【判決結果】ポーカー店元店長自殺訴訟 約1億円の賠償命令

じゃんけんポーカー元店長自死

2024年3月、名古屋市のポーカー店「じゃんけんポーカー今池店」で勤務していた店長が自ら命を絶ち、遺族が店の運営会社および社長を提訴したことで、ポーカー業界のみならず広く注目を集めた事件がありました。

それから約2年の2026年3月18日、名古屋地方裁判所が判決を言い渡し、運営会社および社長に対して約1億160万円の賠償を命じました。

本記事では、本件の経緯とともに、裁判で何が認定されたのかを整理します。

目次

遺族側の主張を全面認定——約1億160万円の賠償命令

名古屋地裁の松田敦子裁判長は、運営会社および社長に対し計約1億160万円の支払いを命じました。
遺族が求めていた約1億600万円にほぼ相当する金額であり、遺族側の主張がほぼ全面的に認められた形となりました。

判決では以下の事実が認定されています。

  • 2020年10月、井上遥樹さん (当時25歳) は上司から蹴られるなどの暴行を受けた
  • 同月、70時間を超える時間外労働があった
  • これらによる心理的負荷で適応障害を発症し、翌11月に自殺した

裁判長は判決理由で、当時代表取締役だった上司が「休日出勤や時間外労働を認識しつつ特段の対応を取らず、自ら暴行も行った」と指摘し、賠償責任を認定しています。

なお、じゃんけんポーカー今池店は判決前後の3月11日〜3月27日まで休業しています。

改めて振り返る——どんな事件だったのか

本件は、ポーカー業界にとどまらず、労働環境やハラスメントの問題として大きな注目を集めました。
ここでは、当時の報道や訴訟の経緯をもとに、事件の流れを整理していきます。

ニュース概要

2020年、愛知県名古屋のじゃんけんポーカー今池店で店長を務めていた男性が自殺しました。
その後、遺族がじゃんけんポーカーの社長を提訴しています。
遺族側の説明によれば、店長として勤務中のひと月の残業が100時間を超えていた記録や、社長から暴力を振るわれていた動画が店長のスマホに残されていたとのことです。

Yahoo!ニュースやLINEニュースなどでも大々的に報じられましたが、各ニュースサイトでの報道はすぐに削除され、閲覧できなくなりました。削除の理由については現在でも明らかになっていません。

じゃんけんポーカー今池店が声明発表

報道直後、運営側は以下のような声明を発表しました。
・訴状は届いてない
・具体的な内容はわからない
・報道の内容と異なる部分がある

当初は、事実関係について慎重な姿勢を示すにとどまりました。

SNSでの拡散と再炎上

報道の当日からしばらくは、じゃんけんポーカー今池店のポストが荒らされ、誹謗中傷を含むリプライが多く投稿され、今池店はツイッターを鍵アカウントにするなどの措置を取っていました。

さらに報道の数日後、滝沢ガレソ氏による本件に関するポストで再びこの件が話題になりました。
ガレソ氏のポストの拡散力は凄まじく、こちらのポストはインプレッション約1,400万を記録し、ポーカー業界を超えて広く社会的な関心を集める事案となりました。

再びじゃんけんポーカーが声明発表

ガレソ砲による再炎上により、2024年3月23日、運営側は改めて声明を発表しました。

主な内容は以下の通りです。
・訴状はまだ届いていない
・過重労働については否定
・暴行はあったが、自殺との因果関係は否定

仕事だけでなくプライベートも自殺の要因か

じゃんけんポーカーの声明では、店長が残した遺書の内容は「プライベートなものに終始している」と強調されており、業務が自死の原因であるとは認識していないと主張していました。

その背景には、社長・長谷川淳氏の義理の娘と店長が交際していたという事情がありました。
社長は「店長が娘にDVをしていたため殴った」と主張していましたが、義理の娘本人は聞き取り調査でDVの事実を否定しています。

以上がじゃんけんポーカー側の主張でしたが、2026年3月18日の判決ではいずれも退けられる結果となりました。

じゃんけんポーカーYouTubeチャンネルの現在

当時登録者数1700人いたじゃんけんポーカーのYouTubeチャンネルでは、店舗でのFTのRFID配信や、長谷川社長による雑談生配信などの動画がアップロードされていましたが、提訴報道後に全ての動画が削除されていました。

2026年3月現在では、過去の動画も復活し、新しい動画もアップロードされています。

遺族を名乗るアカウント-「名古屋パワハラ自死被害者の母」

名古屋パワハラ自死被害者の母」というアカウントはこの店長のご遺族のもののようです。

提訴が報じられた当時、以下のポストがなされました。

泣きながら家族に向けて、社長から暴行を受けた動画をスマホに残しました。
会社からはハラスメント・長時間労働を認めず謝罪もない。会社と社長を許さない。

といった内容の投稿がなされました。

そして判決当日の2026年3月18日、遺族は以下のポストを投稿しました。。

じゃんけんポーカーの声明にある「遺書」とこの「動画」が、裁判の証拠として大きな役割を果たしたものと思われます。
判決翌日、遺族は動画の重要性について以下のように語っています。

事件から訴訟、そして判決

事件は2020年末のことでした。
亡くなってすぐの訴えではなく、事件から3年半が経過したタイミングで遺族が民事訴訟を起こし、そこからさらに2年をかけて判決を勝ち取りました。

判決後、滝沢ガレソ氏もこの件についてポストを投稿しています。

判決が示した結果と今後の動向

今回の判決により、本件については司法として一定の判断が示され、5年以上にわたる遺族の訴訟がひとつの区切りを迎えました
長時間労働や暴行といった職場環境が自殺に影響したと認定された点は、ポーカー業界に限らず、労働環境全体においても重要な意味を持つものといえます。

今後、控訴などの可能性も含め、引き続き動向が注目されます。

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この記事を書いた人

世界のヨコサワのROOTSでポーカーを始める。ポーカー歴約4年、週4日以上は都内のアミューズメントポーカー店舗に行くほどのポーカー狂。ROOTSでポーカーの楽しさを知りJOPTなどの大会に参加してポーカーの世界の広さを知り、海外にも挑戦するようになる。海外大会で優勝し200万円ほどの賞金獲得経験あり。

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