世界のヨコサワこと横澤真人さんが、自身のYouTubeに投稿した動画が話題になっています。
動画で注目を集めたのは、ヨコサワさんが33でセットを完成させ、AAを持つ相手に対してリバーでレイズせずコールに留めたワンハンド。
ハンド終了後には、同卓者から「マサトなら残りのチップ全部取れたはずや」「ナイスガイやな」といった声も上がりました。
こうしたプレイの背景を理解するうえで鍵となるのが、「プライベートゲーム」や「ソフトプレイ」というポーカーの考え方です。
本記事では、話題のワンハンドを振り返りながら、それぞれの意味やポーカーにおける戦略の違いについて解説します。
世界のヨコサワ、
AA相手にセットでコール止め
今回話題となった動画で、ヨコサワさんが持っていたハンドは3♠3♣。
ボードは、
3♦ 10♥ 8♠ 6♠ 5♣
となり、ヨコサワさんはフロップでセットを完成。

一方のニックさんもAAという強いハンドを持っており、リバーまでポットは大きくなっていきます。
最終的に画面上に表示されているポットは5,275。
リバーまで進んでもヨコサワさんの33のセットがAAを上回っていましたが、ヨコサワさんは相手のベットに対してレイズを返さず、コールを選択しました。

ヨコサワなら残りのチップ全部取れたはず
ハンド終了後、同卓者はヨコサワさんのプレイについて、
「マサトなら残りのチップ全部取れたはずや」
とコメント。

さらに、
「でもスリーカードをコールで止めたんや」
「ナイスガイやな」
と、セットを持ちながらレイズせずコールに留めたことについて語っています。

動画内には、
「卓の雰囲気を見て大きい勝負を避ける」
というテロップも表示されています。

今回のワンハンドは、単に強いハンド同士がぶつかったというだけではなく、ヨコサワさんが卓の雰囲気を見ながら大きな勝負に発展させなかったことも見どころのひとつとなっています。
卓の雰囲気を考えたプレイ

今回の動画で特徴的なのは、ヨコサワさんがセットを持ちながらも、相手の強気なベットに対して無理にレイズを返さずコールに留めた点です。
動画内でも「卓の雰囲気を見て大きい勝負を避ける」と説明されており、より多くのチップを取りにいくことよりも、その場の空気を考えたプレイだったことが伝わってきます。
同卓者からも「ナイスガイやな」と声が上がっており、このプレイ自体がテーブル内で印象的に受け止められていたことが分かります。
こうしたプレイの背景を理解するうえで関係してくるのが、プライベートゲームというポーカーの形式です。
プライベートゲームとは?
プライベートゲームとは、一般的に、誰でも自由に参加できるオープンなゲームではなく、主催者や参加者同士のつながりを中心に開催される限定的なポーカーゲームを指します。
招待制で開催されたり、知人同士や特定のコミュニティを中心にメンバーが集まったりするケースがあります。
通常のカジノやポーカールームで行われるゲームと比べると、参加者同士の関係性が近くなりやすいのも特徴のひとつです。
そのため、プライベートゲームでは単純な勝ち負けだけでなく、
- 参加者同士の関係性
- 卓全体の雰囲気
- ゲームを長く続けること
- 参加者全員が楽しめる環境を保つこと
といった要素が意識されることもあります。
もちろん、すべてのプライベートゲームで同じような文化があるわけではありません。
どのような雰囲気でプレイされるかは、主催者や参加メンバー、ゲームの目的によって大きく異なります。
一般的なキャッシュゲームとの違い
通常のキャッシュゲームとプライベートゲームの違いを整理すると、以下のようになります。
| 一般的なキャッシュゲーム | プライベートゲーム | |
|---|---|---|
| 参加方法 | 席が空いていれば誰でも参加できる | 招待制・知人同士など参加者が限定される |
| 関係性 | 不特定多数のプレイヤーと同卓する | 参加者同士の距離が近く、 関係性が重視される |
| 意識されること | ハンドごとの期待値(EV)を最大化する | 卓の雰囲気・楽しさ ・ゲームの継続 |
| 空気感 | 個人のプレイスタイルが 尊重されやすい | 場全体の空気を読んだ振る舞いが求められやすい |
プライベートゲームでは誰と一緒にプレイするかがより大きな意味を持つため、ゲーム中の会話や参加者同士の関係性、卓全体の空気感がゲームの特徴として表れやすくなります。
今回の動画で「卓の雰囲気を見て大きい勝負を避ける」と表現されている点も、こうしたプライベートゲームならではの背景を知ると理解しやすい部分です。
こうした「プライベートゲームで呼ばれ続けるために何が必要か」というテーマについては、トム・ドワンがフィル・アイビーのエピソードを交えて語った配信も注目を集めました。

ソフトプレイとは?
プライベートゲームとあわせて知っておきたいポーカー用語のひとつが、ソフトプレイです。
ソフトプレイとは、一般的に、特定の相手に対して意図的にプレイを弱める行為を指します。
【ソフトプレイの例】
- 知人が相手だから本来するはずのベットをしない
- 強いハンドを持っているのに意図的にレイズを控える
- 特定の相手からチップを取らないようにプレイする
こうした行為が、状況によってソフトプレイと呼ばれることがあります。
ただし、強いハンドでレイズしなかったからといって、すべてがソフトプレイになるわけではありません。
ポーカーでは、相手のハンドレンジやベットサイズ、スタック、ゲームの形式などによってアクションは変わります。
トーナメントでは特に問題になりやすい
ソフトプレイが特に問題視されやすいのが、トーナメントです。
トーナメントでは、各プレイヤーのチップ量や順位が、ほかの参加者の結果にも影響します。
仮に特定のプレイヤー同士が意図的に勝負を避けたり、一方を有利にするようなプレイをしたりすると、同じテーブルにいる他のプレイヤーや、大会全体の順位にも影響を与える可能性があります。
そのため、多くのトーナメントでは、ソフトプレイを禁止するルールが設けられています。
ヨコサワさん本人の見解 ──
「キャッシュは楽しくないと!」

今回のプレイに対して「ソフトプレイでは?」というコメントがSNSで上がりましたが、ヨコサワさん自身がXで直接言及しています。
セットコール止めしたハンドにソフトプレイだとコメントがありましたがプライベートゲームではガチでハンド見間違えてたとしか思えないハンドでリバーコールされて「マジで勘違いしてた」って言われたら$10000返してあげるような事もザラにあります。
— 世界のヨコサワ (@MasatoYokosawa) September 24, 2026
トナメは競技だけどキャッシュは楽しくないと!
$10,000 ── 日本円にして約150万円。
それを「返す」という判断が「ザラにある」世界がプライベートゲームです。
そしてポストの最後に、「トナメは競技だけどキャッシュは楽しくないと!」と締めくくっています。
トーナメントでは公平性の観点からソフトプレイが禁止される一方で、プライベートのキャッシュゲームでは「楽しさの維持」がゲームの前提になっている ── ヨコサワさんの言葉は、その違いをひと言で表現しています。
プライベートゲームならではの空気感

今回のワンハンドは、勝敗だけでなく「卓の雰囲気や同卓者との関係性」も大切にするプライベートゲームならではの魅力が詰まった場面でした。
プレイヤーとしての圧倒的な強さはもちろん、こうした卓上での粋な振る舞いやエンターテイナーとしての姿勢もまた、世界のヨコサワさんが多くのファンやプレイヤーから愛され続ける理由と言えるでしょう。
プレイヤーとしての実績や、これまでの大会戦績・獲得賞金の推移はこちらの記事で解説しています。



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