2026年、ラスベガスで開催されたWSOP Event #66「$1,000 Tag Team No-Limit Hold’em」。
名古屋大学ポーカーサークル「NUTS」出身の学生コンビ──イルカ兄貴さん・真冬さんが、初出場にして準優勝を果たしました。
賞金は二人合わせて約2,000万円です。
今回は、WSOPへの道のり、独自の戦術、世界最強プレイヤー撃破の裏側、そして来年への誓いについて、お二人に独占インタビューしました。
イルカ兄貴さん・真冬さんってどんな人?

引用:イルカ兄貴さんのX
大学を休学して海外へと飛び出す圧倒的な行動力を持ち、初出場にして世界最高峰の舞台「WSOPタッグチーム戦で準優勝」という快挙を成し遂げたお二人のプロフィールを紹介します。
イルカ兄貴さん

イルカ兄貴さんは、ポーカー歴6〜7年。
大学休学中にオーストラリアへ渡り、現地カジノでディーラーとして勤務した経験を持ちます。
| イベント名 | 順位 |
|---|---|
| WSOP 2026 Tag Team | 2位 |
| 2026 U-30 WINTER Tag team | 1位 |
| The Star Sydney Single Reload Monday | 2位 |
| The Star Sydney Single Reload Monday | 1位 |
| APLPT Sydney 6-Max | 3位 |
| Treasury Brisbane Double Shot | 1位 |
| JOPT 2025 Sapporo #01 PPC | 6位 |
真冬さん

真冬さんは、名古屋大学ポーカーサークル「NUts」代表を務めるポーカープレイヤーです。
大学休学中には、フィリピンでキャッシュゲームの専業として活動していました。
ラスベガスへの切符──
「ヨコサワ・ラスベガス・ツアー」との出会い

引用:イルカ兄貴さんのX
編集部今回WSOPに出場したきっかけを教えてください。
イルカ兄貴去年もWSOPに行こうと話していたんですが、当時は資金が足りなくて断念したんです。
真冬今年は二人とも復学して、学生に戻ったらなかなか休みが取れないなと思っていたところに、「世界のヨコサワ・ラスベガス・ツアー」のチャーター便企画が発表されて。
「これだ!」と即決しました。
編集部ツアーの雰囲気はどうでしたか?
イルカ兄貴ツアーの内容もすごかったです.
機内で全員同時にアプリを使ってランクマッチをやるんですよ。
優勝チームにはヨコサワさんの自腹でアイスクリームが配られるという(笑)。
編集部1時間ポーカーして、ご褒美がアイス(笑)
ヨコサワさんらしいですね。
交代のタイミングは?──
タッグ戦の極意

編集部タッグ戦での交代はどう決めていたんですか?
イルカ兄貴「何分で交代」とは決めていませんでした。
以前、国内の学生大会で組んだ時と同じで、テーブルの雰囲気で決めていましたね。
真冬例えば、テーブルにアグレッシブなプレイヤーが多い時は、僕の方がタイトに守れるので僕が座る。
逆に、チップを取りに行かなきゃいけないプレッシャーのかかる場面や、経験値が必要な場面ではイルカに任せる。
みたいな感じです。
真冬2日目のファイナルテーブル直前、僕はもう30時間以上ポーカーをしていて、人生で初めて「ポーカーで疲れた」と口にしたんです。
そこでイルカに代わってもらったら、チップを2.5倍にして戻してくれた。
あの瞬間、イルカを信じてよかったと心から思いました。
【激闘の裏側】世界を驚かせた3つの「名勝負」
PokerNewsが報じた「5ポケセット」

