海外の有名ポーカープレイヤーを語る上で、トム・ドワン(Tom Dwan)は代表的な存在の一人です。
「durrrr」という愛称でハイステークスシーンを席巻し、テレビポーカーやキャッシュゲームで結果を残してきました。
アグレッシブなプレイスタイルと大型ポットでの駆け引きから、世界中のポーカーファンに注目されるプレイヤーです。
この記事では、ドワンの基本プロフィールやプレイスタイル、配信番組での活躍、そして押さえておきたい代表的なエピソードを紹介します。
トム・ドワンとは?
基本プロフィール紹介

画像:PokerNews
プロフィール
ドワンは、アメリカ・ニュージャージー州出身のプロポーカープレイヤーです。
若くして頭角を現し、その後もハイステークスキャッシュゲームを中心に活躍しています。
愛称の「durrrr」は、友人間でふざけた時に使っていた音に由来するとされています。
対戦相手をティルトさせる狙いもあったとされ、ポーカーファンの間でも広く知られる名前です。
| 名前 | Tom Dwan (トム・ドワン) |
|---|---|
| 本名 | Thomas Dwan Jr. |
| 出身 | アメリカ・ニュージャージー州エジソン |
| 生年月日 | 1986年7月30日(39歳) |
| 愛称 | durrrr |
ポーカー実績
主なポーカー実績や通算獲得賞金などを表にまとめました。
ドワンの主戦場はキャッシュゲームであるため、以下のライブトーナメント賞金はドワンの戦績の一部に過ぎない点に留意が必要です。
| 主な実績 | Triton Pokerタイトル2回 WSOP Event #11 2位(2010年) |
|---|---|
| 獲得賞金 | ライブ通算 約11億円 WSOP通算 約1.3億円 |
| 主な プレイ領域 | ハイステークスキャッシュゲーム ハイローラートーナメント ライブ配信ゲーム |
WSOP(ワールドシリーズオブポーカー)のブレスレット獲得経験はありませんが、2010年のWSOP「#11 $1,500 No-Limit Hold’em」では2位に入っています。
近年はTriton Pokerなどのハイローラー大会やショートデックのイベントでも結果を残しています。
主な戦績はこちら
| 年 | 大会・シリーズ | 成績 | 獲得賞金 |
|---|---|---|---|
| 2007 | WPT World Poker Finals | 4位 | 約5000万円 |
| 2010 | WSOP Event #11 NLH | 2位 | 約6000万円 |
| 2019 | Triton London £250K Short Deck | 8位 | 約1.2億円 |
| 2022 | Triton Madrid €25K PLO | 1位 | 約5000万円 |
| 2022 | Triton Madrid €30K Short Deck | 1位 | 約5000万円 |
トム・ドワンが有名になった経緯
ドワンの名が広く知られるようになったのは、10代から始めたオンラインポーカーで高額卓へ駆け上がり、トッププロたちと対戦したことが大きな理由です。
「durrrr」のアカウント名で、オンライン全盛期のハイステークスシーンを象徴するプレイヤーの一人として語られています。
その後、2000年代のポーカーブーム期に「High Stakes Poker」や「Poker After Dark」といったテレビ番組に出演。
他のベテランプロを相手に仕掛けるアグレッシブなプレイや大型ブラフは、一般のポーカーファンにも強烈なインパクトを与えました。
ドワンの経歴を時系列で見る
| 17歳頃 | 父親からもらった50ドルをオンラインポーカーに入金しプレイを開始 |
|---|---|
| 2007年 | WPT World Poker Finalsで4位に入りライブトーナメントでも存在感を示す |
| 2009年 | durrrr Challengeを開始しオンライン高額卓の象徴的存在として注目される |
| 2010年 | WSOP Event #11で2位に入り約6000万円を獲得 |
| 2019年 | Triton Pokerアンバサダーに就任しショートデックやハイローラー領域での存在感を強める |
| 2022年 | Triton MadridでPLOとショートデックの2タイトルを獲得 |
| 2023年 | Hustler Casino Liveで約4.8億円の大型ポットを獲得 |
| 2024年 | GTO Wizard Lounge東京グランドオープニングに参加し日本のポーカーシーンでも話題になる |
プレイスタイルと得意種目

画像:CardPlayer
ドワンのプレイスタイルは非常にアグレッシブで、相手に強いプレッシャーをかける点が特徴です。
オンラインで培った計算力と、相手のハンドレンジを正確に読み切ってブラフを仕掛ける能力が高く評価されています。
また、ドワンはマカオやアジアの富豪・ビジネスマンが集まる高額プライベートゲームでもプレイしてきました。
Hustler Casino Liveでの約4.8億円ポットのように、高額卓で大きな判断を迫られる場面こそドワンらしさが出るポイントです。
| 主戦場 | 超高額キャッシュゲーム ハイローラートーナメント ライブ配信ゲーム |
|---|---|
| 得意種目 | NLH PLO ショートデック |
| スタイル | 超アグレッシブ レンジを読んだ大型ブラフ |
| テレビ ポーカー | High Stakes Poker Hustler Casino Live |
| 観戦ポイント | プレッシャーのかかる場面での決断 大型ポットでの心理戦 |
マカオ高額卓で語られる存在
2010年前後のドワンは、マカオの高額キャッシュゲームでも名前が挙がっていました。
Poker King Clubで 1万/2万 香港ドル や 3万/6万 香港ドル 規模のゲームをプレイしていました。
同じ時期のマカオには、フィル・アイビー(Phil Ivey)、パトリック・アントニウス(Patrik Antonius)、アンドリュー・ロブル(Andrew Robl)らも集まっていました。
マカオ高額卓の関連ソースはこちら
2026年WSOPと配信で
注目したいポイント

