APPT Korea 2026で、Kenji Araiさんがハイローラー3冠を達成しました。
「FTまでにチップを増やしたい」という考えを、どう変えたのか。
残り4BBからの逆転優勝と、佐野プロや弟からの学びを聞きました。
【この記事で分かること】
Kenji Araiさんのプロフィールと
APPT Koreaから続く4冠

Kenji Araiさんは、2020年にポーカーを本格的に始めました。
仲間と立ち上げたSIX TSUKUBA(以下、SIX)では、オーナーの一人として運営に携わっています。
| 名前 | Kenji Araiさん |
|---|---|
| 主な活動 | ポーカープレイヤー / SIX TSUKUBAのオーナーの一人 |
| 主な実績 | APPT Korea 2026で3冠、APT Jeju 2026で1冠 いずれもハイローラー種目 |
APPT Korea 2026の3勝に続き、9月29日にはAPT Jeju 2026でも優勝。
9月にハイローラー4冠を挙げました。APPTとAPTは別の大会シリーズです。
KENJI ARAI · SEPTEMBER 2026
9月のハイローラー4冠
APPT Korea
3冠
APT Jeju
1冠
9月の合計
4冠
- 9月9日Event # 36Mystery Bounty High Roller結果表掲載額 ※約210万円
- 9月11日Event # 51High Roller Hyper Turbo結果表掲載額約380万円
- 9月12日Event # 56High Roller Challenge結果表掲載額約550万円
- 9月29日Event # 46Single Day High Roller結果表掲載額約1,200万円
※ミステリーバウンティの追加賞金の反映は未確認です。
合計は結果表の掲載額を足した参考値で、バウンティ込みの総獲得賞金を示すものではありません。
3冠につながった「思考と戦略」

写真提供:Kenji Araiさん / 大会結果
LightTHREE今回のAPPT Koreaに参加したきっかけと、出場する大会の選び方を教えてください。
Araiさん8月のAPTに引き続き、仁川で開催されたAPPTに参加しました。
日程の都合でメインイベントへの参加は難しく、ハイローラーが中心でした。
APTに比べると日本人が少なく、台湾、中国、欧米の方の比率が高かったと思います。
LightTHREE3つの優勝を振り返って、結果につながったと感じることは何ですか?
Araiさん「思考と戦略」をかなり意識しました。
あとはメンタルです。
戦略はSIXの佐野プロ、思考は弟から教わっていて、そこがうまく噛み合ったと思います。
世界の猛者たちがいる中で、自分は引き出しの数では劣っている。
だからこそ、どう見せて印象づけ、ギャップを生み出すかを徹底しました。
Araiさん以前は、FTへ行く前にある程度チップを持っておきたいタイプでした。
それで攻めどきを間違え、バブルで敗退することもありました。
弟からは「まずその思考を捨てろ」「FTまでいけばなんとでもなる」と言われていて。
考え方を変え、レンジを絞る時間帯をかなり意識しました。1勝目の後は少し余裕もできて、コンディションは終始良かったです。
※レンジは、プレイに参加する、または相手が持っていると想定するハンドの範囲。
バブルは、あと1人の敗退で入賞や次の段階への進出が決まる局面を指します。
1勝目|知っている相手だからこその難しさ
LightTHREE3大会の中で、最も相手が手強いと感じたのはどの大会でしたか?
Araiさん1勝目の「Mystery Bounty High Roller」です。
国内のハイローラーでも一緒に戦っているTOMOHIROさんがいて、お互いにクセも分かっていますし、上手なのも分かっているので、やりにくさがありました。
また、序盤から同じテーブルだったXiaosheng Zhengさんが大きくチップを持っていたのですが、ショートになった場面がありました。
そこでプレッシャーをかけ、チップを削れたのは大きかったです。
ヘッズアップの相手はSeunghyun Michael Namさんで、チップ量が6対4くらいの僅差での攻防になりました。
LightTHREEバウンティは、プレイの判断にどう取り入れていましたか?
