先日、センセーショナルなニュースがポーカー界を震撼させました。
ポーカー店の店長が自殺し、遺族がポーカー店を経営する社長を訴えたというものです。
ニュース概要
2020年 愛知県名古屋のじゃんけんポーカー今池店の店長を務めていた男性が自殺しました。
店長の遺族がじゃんけんポーカーの社長を訴えるとのことです。
ご遺族の話では店長として勤務中のひと月の残業が100時間を超えていた記録や、社長から暴力を振るわれていた動画が店長のスマホに残されていたとのことです。
ただ、これが大々的に報じられたYahoo!ニュースやLINEニュースなどほぼ全てのニュースサイトでは記事がすでに削除されています。(削除された理由は不明)
ニュースの第一報にじゃんけんポーカー今池が声明
昨日、一部報道機関において、当社元従業員のご家族が当社と当社の当時代表取締役長谷川淳に対し、名古屋地方裁判所に提訴したとの報道がなされておりますが、その具体的な内容については確認できておりません。今後、訴状が届き次第、その内容を精査した上で、適切に対応してまいります。
今回の報道の内容に関しては、当社の認識している事実と異なる内容も含まれており、それに関しましては今後の裁判手続きで主張してまいりますが、このような事態となってしまったことは誠に遺憾であり、じゃんけんポーカーのお客様および関係者のみなさまには深くお詫び申し上げます。
多大なご迷惑とご心配をおかけいたしますが、店舗営業には支障がないよう万全を期してまいりますので、何卒ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
最初の声明では
・訴状はまだ届いてない。具体的な内容はわからない。
・報道の内容と異なる部分がある
という点にとどまりました。
報道の当日からしばらくは、じゃんけんポーカー今池店のツイートが荒らされ、誹謗中傷を含むリプライが多く投稿され、今池店はツイッターを鍵アカウントにするなどの措置をとりました。
滝沢ガレソ砲で再炎上
報道の数日後、滝沢ガレソ氏による本件に関するツイートで再びこの件が話題になりました。
ガレソ氏のツイートの拡散力は凄まじく、こちらのツイートはインプレッション約1,400万を記録しています。もはやポーカー界隈の話題というものではなく、世間全体から注目を浴びる一大注目ニュースとなっています。
再びじゃんけんポーカーが声明
ガレソ砲による再炎上により、じゃんけんポーカー今池店は再び声明を出しました。詳しくみていきます。
1. 当該訴訟の内容
2020年にじゃんけんポーカー今池店の店長(当時) が自死した件に関して訴訟が提起されたと報道がありますが、2024年3月23日時点で訴状がまだ送達されていないため、本訴訟の詳細については言及を控えさせていただきます。
訴状はまだ届いてないことを再度強調しています。
仕事だけでなくプライベートも自殺の要因か
2. 一部報道内容に関してのじゃんけんポーカー側の見解
(1)自死の原因および遺書の内容について
本件では自死した本人による遺書が残されており、自死に至るまでの経緯が記されております。
今後係争が控えていること並びに故人の名誉のため遺書の詳細な内容については公開を控えますが、内容は本人のプライベートなものに終始しており自死に至った原因に関しても同様にプライベートな事由が記されております。そのため、遺書の内容から鑑みても自死の原因は当社業務に起因するとは認識しておりません。
店長が自殺をする前、書き残した遺書をじゃんけんポーカー側も把握しているというような内容です。
遺書はもちろん公開されていないため、その内容は確認できませんが、じゃんけんポーカーの声明では「プライベートな内容」であったと強調されています。
プライベートな内容とは:社長は娘思いの父親でもあった?
