ベトナムで開催されていた世界的なポーカー大会「APT」が、12月9日にハノイで行われている最中に、運営側の都合により大会はすべて中止となり、これが大きな波紋を呼んでいます。
この中止騒動について、現地のプレイヤーたちには「クロック機材等のトラブル・ミスにより中止せざるを得なくなった」という発表があったり、APTの公式アカウントではもはや詳細が一切説明されていないため、実際に何が起こったのかについての混乱が広がっています。
ところで現地メディアにはこのような記事も見られます。
以下簡単に内容を翻訳・要約します。
ハノイのコンベンションセンターで偽装賭博の兆候がないか確認する ハノイ市人民委員会は、12月6日、ドンダー地区の住民が、ハノイのコンベンションセンターで開催されたVSOP Entertainment Joint Stock Companyによるブリッジ・アンド・ポーカー・トーナメントの組織運営が詐欺の兆候を示していることを反映した内容を持っていたと発表した。トーナメントの開催は法律の規定に反しています。
要するに、ベトナムではポーカー大会を開催する場合、賭博ではなく大会であるという旨のライセンスを現地警察から取得する必要があるのですが、それが適切に行われなかった可能性があるのではないでしょうか。
APTが問題にされるような違法賭博でないことは誰でも知っていますが、もしライセンスを取得していなかったのが事実なら、今回のような中止もやむなしといったところでしょうか。
これによって懸念されるのは、今後ベトナムで開催される大会における規制強化の流れでしょう。
海外開催の大会には過去にもいくつかの事例がありましたが、せっかく世界規模で盛り上がってきているポーカー熱を、このようなミスで鎮静化させてしまうようなことにはならないでほしいものですね。
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