Araiさんバウンティはあまり意識しすぎないようにしていました。
ただ、周りはバウンティを狙って、チェックやコールのレンジに強いハンドを残していることが多かったので。
自分のハンドがある程度強くても打ちすぎず、相手のアクションに合わせてショーダウンまで行き、レンジを確認するなど、いつもはしないラインで戦いました。
LightTHREEヘッズアップは、どのように決着したのでしょうか。
優勝した瞬間の気持ちも教えてください。
Araiさん最後は「AA」でブラフを誘発して、うまく戦略がはまりました。
悪戦苦闘しましたが、優勝できました。
優勝した瞬間は、うれしさとともに、やっと長い戦いが終わった安心感がありました。
2勝目|周囲が攻める序盤に、あえてレンジを絞った
LightTHREE「High Roller Hyper Turbo」では、どのように戦いましたか?
Araiさんターボは序盤で増やしたい方が多く、アグレッシブなプレイが目立ちます。だからこそ、逆を徹底しました。
序盤からレンジを絞り、FTに到達したときは下位スタックでした。
ポストフロップはまあまあ得意なほうなので、FTに行ってからはそこでチップを増やし、強いハンドをぶつけて優勝できました。
LightTHREE2勝目が決まったときは、どんな気持ちでしたか?
Araiさん仲の良いメンバーが皆見守ってくれていて、期待を背負いながらも焦らずプレイできました。
1つ優勝するだけでも大変なのに、二冠できたのは本当にうれしかったです。

写真提供:Kenji Araiさん / 大会結果
3勝目|残り5人で、30BBから4BBへ
LightTHREE今回のシリーズ中、特に気持ちの切り替えが必要だった場面を教えてください。
Araiさん3勝目の「High Roller Challenge」で、残り5人から4BBになったときです。
僕が約30BB、相手が約26BBでした。
僕のハンドは「JJ」で、フロップは「QQ7」。
相手のオールインにタイムバンクを使ってコールすると、「AT」が出てきました。
その時点では自分が勝っていたのですが、ターンとリバーがT、Tとなり、残り4BBになりました。
LightTHREEフルハウスで逆転されて残り4BBになったとき、何を考えていましたか?
Araiさんかなりメンタルには来ましたが、不思議と諦めたり、投げやりにはなっていなくて、ここからどう捲るかだけを考えていました。
そのときに頭によぎったのが、「FTにいけば何BBでもどうにでもなる」という弟の言葉でした。
4BBからの復活|最後は「QQ」で優勝
LightTHREE4BBから、どのようにチップを戻していったのでしょうか?
Araiさん次のハンドはUTGで「QT」でした。
大きく減らした後だったので悩みましたが、フォールドしました。
次にBBになったとき、BTNのチップリーダーからオールインが入りました。
僕のハンドは「AK」で、すぐにコール。
相手の「A3」に勝てました。
Araiさんそこからもう一度ダブルアップして、相手を降ろせるだけのスタックが戻りました。
プレッシャーをかけながらポストフロップでチップを増やしていきました。
残り3人では、チップリーダーが約50BB、もう1人が約40BB、僕が約30BB。
そのチップリーダーと、フロップでお互いにAがヒットした場面で、僕の「AK」と相手の「AQ」がぶつかり、勝ちました。
LightTHREEヘッズアップに進んでからの展開も教えてください。
Araiさんその後、ヘッズアップに進んだときのチップ量は、僕と相手で約6対4でした。ポストフロップでチップを増やし、約8対2にしました。
最後は相手の「AT」のオールインに、僕の「QQ」で勝って優勝しました。
「AT」に大きく減らされた後、諦めずにしがみついて、最後に「AT」を倒した。運命を感じるラストでした。
「諦めない者に神は宿る」を体感した1戦でした。
LightTHREE3冠が決まったときには、どのような思いがありましたか?
Araiさん3勝目は、三冠をかなり意識していました。
FTまで行けば戦略が効くと思っていたので。
下位スタックでFTに入り、4BBになってからも諦めず、丁寧にプレイして優勝できました。
何より、現地や日本から応援してくれていた皆さんの期待に、結果で応えられました。
この優勝には、ただの勝利ではなく色々な思いが詰まっていて、とても感極まるものがありました。

写真提供:Kenji Araiさん / 大会結果
LightTHREE周囲からの反応で、特に印象に残っていることはありますか?
