そもそも3bet(スリーベット)とは?なぜ3betするのか?
ポーカーにおける3betとは、プリフロップにおいて相手のレイズに対してリレイズをする事をいいます。
一般的には相手より強いと思われるハンドで行います。
ではなぜ、3betすることが利益的になるのでしょうか?
理由①イニシアチブを握れる
理由の1つ目は、イニシアチブを持ちながらプレイ出来ることです。
3betを打つことによって、相手から見た自分はとても強いハンドに見え、アグレッサーであることからポストフロップを有利に進めることができます。
例えばBTNの相手が3BBでオープンし、自分(BB)がKQsで9BBの3betをし、相手がコール。ボードはA42r、というシチュエーションがあるとします。
このボードは3betを打ったBBにとってとても都合の良いボードになっています。
何故かというと、3betを打つBBのレンジには多くAが含まれていますが、3betにコールしたBTNはミドルポケット〜ローポケットやスーテッドコネクター等が多く含まれていていることから、Aの線が薄いと考えられるからです。
このボードはBB(オリジナルレイザー)寄りのボードとなっており、BBのC-betに対してBTN側がコールできるハンドはとても限られています(22 44 AAのセットAXのAのワンペア持ち 56sのガットショットドロー等)。
そのためBBのCBに対して、BTNはほとんどのハンドをC-betされたのちフォールドするでしょう。
このように、KQsと言ったボードに絡んでいないハンドでも、3betを打つことによってポットを獲得できることがあるのです。
理由②バリューを取れる
理由の2つ目は、バリューを取り逃がさないことです。
例えば、BTNの相手がAQoで3BBでオープンし、自分(BB)がAKsで9BBの3betをし、相手がコール。ボードはA42r、というシチュエーションがあるとします。
このボードでは、自分がC-betを打っても、BTNの相手はトップヒットなので高確率でコールが貰えます。
さらにターン・リバーで落ちるカードによっては、ダブルバレル、トリプルバレルを打ってもコールを貰いやすいでしょう。
3betポットでは、フロップ以降のベット額も3betしなかった時と比べて大きめになるため、3betしなかった場合と比べてポットは膨らんでいます。
そのため、より多くのバリューを取ることができるのです。
理由③スクイーズできる
理由の3つ目は、スクイーズできる可能性があるためです。
先程同様、相手から強いハンドと思われた場合、特に相手がルースなプレイヤーの場合はプリフロップでフォールドして貰える事があります。
ルースな相手がよくオープンするハンドは、
- 76oといったコネクター系のハンド
- Q4sといった絵札と弱い数字のスーテッドのハンド
が多くありますが、これらのハンドは3betをすることによって降ろせる可能性があるのです。
ただし、ただ強いハンドのみを3betするのは利益的ではありません。時にマージナルなハンドも3betに回す必要があります。それがライト3betです。
ライト3betを打つ理由
ここから、ライト3betを打つべき理由について紹介していきます。
理由:本当に強いハンドの時に相手を降ろさない
ライト3betを打つ理由は、本当に強いハンドの時に相手を降ろさないためです。
例えば 6-max UTGから3BBのオープンに対してBBが3betするレンジは
TT+ ATs+ A4s~A7s AQo+ KQs
がありますが、ここからマージナルなハンドを全て抜いた場合、3betレンジはQQ+ AQs+まで減ってしまいます。
(レンジはpoker snowie PreflopAdvisorから引用 マージナルなハンドをレイズ率50%未満と仮定した場合)
ここまでレンジを絞ってしまうと、3betされたUTG側はほとんどのハンドをフォールドしてしまうでしょう。
そこで、BBの3betをライト3betを交えたレンジで打ち込むようにするとどうでしょうか。
相手はコールしなければならないハンドが増え、結果的に自分のプレミアムハンドの価値が上がるのです。
まとめ
本当に強いハンドだけで3betしていることが相手にバレてしまうと、かなりタイトなテーブルイメージがつき、戦ってくれる相手が居なくなってしまいます。
そこで、マージナルなハンドでも3betすることで、バランスが取れ、結果的に利益的になります。
つまり、3betレンジはバランスを取ることが大切で、そのためにライト3betはかなり有効なのです。
コメント