引用:pokernews
編集部PokerNews公式サイトでもお二人のハンドが取り上げられていましたね。
イルカ兄貴「5♠5♣」を持っていて、フロップが「8♥A♦10♦」。
相手は「A♣7♣」でトップペアのエースを持っていました。
イルカ兄貴正直フロップの時点では厳しい状況だったんですが、
ターンで5♦が落ちて、セットが完成した瞬間は鳥肌が立ちました。
世界最強ジェイソン・クーン
(Jason Koon)ペアを撃破
編集部印象に残っているハンドはありますか?
真冬世界最強の一人であるジェイソン・クーンとUFC王者ショーン・オマリーのタッグを飛ばしたことですね。
ハイジャックからオマリさんが「A♠9♣」オールインしてきて、僕が「A♦2♦」でコール。
リバーで「2♠」を引いて勝ちました。
イルカ兄貴あのシーンがWSOPの公式Xに載って、僕らの本名が世界に流れた時は震えましたね。
編集部世界中のポーカーファンが見ているメディアに名前が載るというのは、すごい経験ですね。
FTでの逆転劇──
残り11BBからの生還

画像:本人提供
編集部ファイナルテーブルで、かなり追い詰められた場面があったそうですね。
真冬ファイナルテーブルで僕のスタックが11BBまで削られたんです。
その後、「A-Q」でオールインしました。
相手は「T」のポケット。
ボードが「7-7-3」で、もう絶望的かと思いました。
イルカ兄貴でも、ターンで「Q」が落ちた。
あの瞬間の”脳汁”はすごかったです。
思わず真冬とハグしました。
編集部36時間の中に、何本もの映画が詰まっているような試合だったんですね。
このシーンは、ABEMAポーカーのYouTubeチャンネルで切り抜かれています。
二人の出会い──
InstagramのDMから世界へ
編集部お二人はどうやって知り合ったんですか?
イルカ兄貴名古屋大学の同じ学部・学科なんです。
真冬がInstagramのストーリーズにポーカーのハンドを上げているのを見て、「同じ学科にポーカーしてるやつがいる!」って僕がDMを送ったのが始まりです。
編集部昔、真冬さんがイルカさんを泣かせたことがあるとか……?
真冬本当です(笑)。
数年前のタッグ戦で、イルカが僕から見たらあり得ないミスをしたことがあって。
僕はポーカーに対しては一切妥協したくないので、本気で詰めたんです。
イルカ兄貴悔しくて泣きながら帰りました(笑)。
でも、それだけポーカーに対して真剣な彼を僕は尊敬しているし、だからこそ一番信頼できるパートナーなんです。
準優勝の悔しさ──
学生プレイヤーへのメッセージ

引用:イルカ兄貴さんのX
編集部準優勝という結果について、今の率直な気持ちを聞かせてください。
真冬正直、悔しさが8割です。
あと1回勝っていれば優勝してブレスレットを巻けた。
2位で終わった瞬間は、喜びよりも悔し涙が出そうでした。
イルカ兄貴でも、日本からSNSを通じて何百人もの人が応援してくれていたのを見て、少しは希望を与えられたのかなとも思います。
編集部同世代のポーカープレイヤーに伝えたいことはありますか?
真冬「年齢に囚われるな」と言いたいです。
僕らみたいな学生でも、本気でやって、本気で楽しめば、世界でここまで戦える。
イルカ兄貴ポーカーを本気で楽しんでほしい。
僕らは参加チームの中で一番ニコニコしながら、一番楽しんでプレイしていました。
それが結果につながったんだと思います。
来年への誓い──
「忘れ物を取りに行く」

引用:イルカさんのX
編集部来年はどうしますか?
イルカ兄貴忘れ物を取りに行きます。
今回、ラスベガスのホテルに僕の荷物をいくつか忘れてきちゃったんですけど(笑)、それ以上に「優勝ブレスレット」という大きな忘れ物をしてしまったので。
真冬来年はメインイベントも含め、もっと多くの種目で結果を残したいです。
次は優勝して、またここでインタビューを受けたいですね。
編集部その日を楽しみにしています。
本日はありがとうございました!
二人だからこそ辿り着けた「世界2位」という通過点

引用:真冬さんのX
休学してフィリピンとオーストラリアでポーカーに打ち込み、復学後すぐにWSOPへ──。
二人の行動力と、お互いへの信頼が生んだ準優勝でした。
テーブルの空気を読んで交代する戦略、30時間を超える極限状態でのパートナーへの託し方。
個の強さだけでなく、二人だからこそ辿り着けた舞台だったことが、インタビューを通じて伝わってきます。
「忘れ物を取りに行く」と語った二人の来年が、今から楽しみです。


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