Araiさん普段あまり褒めない佐野プロから祝福されたときは、やはりうれしかったです。
Xでも皆さんから温かい言葉をいただきました。
40歳を過ぎて、こんなに祝福される機会も少ないので、うれしかったですね。
勝負する場面を選ぶために、何を見ていたのか
チップを増やしたハンドだけでなく、勝負を見送った場面も振り返ってもらいました。
「High Roller Challenge」の「JJ」と、「High Roller Hyper Turbo」の「99」では、フォールドした後の捉え方も異なります。
残り8人、「JJ」でオールインを見送った
LightTHREE今回の3大会で、特に印象に残っているフォールドの判断を教えてください。
Araiさん3勝目の「High Roller Challenge」で、残り8人になったときです。
BTNから約10BBのオールイン、SBから約20BBのオールインが入り、僕はBBで「JJ」を持っていました。僕のスタックは約25BBでした。
Araiさん3人で対戦して増やせるチャンスでもありましたが、BTNの方が耐えて耐えて出してくるハンドは、強いものが多いと見ていました。
サイドポットもあるのでコール寄りにもなりましたが、ICMもかなり効いていたので、ここは勝負を避けてフォールドしました。
案の定、BTNからは「KK」、SBからは「AK」が出てきました(笑)。
※ICMは、各プレイヤーのチップ量と賞金配分から、持ち点の賞金価値を推定するモデルです。
サイドポットは、オールインしたプレイヤーの持ち点を超えた分を、残るプレイヤー同士で争うポットを指します。
「99」はフォールド。「正解ではなかったかも」
LightTHREE「High Roller Hyper Turbo」で、BBで「99」を持っていた場面についても教えてください。
AraiさんUTGからオープンがあり、BTNの約5BBのショートからオールイン、SBからも約20BBのオールインが入りました。
僕は約30BBで、UTGは約40BBのチップリーダーでした。
UTGの方のオープンは強いハンドが多かったので、かなり悩みましたが「99」をフォールドしました。
結局、UTGもフォールド。
SBは広いレンジでオールインしていて、勝っていました。
ここの判断は、正解ではなかったかもしれません。
オープンだけでなく、チェックするときのレンジも見る
LightTHREE終盤では、相手のどのようなところを見て戦い方を調整していましたか?
Araiさん各プレイヤーのオープンレンジやスタックは、常に把握して記録していました。
オープンだけでなく、チェックするときのレンジもかなりインプットしながらプレイしていました。
タフな相手には、ターンで大きめのサイズを使いました。
ナッツでもターンで打ち込んでバリューを取りにいったり、ブラフを誘発したり。
フロップやターンのアクション、ベットサイズは重要なので、チェックレイズも使いながら戦いました。
※ナッツは、そのボードで成立する最も強いハンド。
バリューを取るとは、勝っているハンドで相手からチップを得ることです。
普段の学びと、佐野プロから教わった10〜15BBの戦い方
LightTHREE普段は、どのようにポーカーを学んでいますか?
AraiさんツールではGLORY ACADEMYで分析や確認をしています。
それ以外では佐野プロの講習を受け、弟からプレイの振り返りや思考を学んでいます。
「なぜそのアクションを選んだのか」と、動機も振り返ります。
自分のプレイを言語化できるようにすることは、大切にしています。
今大会で特に大きかったのが、佐野プロから教わった10〜15BBの戦い方と戦略でした。
LightTHREE10〜15BBでは、具体的にどのようなことを意識していましたか?
Araiさん周りが何BB持っているかにもよりますが、このスタックでは基本的にコールをほとんどしない、ということです。
オープンにコールして、何もヒットせずに降りてチップを減らすのは、もったいないと考えています。
BBも守りすぎない。
そこでチップを減らすよりも、良いハンドが来たときのプラスにつなげたいという意識です。
LightTHREEハンドの強さ以外には、どのようなことを考えていますか?
