ライブポーカートーナメントでは、チップの積み方やオールインの方法、順番外のアクションなど、細かな所作がゲームの進行に影響します。
こうした場面を公平に処理するため、世界各地の大会で参照されているのがPoker TDA Rulesです。
2026年6月29日〜30日にラスベガスのPokerGO Studioで開かれたPoker TDA Summit XIIでは、MIXゲームの手順やチップの扱いが議論されました。
その後、2026年版の正式ルールが公開されています。
2026年10月5日時点の英語版は、9月21日公開のVersion 1.1です。
公式フォーラムでは、9月6日公開のVersion 1.0から、主に参照先や表現を修正したと案内しています。
この記事ではPoker TDAの役割と、MIXゲーム、20枚スタック、オールインなど、TDA2026で変わった主なルールと手順を解説します。
上の埋め込みはサミット後のマット・サベージ(Matt Savage)氏の投稿です。
当時は更新版の公開前でしたが、現在は正式なルール本文を確認できます。
Poker TDAとは?
Poker TDA(Tournament Directors Association)は、ポーカートーナメント業界の関係者で構成される団体です。
世界各地のライブトーナメントで共通して参照できるルールを整備しています。
TDAルールは、チップの出し方や順番外のアクションなど、大会中の進行やトラブルへの対応を定めています。
TDAルールは各大会のハウスルールを補うものです。
大会が独自の運用を定めている場合は、参加先のルールが優先されます。
ポーカーの役の強さや成立条件は、以下の記事で紹介しています。

現行ルールとTDA2026の位置づけ
Poker TDA公式サイトでは、ルール本文・推奨手順・追補例解を収録した2026年版を公開しています。
英語の配布版はVersion 1.1、JOPT公式サイトの日本語ページはVersion 1.0です。
以下の変更点は、英語の配布版Version 1.1を基準にしています。
「推奨手順」は大会運営への提案であり、各大会のハウスルールとあわせて参照されます。
JOPTが共有しているサミット動画
JOPTの公式YouTubeでは、サミット両日の日本語訳付き動画を公開しています。
動画は議論の経緯を知る資料で、採択後の内容は正式本文で確認できます。
TDA2026で変わった主なルールと手順
2026年版では、MIXゲームの配り方やチップの扱いが更新されました。
20枚スタックはルール本文、オールイン時のチップ操作は推奨手順に記載されています。
MIXゲームの手順を追加・更新
MIXゲームに関する更新では、ドローゲームの配り直し手順を追加し、スタッドの7枚目を誤って表向きに配った場合の処理を詳しく定めました。
それぞれ推奨手順25と推奨手順10-Bに記載されています。
MIXゲームは、ホールデムやスタッド、ドローなどの種目を切り替えてプレイします。
配るカードが足りないときや種目が変わるときの扱いも、トーナメントの進行に関わります。
HORSEのボタン移動やテーブルバランスは、2024年版にも記載がありました。
MIXゲームの記載すべてが今回の新設ではなく、従来のルールに手順が加わった形です。
同額チップ20枚スタック│
推奨からルールへ
2024年版のルール25-Aでは、同じ額面のチップを20枚ずつ、数えやすい縦のスタックにすることが標準として推奨されていました。
2026年版のルール27-Aでは、同じ額面のチップを20枚ずつ積むことがルール本文に明記されました。
サミット直後に使われていた「可能な場合」という条件は、Version 1.1の同項にはありません。
高額チップを見える位置に置く点は従来と同じです。
額面ごとに数えやすくそろえることで、相手やディーラーがスタック量を把握しやすくなります。
上の投稿はサミット後の説明です。
現在の規定は2026年版ルール27-Aで確認できます。
オールイン時は全チップを出すか、チップを動かさない
推奨手順1は、オールイン時のチップ操作を全チップを前へ出すか、チップを動かさずに宣言する方法にそろえています。
一部だけを前へ出すと、相手がベット額を誤解するおそれがあります。
TDAの推奨手順では、ディーラーがオールインボタンを管理し、オールインしたプレイヤーの前に置きます。
一部のチップを出した際に「ディーラーが戻す」という細かな処理までは、同手順に明記されていません。
「一枚残し」はオールインと区別される
オールインを宣言して一部のチップを出す行為と、宣言せずにチップを一枚残す行為は区別が必要です。
ベットの扱いは、残した枚数だけでなく、発声とチップを出した順序などによって決まります。
Version 1.1には「一枚残しは一律にオールイン」「一枚残しは常に有効」という専用条文はありません。
発声とチップ操作が食い違う場面はルール42-Aなどに基づき、フロアが状況を確認して裁定します。
そのほかの主な変更点
ヘッズアップの順番外アクションやスマートグラスの制限も、正式本文に記載されました。
ペナルティには、チップを差し引く方法が新たな選択肢として加わっています。
チップペナルティの対象や重さは、トーナメントディレクター(TD)の裁量に委ねられます。
Version 1.1には、差し引くチップ量の共通の計算式は記載されていません。
2024年版から続く主な運用
電子機器やBBアンティなど、2024年版で扱っていた運用も引き継がれています。
TDAの規定とJOPT独自の運用を分けて見ると、参加時に起こりやすい誤解を避けられます。
JOPTはオフィシャルルールを優先し、記載のない部分をPoker TDA Rulesで補います。
例えば、オールインボタンはプレイヤーの前ではなく、コミュニティカードを置く場所の上に置く運用です。
JOPTではオールインしたプレイヤーに、ディーラーがチップを前へ出すよう求めます。
TDAの「チップを動かさずに宣言する」という推奨手順だけを知っていても、JOPTでは案内に応じたチップ操作が必要です。
日本語でTDAルールを確認する方法
日本語で読む場合は、JOPT公式サイトのPoker TDA Rules 2026 ver 1.0を参照できます。
2026年版の日本語訳も公開済みです。
英語版はVersion 1.1まで更新されています。
日本語のVersion 1.0と版が異なるため、詳しい裁定や参照する条文番号は英語の配布版と照らし合わせられます。
日本語訳の公開と、大会での採用・運用は別です。
JOPTのオールインボタンなど、個別の運用はJOPTオフィシャルルールに記載されています。
まとめ│
TDA2026で変わったポイント
Poker TDAの2026年版は正式公開され、英語版はVersion 1.1になりました。
MIXゲームの手順、同額チップの20枚スタック、オールイン時のチップ操作などが更新されています。
ライブトーナメントに参加する人は、まずチップの積み方とオールインの方法から目を通すと、普段のプレイに取り入れやすいでしょう。
MIXゲームをプレイする場合は、スタッドやドローの配り直し手順も関係します。
正式な英語版はPoker TDA公式サイト、日本語のVersion 1.0はJOPT公式サイトで読めます。
本記事は2026年10月5日時点の公開資料に基づいています。
これからライブポーカーを始める方は、基本ルールと初心者向けの店舗選びを紹介した記事も参考になります。

TDA rules used by permission of the Poker TDA, Copyright 2026, http://www.pokertda.com, All rights reserved.


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