
ポーカーは生涯の趣味であり、コミュニケーションツールでもあり、地球上で最もプレイ人口の多い最高に面白い対人ゲームだ!
目の前の相手と環境に向き合いながら、無理のないペースで続ける。
今回の結果からも、ピョコタンさんが大切にしてきた姿勢が伝わるインタビューとなりました。
ピョコタンさんの戦績を含む、SPADIE TOKYO 42ndのリザルトは以下の記事から読むことができます。



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