Araiさんこのスタックのときこそ、自分より多く持っている相手に意識を向けます。
ハンドだけでなく、スタック差を踏まえて動く。
アクションする前に、今考えているアクションが正しいかを、もう一度考えます。
自分からチップを入れるハンドよりも、相手のアクションを受けるハンドを一段深く考えることも教わりました。
Araiさん以前は、低いポケットペアでオールインしたり、「AK」を過信してオールインしたりすることもありました(笑)。
佐野プロからは、トーナメントは生き残るゲームで、ミスをした人から消えていく。
だから、相手のミスを待つことも戦略の一つだと言われています。
もちろん、シチュエーションによって変わります。
そのうえで、10〜15BBの戦い方を理解することが、FTで優勝を目指すうえでも大事だと教わりました。
勝ったときほど、自分のプレイを振り返る
LightTHREE大会後は、自分の判断をどのように振り返っていますか?
Araiさん負けたときはみんな振り返りますが、勝ったときほど、本当にアクションやサイズが正しかったのか振り返れと言われています。
海外大会はうまい選手が多いので、ケアしすぎてバリューを取りこぼした反省もあります。
優勝した翌朝も弟と振り返って、そこは指導されました(笑)。
自分の取ったアクションを言語化できないと、ただの瞬発的な判断や、一時的な感情になってしまうと思うので、気をつけています。
リエントリーを前提に、勝負を急がない
LightTHREE大会に出るうえで、ご自身の中で決めていることや、以前から変えたことはありますか?
Araiさん最近は、リエントリーを前提にしたプレイはしないようにしています。
以前は大会によって、1回目の参加ではリスクを取って、スピーディーにチップを増やしにいくこともありました。
結果論ではありますが、きちんと勝ち上がれたときは、案外リエントリーしていないことが多くて。
丁寧に期待値の高いプレイを続けるほうがいいなと思い、最近は変えました(笑)。
ポーカーとの出会いから、SIXと海外大会へ

Araiさんがポーカーにのめり込んだきっかけと、仲間とSIXを立ち上げた理由を聞きました。
柏のお店で始めたポーカーと、SIXの立ち上げ
LightTHREEポーカーを始めたきっかけを教えてください。
Araiさん本格的に始めたのは2020年です。
千葉県柏市にあったお店に何度か行って、面白いなと思い、気づいたら週末はポーカーをしていました。
そこから佐野プロと出会い、仲間とSIXを作って、毎日のようにプレイするようになりました。
LightTHREE続けていく中で、どんなところに面白さを感じていましたか?
Araiさんポーカーは性格も出ますし、色々な情報を拾って、インプットしていくゲームです。
情報と戦略が重要で、人生やビジネスにも通じるものがあって面白いですね。
Araiさん同じようなメンバーとプレイするだけでは、うまくなるのは難しいと感じ、国内トーナメントにも出てみました。
普段とは違うプレイヤーさんと対戦して、悔しい思いもたくさんして、日々学びながらどんどんハマっていきました。
大人になると、悔しい思いをする機会は少なくなります。
そういう思いをたくさんしたことが、継続につながっているのかもしれません。
LightTHREEプレイヤーとして楽しむだけでなく、お店を始めようと思ったのはなぜですか?
Araiさんポーカーと出会ってプレイするうちに、年齢も性別も関係なく楽しめるゲームですし、もっと色々な人にこの面白さを知ってもらいたいと思いました。
ポーカーの面白さを広めるための手段が、お店をやることにつながりました。
SIXという名前は、6人のオーナーで始めたことに由来します。
子どもの頃から30年の付き合いがある仲間で、みんなそれぞれ別の仕事を持っています。
皆が集まって楽しめる場として運営しています。
LightTHREESIXを運営するうえで、大切にしていることを教えてください。
Araiさん僕らは最初、ポーカーが楽しいというレベルで、トーナメントのルールやディーラーの育成などは分からなかったので、佐野プロにお任せして立ち上げました(笑)。
今も運営の細かいところは、佐野プロがやってくれています。
マナーや礼儀からお客様に教えてくれているのも、佐野プロのおかげです。
あとは、なんといっても「強さ」です。
「SIXから海外で活躍する選手を輩出する」というテーマで始めたお店なので。
首都圏には強いプレイヤーがたくさんいますが、地方の茨城からも海外で活躍する選手が出てくる、そんな発祥の場所になれたらと思っています。
誕生日に宣言した「2026年中にタイトルを取る」
LightTHREE海外大会への挑戦には、SIXの仲間からの影響もあったのでしょうか?