じゃんけんポーカーの社長長谷川淳氏の義理の娘と今池店の店長は交際していた期間があったようです。
報道では店長に殴りかかる社長の姿が写る動画が流れていましたが、この前後の文脈はわかっていません。いったい何故そのような状況になったのでしょうか。
センセーショナルな動画が報道されたことにより、過重労働やパワハラという言葉で社長を攻める言葉がSNSに並びましたが、娘さんを守る父親として(それでも暴力はあってはならないことですが)の行動であった可能性も考えられます。
ガレソさんの調査によると
店長は義理の娘と交際しており、店長が娘にDVをしていたため店長を殴った。
とのことです。娘さんはそれを否定しているようですが果たして真実はどこにあるのでしょうか。
2. 一部報道内容に関してのじゃんけんポーカー側の見解(続き)
(2)過重労働について
一部報道では100時間を超える残業による過重労働があったとされていますが、この内容に関しては事実無根であるため、本訴訟を通じて当社の考えを主張してまいります。
また、本件は労災申請が遺族から行われており、当社も労働基準監督署の指示のもと調査に協力しております。そして、その中でも同様の主張がありましたが、現時点で当社に労働基準監督署からの是正指示などはなく、労災認定はされていないものと認識しております.
(3) じゃんけんポーカー今池と社長である長谷川による暴行事件について
当時じゃんけんポーカー今池店の事業会社社長であった長谷川による当該店長への暴行があったことは事実であり、いかなる理由があったとしても暴力行為は許されるものではありません。こちらに関しては改めてお詫び申し上げるとともに、再度このようなことがないようコーポレートガバナンスを強化してまいります。
なお、本件につきましては、遺族からの刑事告訴に基づき捜査機関による捜在が行われ、最終的に暴行罪として刑事処分がなされております。また、上述した労災申請においても、長谷川による暴行があったことを踏まえて調査がなされておりますが、こちらに関しても自死との因果間後は認められていないとの認識を有しております。
声明の続きは
・過重労働については否定
・暴行があったことは事実
・しかしそれが自殺の原因ではない
といった内容になっています。
これらはじゃんけんポーカー側の主張であり実際はどうだったのか、裁判で明らかになるのを待ちましょう。
じゃんけんポーカーチャンネルは動画を全削除
1,700人のチャンネル登録者を有するじゃんけんポーカーのYouTubeチャンネルでは、店舗でのFTのRFID配信や、長谷川社長による雑談生配信などのライブ動画がアップロードされていましたが4/1現在、全ての動画は削除されています。
裁判での材料になると判断したか、炎上を収束させる意図なのかは不明です。
遺族を名乗るアカウント
「名古屋パワハラ自死被害者の母」というアカウントはこの店長のご遺族のもののようです。
裁判の鍵は動画となるのか
「泣きながら家族に向けて、社長から暴行を受けた動画をスマホに残しました。会社からはハラスメント・長時間労働を認めず謝罪もない。会社と社長を許さない。」
といった内容の投稿がなされました。この動画は、家族に向けたものとありますが、報道で流れた動画のことを指すのでしょうか?それとも他に動画が残されていたのでしょうか?じゃんけんポーカーの声明にある「遺書」とこの「動画」が、裁判では証拠として提出されると思われます。裁判にて遺書の詳しい内容や、動画の全貌などが明らかになるでしょう。
ただこちらのアカウントは、2024/3/30に初投稿されています。
ニュースになってからアカウントがアクティブになっているようですが、このアカウント自体は2023年5月に作成されたもののようです。
それ以前はどのような投稿がなされていたのかは分かりません。
ご遺族側の意見を支持しそれを拡散するように扇動しているポーカー速報まとめ♠️ポカそくさんのようなアカウントの動きも目立ってきました。
訴えるまでに3年半
事件は2020年末のことです。亡くなってすぐの訴えではなく、事件から3年半が経過した今このタイミングで、ご遺族が民事訴訟を起こそうと思ったそのきっかけは何かがあったのでしょうか。
新しい情報発信を待ちたいと思います。
誹謗中傷はやめましょう
息子を思う親御さんと、娘を思う父親、もしも二人が破局せずにいたら、いつかは親戚関係になっていたそんな世界線もあったかもしれません。この件は非常にセンシティブな問題のはずです。
店長と交際していた社長の娘
店長、娘と共に働いていた社長
亡くなった店長のご両親
関わる全ての人間にそれぞれの背景があり、それぞれが今を生きているのです。
SNSで誰かを叩いたところで判決が変わるわけではありません。
行方を冷静に見守っていきましょう。
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