クリエイティブアドバイザーとして 、JOPTのブランドづくりに寄与した立役者たち
イム ジョンホ さん【HOTOKE】(写真左)
ナガタケ ヨシアキ さん【Senjyu】(写真右)
ブルーを基調とするスマートな会場デザイン。タペストリーやアニメーション等の唯一無二の装飾。そして、すっかりお馴染みとなった「すべてのポーカーに、白熱を。」というキャッチフレーズ。
JOPT のクリエイティブの立役者である HOTOKE さん(イム ジョンホ)と、Senjyu さん(ナガタケ ヨシアキ)が、今年、WSOP へ初挑戦するとのこと!そんなお二人に、JOPT への想いや、WSOP に懸ける意気込みをお伺いしました。
「すべてのポーカーに、白熱を。」が生まれるまで。
お二人のことを教えてください。
HOTOKE:ポーカー歴は今年で6年ぐらいです。
ポーカーを始めた頃から、「とにかく JOPT で優勝したい!」と思い続けていました。
コロナ禍に入った2020年かな? JOPT のオンラインメインイベントに出た時、ラッキーなことに3位になったんですね。
Senjyu:その時のFTバブルが僕です。なんで?
HOTOKE:3位入賞でもらったメダルは僕にとってすごく大事なメダルだったので、自分のカメラで綺麗に写真を撮ってSNSにアップしたんです。その写真を JOPT ディレクターの宮田さんが見てくれて、JOPT のクリエイティブについて相談したい、と。それから僕と Senjyu とでクリエイティブアドバイザーをすることになって、1からブランドの骨格をつくりあげていきました。
Senjyuさんと一緒に、ということは、もともとお二人はつながりがあったんでしょうか?
HOTOKE:ポーカーを始めてまだ一年ぐらいの時かな。「ポーカー最強戦」で優勝しちゃったんですよね。理解度に関わらずラッキーで勝てるのは、ポーカーの面白いところでもあり、残酷なところだと思うけど。でもやっぱり、ちゃんと勉強して、ちゃんと強くなりたいと思ってる自分がいて。そのシーズンの JOPT メインイベントで優勝した tora さんに DM を送って会えることになったんです。その時、tora の親友の Senjyu もその話を聞いて「俺も行きたい」と言ってくれて。それが出会いです。
HOTOKEさんとSenjyuさんを繋げたのは仕事ではなく、ポーカーだったんですね。
Senjyu:そうですね。
僕はポーカー歴が8年弱ぐらいで、普段は広告代理店でコピーライターという仕事をしています。
昔から広告制作は「アート&コピー」と言われていて、画を司るアートディレクター×言葉を司るコピーライターがチームを組んで企画から表現まですべてを行っていたんです。だから、アートディレクターのイムさんがどんなまなざしを持っていて、どのようにクリエイティブワークに取り組んでいるのか昔から気になっていて。ポーカーがきっかけで思わぬ繋がりが生まれたのはラッキーでした。
HOTOKE:業界では、最終的に決断する役割を担うクリエイティブの総責任者のことを「クリエイティブディレクター」と呼びますが、あれを僕がやるから、言葉まわりで力を貸してほしい、ということで二人で携わることになりました。
「JOPTを、世界に比肩するポーカーイベントにする。」これが、僕たちがクリエイティブアドバイザーとして携わり始めたときの想いであり目標でした。
銀座会場でのトライ&エラーがあったからこそ、竹芝に移ったときもまとまりが生まれ始めたんだと思います。
「すべてのポーカーに、白熱を。」はどのように誕生したんでしょうか?