AraiさんSIXを立ち上げたときのテーマが「世界で活躍するプレイヤーを輩出する」だったので、先に弟やもう一人のオーナーがタイトルを取って。
「そろそろだね」と、かなりプレッシャーをかけられました。
2025年の誕生日に抱負を聞かれたとき、「2026年中に、必ずタイトルを取ります」と宣言しました。
取れなかったら、2026年の自分のバースデートーナメントの参加費を全額自腹で払います、と。
誕生日が11月なので、間に合ってよかったです(笑)。
LightTHREEハイローラーに出続けている理由も聞かせてください。
Araiさんハイローラーには色々なタイプの方が参加しています。
参加費が高い分リスクもありますが、高い参加費を払ってでも出る、自信のある強い方々も多いので、学びが多いです。
もっと参加費の低い大会で実力をつけてからハイローラーに挑戦する方も多いと思うのですが、僕は逆のパターンです。
厳しいハイローラーで経験を積んで、引き出しを増やしていきたい。
僕は長いトーナメントが苦手なほうですが、今後はメインイベントのような長いトーナメントへの参加も増やしていこうかなと思っています。
海外の強豪との対戦が、座学のきっかけに

LightTHREE海外でプレイした経験は、SIXでの学びや運営と、どうつながっていますか?
Araiさん2025年に海外で、オドワイヤーさんとチドウィックさんに囲まれてプレイしたことがありました。
自分の実力のなさを感じて、「このままでは一生、世界で通用するプレイヤーにはなれない」と思いました。
それまでは座学が苦手だったのですが、そこから少しずつ座学をするようになりました。
Araiさんただ、自分の良さを消さないように指導してもらっています。
プレイラインを大きく変えるのではなく、アグレッシブさは残しつつ、思考の変化と戦略を混ぜてきました。
徐々に海外でも通用するスタイルに変わってきたかなと思います。
AraiさんSIXでポーカーをする意味も、ただ強くなる、うまくなるだけでなく、海外で通用するスキルを教えてもらえることにあると思っています。
海外経験やタイトルの実績がある人から教わることには、説得力もあります。
自分の経験はまだまだですが、SIXの価値や、お客様の満足度、活躍につなげられたらと思っています。
仕事でもポーカーでも、悔しさから学ぶ
LightTHREEご自身の性格や、仕事とポーカーに共通するところを、どう捉えていますか?
Araiさん人生もポーカーも、アグレッシブではあると思います(笑)。
悔しい思いをして学びにいく姿勢は、仕事もポーカーも同じですね。
24歳で起業して、27歳で失敗して。
悔しさと虚しさから色々考えて学んだので、ポーカーと似ています。
人の学ぶ意欲のきっかけは、いつだって悔しさからだと思っています。
今後について|アジア外への挑戦とSIXの目標
LightTHREEプレイヤーとして、これから挑戦したいことを教えてください。
Araiさんアジア以外の大会にも参戦して、SIXにはまだないタイトルも取れるように努力していきます。
若い方々にも、海外で活躍したいと思ってもらえるような、挑戦の原動力になる影響を与えられたらうれしいです。
LightTHREESIXとして、実現したいことはありますか?
AraiさんSIXで佐野プロに教わった方々が、国内外で活躍してくれたらうれしいです。
それが一番の恩返しだと思っています。
いつかSIXに、ワールドシリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)のブレスレットを誰かが持って帰ってくる。そんな日を楽しみにしています。
海外タイトル数が日本一多いお店にしたいですね!
ポーカーは「人生第二の青春」
LightTHREE今のAraiさんにとって、ポーカーはどのような存在ですか?