画像:Triton Poker
ドワンは、2026年5月時点でWSOPブレスレットをまだ獲得していません。
その一方で、Triton Pokerやハイステークス配信では現在も強い存在感を残しています。
Hustler Casino Liveでの大型ポット
ドワンは、ロサンゼルスで行われている人気配信番組「Hustler Casino Live」に出演し、話題を集めました。
2023年には、ウェスリー(Wesley)を相手に約4.8億円という記録的なポットを獲得し、ライブ配信ポーカー史上でも最大級のハンドとして記録されています。
| 番組名 | Hustler Casino Live |
|---|---|
| 注目場面 | Wesley相手の約4.8億円ポット獲得 |
Hustler Casino Liveの
該当ハンド動画はこちら
動画:Hustler Casino Live公式YouTube
配信番組で追えるドワンの発信
超高額バイインのトーナメントやキャッシュゲーム配信で、世界のトッププロやビジネスマンと対戦する姿は、ドワンを追う上で重要なポイントです。
ドワンは「High Stakes Poker」の近年のシーズンにも出演しており、フィル・アイビー(Phil Ivey)やダニエル・ネグラヌ(Daniel Negreanu)らと同卓しています。
本人のSNS更新頻度は高くありませんが、PokerGOやHustler Casino Liveなどの公式チャンネル、ポーカーメディアの報道を通じて、その活躍を確認できます。
トム・ドワンを知るうえで
押さえておきたいポイント

画像:PokerNews
ここでは、ドワンを語る上で押さえておきたい代表的なエピソードを紹介します。
50ドル入金から高額卓へ
ドワンのキャリアの原点は、17歳で父親からもらった50ドルをオンラインポーカーに入金したこととされています。
そこから数年のうちにハイステークスのオンラインシーンに登場し、Full Tilt Pokerの高額ヘッズアップ卓でトッププロたちと対戦しました。
この急成長のストーリーから、オンラインポーカー全盛期の最強格として語り継がれています。
durrrr Challengeと
Daniel Catesとの長い因縁
ドワンは2009年、特定の条件で5万ハンドをヘッズアップで戦う「durrrr Challenge」という企画を始めました。
ダニエル・ケイツ(Daniel Cates)との対戦は、Black Fridayなどの影響もあって途中で停止し、未完のまま長年ポーカー界の話題となっていました。
Black Fridayとは?
Black Fridayは、2011年にアメリカ当局がオンラインポーカーサイトを摘発し、Full Tilt Pokerが閉鎖に追い込まれた事件です。
オンライン高額卓やdurrrr Challengeにも大きな影響を与えました。
しかし2025年には、GTO Wizardの動画企画で二人が対談し、長年の対立を和らげたことがPokerNewsなどで報じられました。
GTO Wizardの対談動画はこちら
動画:GTO Wizard公式YouTube
フィル・アイビーとの約1.7億円ポット
2009年に放送された「Full Tilt Poker Million Dollar Cash Game」において、ドワンはアイビーと対戦し、約1.7億円を超える巨大なポットを獲得しました。
このハンドは、テレビポーカー史上最大のポットとしてギネス世界記録のページでも紹介されています。
アイビーとはテレビ番組や高額キャッシュゲームで幾度と同卓しており、アイビーの有名な睨み「Ivey Glare(アイビー・グレア)」についてドワンが語ったエピソードもあります。
Ivey Glareに関する話題は、以下の記事でも確認できます。



日本のポーカーシーンとの関わり

画像:GTO Wizard Blog
ドワンと日本の接点として押さえておきたいのが、2024年のGTO Wizard Lounge東京グランドオープニングへの出席です。
東京・赤坂で行われたこのイベントにゲストとして来日し、日本のポーカーファンを沸かせました。
また、世界のヨコサワ(横澤真人)も、海外メディアのインタビューでドワンやアイビーらとプレイした経験について語っています。
| 来日イベント | GTO Wizard Lounge東京 グランドオープニング |
|---|---|
| 開催時期 | 2024年 |
| 世界の ヨコサワ | 海外インタビューで同卓経験に言及 |
まとめ

ドワンは「durrrr」として名を馳せ、ハイステークスシーンを象徴する代表的なプレイヤーの一人です。
一方で、2026年5月時点でもWSOPブレスレットはまだ獲得していません。
したがって、2026年WSOPでは、ドワンがトーナメントの舞台でどこまで存在感を見せるのかが注目点になります。


コメント