Senjyu:まず、JOPT チームに何度もヒアリングを行いました。「JOPT はどんな大会を目指してるのか?」「JOPT はプレイヤーに何を提供しているのか?」「JOPTは ポーカー業界に何を還元するのか?」と、大きく3つに分けた質問をひたすら繰り返しては、重要な部分を言葉にする作業を行いました。
その後、内部向けに JOPT のコンセプトを定義しました。それが、「日本一ポーカーを楽しみ尽くせる祭典」です。JOPT に関わるすべての人たちが、「自分たちは日本一ポーカーを楽しみ尽くせる祭典をつくっているんだ!」と、自分たちが向かう場所を北極星のように示す言葉です。
そして最後に、インナー向けの言葉である「日本一ポーカーを楽しみ尽くせる祭典」を、外に向けてひらいていく。ここが一番大変でしたね…イムさんに提案しては通らず、違う言葉を提案してはボツになり…というのをひたすら繰り返してできた言葉が「すべてのポーカーに、白熱を。」でした。
このときのLINEのやり取り、今見返しても変な汗が出ます…。
JOPT に活かせるエンターテイメントを、WSOP から学ぶ。
「すべてのポーカーに、白熱を。」の言葉以外にも私たちから目に見えてわかることとして、例えばどんなことがありますか。
HOTOKE:この言葉を実現するための会場の在り方を考えました。本当に細かいところで言うと、チップのデザインだったりとか羅紗のデザインもそうだし、目立つところで言うとファイナルテーブルの在り方・デザイン等のタスクディレクション・アドバイスまたは実作業を行いました。例えば、
・JOPT内部ミッション策定
・JOPT外部向けステートメント策定
・ワークフロー、仕事の仕方のアドバイス
・プロジェクション、FT周りタペストリーなどを含めたイベント会場構成・デザイン
・ファイナルテーブルの新調
・テーブル羅紗の新調
・main event チップの新調
・放送の再開とチームづくり
・FT、優勝写真
・プレイヤー写真
・ボタン、AIマーク、カットカードなどの新調
・ワッペン、ステッカー
・イベント当日の全体感のフィードバック
・新ロゴ、フォントシステムの提案
・ウェブサイトのあり方のアドバイス
・イベントポスター
・SNS用バナー
ーーーHOTOKEさんのツイートより
こうやって並べてみると、随分たくさんやってますね。
目に見えないところでも、たくさんの工夫が積み重なっているんです。それが今の JOPT を形づくっていて、国内大会ではもはや別格のクオリティを誇る大会になっていると思います。
JOPT に感化されて、日本のポーカーシーン全体もより洗練されて、成熟し始めているというのは誇らしいことですね。
当時はすごく少ない人数でチャレンジしたんですが、こうやって実を結んでいるので、やってよかったなと思います。
Senjyu さんは、WSOP をどんなイベントだと捉えていますか?
Senjyu: ラスベガスという土地柄もあって、エンターテインメントに振り切ってるなと。
EPT が「洗練された大会」とするなら、WSOP は「世界規模のお祭り」のような印象ですね。
その意味で JOPT は、目指してるところが「お祭り」とか「エンターテインメント」なので、WSOP ならではのエンターテインメント性がどんなところに起因しているのか、見て、感じて、学べる部分も多いかと。ワクワクしますね。
HOTOKE:「唯一無二のエンターテインメントの街で行われる WSOP のエッセンスは何なのか?」っていうのは、僕たちにとってすごく重要なヒントになるはずですね。
お二人のポーカー観
お二人は一緒に渡米して、WSOP のブレスレットイベント2つと Wynn Classic に出場されます。
WSOP
・6/24 No-Limit Hold’em $3,000 4 Days
・6/27 No-Limit Hold’em $2,500 3 Days
WYNN Classic
・6/26 No Limit Hold’em $3000
お二人のプレーヤーとしてのお話もお聞きできますか?