Araiさん「人生第二の青春」です。
海外遠征前には、子どもの頃の遠足前のようなワクワクがあります。
楽しい仲間と日々学びがあって、負ける悔しさもある。
自分の成長にもつながるものだと思います。
大人になって、こんなに夢中になれるものを見つけられました。
ポーカーをしていなかったら出会えていない方々にも出会えましたし、兄弟や友達とも、ポーカーをきっかけに会う機会が増えました。
そんな仲間と、これからも楽しく続けていけたらうれしいです。
これから挑戦する人へ。「強い人の思考を学ぶ」
LightTHREEこれから海外大会に出る方や、ハイローラーへの挑戦を考えている方に、ご自身の経験から伝えたいことをお願いします。
Araiさんハイローラーは、通常よりも相手が手強いことが多いです。
ただ、強い人とやることで学べることも多い。
やりやすいフィールドで勝つよりも、厳しいフィールドに挑戦して「まだまだだな」と思い、反省して、改善して、またトライする。
その繰り返しで経験を積むことが大切だと思います。
LightTHREEそう考えるようになったきっかけはありますか?
Araiさん2025年のJOPTで、「Platinum」に出て3位だったときです。
過去一番悔しい思いをしました。
そのときに優勝したHayato Kitajimaさんは、常に背中を見せ続けてくれます。
同じテーブルでプレイするたびにレベルの差を見せてくれて、刺激を与えてくれる人です。
勝つことが正義のゲームだからこそ、負けから学んで経験を積む。
強い人のスキルよりも、思考を学んで挑戦してもらえたらと思います。
Araiさん人生や仕事も同じで、成功している人を真似するだけではなく、その人の思考を学ぶ。
軸を決めて、ぶれずに自分らしさを加えていくと、人生も仕事もポーカーも面白くなるんだなと思っています。
自分もまだまだですが、この記事が挑戦するきっかけになったらうれしいです。
追記|APT Jeju 2026でもハイローラー優勝
APPT Koreaでの3冠後、Araiさんは9月29日に開催されたAPT Jeju 2026の「Single Day High Roller」でも優勝しました。
APT公式レポートによると、105エントリーの大会を制し、APT初タイトルを獲得。
優勝賞金は約1,200万円で、同レポートでは自身最大のライブトーナメント賞金と紹介されています。

写真提供:Kenji Araiさん / APT公式レポート
APPTとAPT、2つのシリーズにまたがった4冠です。
3冠を振り返った本インタビューの後にも、新たなタイトルが加わりました。
【速報】Kenji AraiさんがAPT初優勝🏆🇯🇵 韓国・済州島で開催中の「APT Jeju 2026」。 Kenji Arai(@KenjiSix6 )さんは「Single Day High Roller」で105エントリーの頂点に立ち、賞金約1,066万円を獲得しました🔥 今回が自身初のAPTタイトル。キャリア最高額の獲得となりました! さらに「Baby Superstar Challenge」でも6位に入賞し、約498万円を獲得! この2イベントだけで獲得賞金は合計約1,564万円に! 優勝・入賞おめでとうございます👏 #APTJeju #ポーカー
— ポーカーマガジン ~ LightTHREE ~ ライトスリー (@PokerMedia_L3) October 5, 2026
今回の3冠達成に続き、APTでのタイトル獲得でも話題を集めました。アジアの主要大会であるAPTへの挑戦方法や概要については、こちらの記事で詳しく解説しています。

優勝した翌朝も、弟とプレイを振り返る
FTまでにチップを増やしておきたいと、勝負を急ぐこともあったAraiさん。
今回はレンジを絞る時間帯を意識する一方、FTでは得意とするポストフロップでチップを増やしたと話しています。
優勝した翌朝も、弟とプレイを振り返り、取り切れなかったチップについて指摘を受けたというAraiさん。
「勝ったときほど、アクションやサイズが正しかったのか振り返る」という言葉は、3冠を達成した後の取り組みにも表れていました。
APPT Korea 2026の各種目の結果や、日本勢の入賞は、以下の記事で紹介しています。

Araiさんの大会への出場や日々の活動は、ご本人のXで発信されています。


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