フィリピン・マニラで開催された「Manila Megastack 21」にて、Naohiro Arita さんが₱35,000 Shotclock Freezeoutと₱10,000 NLH 10/10/10の2つのトーナメントでの優勝を1日で果たす快挙を達成しました。
同日に2つのタイトルを獲得する快挙を成し遂げたNaohiro Arita さんに、今回の戦いについて詳しくお話を伺いました。
――今の率直なお気持ちをお聞かせください。
「メインイベントの方は飛んでしまったため、今の気持ちは複雑ですが、それでも2冠できたことは素直に嬉しいです。」
気がついたら2冠していた
――2冠を達成できるという感覚はありましたか?
「当日、1つ目のトロフィーを取る前にも、NLH 20/15/10 においてヘッズアップまで行ったのですが、バッドビートを食らって準優勝に終わりました。その後、Shotclock Freezeout で優勝し、2つ目のNLH 10/10/10 に関してはほぼ音速でラッキーを引いて優勝できたので、気がついたら1日に2冠していました。」
勝因は“ミスの少なさ”
――今回の2冠の大きな要因は何だったのでしょうか?
「ファイナルテーブルでの立ち回りにおいて、相対的にミスが少なかったことが大きかったのではないかと思います。」
――₱35,000 Shotclock Freezeoutの優勝までの流れや、印象に残っているハンドについて教えてください。
「ファイナルテーブルでは厳しい局面が多かったですね。特に印象的だったのは、ロシア人プレイヤーとの対決です。
彼はエクスプロイトプレイに長けた強敵でした。あるハンドでは、Jハイのドライボードで、AJoを持っていた僕がCB(コンティニュエーションベット)を打つと、相手からチェックレイズを受けました。ターンでラグが落ち、通常であればベットする場面でしたが、彼が均衡を理解した上でエクスプロイトを仕掛けてくることを知っていたので、チェックを選択。その結果、リバーで相手のブラフオールインを誘発し、ダブルアップに成功しました。」
「また、ヘッズアップでは、KKを持っていた際に相手の3BETに対して4BETを返さず、ポストフロップ勝負に持ち込むことで、相手のブラフを引き出せたのも良かったです。」
JOPT Platinumのリベンジができた
――₱10,000 NLH 10/10/10ではどのような戦いを繰り広げましたか?
「ファイナルテーブルではヘッズアップまではスムーズに進めました。
昨年のJOPT Platinumで優勝できなかったことがずっと悔しくて、ヘッズアップの勉強を重ねてきました。
その経験が生きて、ヘッズアップの相手がウィークな部分を持っていたため、72oでもオープンするなどあえて均衡から大きく外れたプレイをすることでオーバーフォルドをとり、チップを積み重ね、最終的に勝利を収めることができました。」
JOPTプレイヤーは海外でも通用するのか?
――日本と海外のトーナメントの違いについてどのように感じますか?
「プレイヤーレベルに関しては、日本と海外で大きな差はないですが、ハイローラー系のイベントでは多国籍の強豪プレイヤーが集まるため、比較的レベルが高いと感じます。」
――JOPTで活躍するプレイヤーは海外でも戦えると思いますか?
「国内のフィールドにフィットしているプレイスタイルでナチュラルにエクスプロイトできているプレイヤーもいれば、国内特有のプレイヤーの傾向を理解してエクスプロイトしている人もいる。その違いによって海外での適応力が変わるのではないでしょうか。」
今後の目標はEPT参戦
――今後の目標を教えてください。
「今年の目標はEPT(European Poker Tour)への初参戦です。
昨年はWSOPメインイベントに挑戦し、プレイヤーレベルの高さを痛感しました。それがきっかけで、さらに勉強しようというモチベーションにつながりました。今年は、よりアベレージレベルが高いとされるEPTに挑戦し、自分の実力を試したいと思っています。」
――本日はありがとうございました。あらためて同日2冠おめでとうございます!
Naohiro Aritaさんの今後の活躍に期待しましょう!!