2024年WSOPメインイベント は10,122エントリーを記録し、11日間にも及ぶ熾烈な戦いを勝ち抜いたのは
🇺🇸 Jonathan Tamayo でした。
Jonathan Tamayo のトーナメント入賞は2006年がはじめてで、多くの経歴を持っています。
WSOP サーキットイベントをはじめ優勝歴も複数あり、疑いなくベテランといえる実力を伴ったポーカープレーヤーと言えるでしょう。
しかし、優勝直後からファイナルテーブルでのとあることについて議論が巻き起こっています。
応援席にノートPCをもったコーチが?!
優勝したTamayo のすぐ後ろにノートパソコンをもった人物たちがいるのがお分かりになるでしょうか。
彼らは、解析ソフトを用いてその場でプレーを分析し、Tamayoにアドバイスを与えていたと見られています。
応援席にPCなどを持ち込むことに関してどう思う?
ポーカーの大前提として、自分のアクションは自分で考え、自分で決定を下さなければなりません。
ポーカーをプレーしながら、解析ソフトを開いていわゆるカンニングをすること=Real Time Solver (RTS)は絶対にしてはなりません。
もしこれを行えば、それはチートとみなされプレーヤーとしては失格です。
オンラインだけでなく、ライブポーカーでもプレーしながらスマホなどを見ていればこの疑いがかかることがありますのでくれぐれも気をつけましょう。
今回の件では、Tamayo 本人がパソコンを開いて解析を行っていたわけではないため、直接的なチートとは言いにくいという見解もあります。しかし、下の画像をよく見てみると、コーチがスマホで配信を開き、パソコンではソフトを用いて解析を行っている様子がわかります。また、コーチのアドバイスを熱心に聞いている Tamayo の姿もはっきりと見られます。
これは チート と言えるでしょうか?言えないでしょうか?
これが大きな物議をよんでいます。
ついには大物ポーカープレーヤー達までもこのことに言及しました
最強格のプロポーカープレーヤー Fedor Holz の意見
「フィドア ホルツ」はドイツの鉄強プロポーカープレーヤーです。非常に多くのハイステークストーナメントでの優勝実績を持っています。ライブでもオンラインでも世界一に輝きました。2019年開催のWSOPでは、開催が50回目だったことを記念して『ポーカー史上最高のプレーヤー 50 人』が発表され、ホルツはこのうちの一人です。
Holz の意見
WSOP メインイベントの勝者が「コーチング」を受けることについて:
プレイヤーが応援席に行ってチャートを見たり、それらに基づいてプレーするのは良いことではないと思います。それはあってはいけないことだと私は信じています。
来年からルールが変わるといいですね。
ポーカーブロガーにして現役最強 Daniel Negreanu の意見
「ダニエル ネグラノ」は世界中のポーカーファンに最も知られているプロポーカープレーヤーといって過言ではありません。彼のYouTubeチャンネル (登録者84万人)は世界のヨコサワに抜かれるまでポーカー部門で登録者世界一でした。WSOPのブレスレットを7個獲得し、WPTでは2度チャンピオンになっています。
WSOP2024の$50,000 Poker Players Championship (7-Handed)を優勝し大きな話題になりました。
Daniel Negreanu の意見
WSOP メインファイナルテーブルでのノートパソコンの利用について
今年はすでにルール違反であったと認識している。
プレイ中にソルバーやチャートを参照することはできません。トーナメント休憩時に エリア外のみで参照できます。
そのアナウンスが何度か行われたのを聞いた記憶があるので、これがどうしてそのルールに違反しないのかわかりません。
もしも、今年そのルールが明確でなかったとしたら、今後は禁止する必要があるものです。
他の誰かがゲーム内でソルバーを実行し、ハンドの合間にプレーヤーに指示することも許可されるべきではありません。
私の知る限り、テーブルにいた誰も何も言いませんでしたが、もし彼らがフロアに裁定を求めていたら、どのようにして彼らが続行を許されたのかわかりません。
今後の展開にも注目
このことについて言及している有名ポーカープロ達は、表現方法や程度の違いはあれど
・ルール違反である
・これはチートの一種で、許されてはいけない
・ルールとして改めて禁止と明言する必要があるなら、来年からはそうすべき。
といった認識がほとんどで、これらのプロの認識に賛成する声が圧倒的に多い状況です。
Jonathan Tamayo の優勝そのものが覆ることはないと思いますが、今後何らかの進展があると見られます。
こういったことから、「ルールを守って正しくフェアな姿勢でプレーする」ことの大事さを再認識できますね。
私たちは自分の勝利に傷をつけるようなことはしないようにしましょう。
コメント