WSOP への意気込みを教えてください。
HOTOKE:自分は40歳を越えてポーカー始めたのもあって、この歳になって、人生で初めて勝った負けたのって笑ったり、泣いたり。優勝すれば、毎回やっぱり嬉しくて涙が出るし、友人たちも一緒に喜んでくれるし、その状況を思い浮かべるとやっぱまた勝ちたいなって思うんですよ。
WSOP という大舞台でブレスレットに近づいていく体験は、自分にとってのポーカーの価値みたいなものにすごく沿ってるもので。
優勝に向かっていく最中で友人やその場のプレーヤーとの会話も大事にしたいですね。
ブレスレットというのは、お金だけじゃない。その名誉を勝ち取るために大人たちが人生だったり、自分の限りある時間というものを捧げて勝負する。それを自分が体験できることが、すごく楽しみ。ブレスレット獲っちゃおうかな。(笑)
僕たち二人は WSOP に行くのは初めてだけど、EPT は一緒に二度行ってるんですよ。二人ともいいところまでは行けてるので、本当にそろそろ獲りたいな。
Senjyu:僕はあんまり気負わずに楽しんでこようと思っています。
大きいトーナメントで優勝したことないんですよね。
JOPT はメインイベントで4位だったのが一番走った記録かな。プラチナム3位とメガスタック4位もあったけど、あと一歩で勝てず。
優勝は意識しますが、「優勝するぞ!」みたいなゲームでもないので。(冷めてる)
僕は昔からボードゲームとかことば遊びとか、頭を使う遊びが好きなんです。
なので、ギャンブル性よりも、ポーカーというこの最高に面白いゲームのメカニズムだったり、EVがどこからもたらされるのか、みたいなことを勉強したり、友だちと一緒に研究したりするのが好きで。
結局対人ゲームなので、どういうところからEVがやって来るのかを理解しないとこのゲームは強くなれないと思いますし、勉強すればするほど、なんて自由なんだ!と気づけて楽しいですね。
だからずっとポーカーを続けているんだと思います。
HOTOKE さんも理論の部分の勉強、相当されていますか?
HOTOKE:俺自身は「GTO かじりかけのアミュおじ」って感じかな。(笑)
GTO は絶対に勉強した方がいいんですよね。
勉強しないよりした方が、分からないより分かった方が面白いに決まってる。
でも自分がアンダードッグだとしても、そこに突っ込んでいって「勝ってやる!」っていう気持ちも持ってます。
この状態で突っ込んだらとんでもないブラフだし、しょうもないブラフだと思われるかもしれないけど、それで相手を下ろして勝った時のその快感たるや。
勝った負けたみたいなもんは自分の責任だから、自分が今行きたいところ、やりたいアクションをその場その場で楽しめる。その状況がポーカーそのもので、飽きずに続けられているんじゃないかな。
WSOP に向けてなにか特訓や願掛けなどはしましたか?
Senjyu:オールインでぶつかる時は必ず訪れるので、ぶつかった時に勝ちを願う強い気持ちを持つようにしました。HOTOKE さんを見習って。
去年の EPT キプロスの時は、「ブレイクの度にトイレに行って、洗面所の手を洗うところの周りを必ず拭く」ってことをしてたんですが、今回もやろうかなと思ってます。
これは JOPT メインを二連覇した KING さんがやっていたのを見て「かっこいいな」と素直に思った頃から真似するようになりました。
HOTOKE:かっこいいんじゃなくて、それやったらフリップ勝てると思ってやってたでしょ。(笑)
Senjyu: 僕は徳を積むためのある種の下心でやっていたんですけど、この話を KING さんにしたら、「これからは徳を積むためじゃなくて、普通のこととして出来るようになるといいね。」と言われて、ぐうの音も出なかったです。カッコよすぎる。
トーナメントに出場する以外で、楽しみにしてることはありますか?
HOTOKE:ラスベガスはギャンブルの街というよりエンターテイメントの世界だと思っているので、街を感じながらエンターテイメントを楽しみたいですね。
Senjyu:グランドキャニオンは行きたいのですが、トナメ走ってくれたら行けないので、「行きたかったけど行けなかったわ〜〜」と言いたいですね。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
お二人にとって、WSOP が最高のものになりますように!日本から全力で応援させていただきます!
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