【実戦最短ルート】3秒でコール基準が分かるカンタン計算方法!

ポーカーをプレイする際には、リバーまでに役が完成する確率、相手に自分のハンドが勝っている確率など複合的な要素を考慮してプレイする必要があり、初心者の自分にはハードルが高くて難しい…と思う方も多いと思います。

今回は、「役が完成する確率は分かるようになってきたけど、ベットに対して今の手札で乗っかっていいかが分からない」という方に向けて、次に覚えるべき”ポットオッズ”と”2倍・4倍ルール”に基づく考え方を紹介します。
これが分かると、相手のベットに対してコールすべきか?フォールドすべきか?がすぐに分かりますので、無駄にチップを払って負けてしまった…。ということが避けられます。

「今の自分の手札と盤面から役が完成する確率ってどれくらいなんだろう?」「この手札は勝負していいのかな?」という方は、前回解説した『勝率を劇的に上げるための完全ガイド』を読んでみてください。

ポーカーの確率は状況によって細かく変わりますので、確率を理解し正しくプレイすることで、勝率を劇的に向上させられます!

・感覚的なプレイから脱却し、ポーカーの確率に基づいた論理的な判断ができるようになる
・どのハンドで勝負すべきか、確率を根拠に自信を持って判断できるようになる
・不利な状況を避け、有利な状況で利益を最大化できるようになる

目次

確率を使って勝率を上げる!ポットオッズの基本

ポーカーにおける勝率(役ができる確率)はさまざまな状況に応じてある程度決まっていますが、これらの数字を実際のプレイでどのように活かせばよいのでしょうか。そこで登場するのがポットオッズという考え方です。

ポットオッズとは?

ポットオッズとはその盤面において自分がコールしていいかどうかを判断するための材料の一つとなる数値です。
簡単に言えば、「このベットにコールした時、自分が勝ったら何倍になって返ってくるか?」という倍率を計算するための数値です。

このポットオッズと、算出した自分の勝率(役が完成する確率)を比較することで、コールすべきかフォールドすべきかを論理的に判断できます。

ポットオッズの計算方法

ポットオッズ計算式は以下の通りです。

ポットオッズ (%) = コール額 ÷ (現在のポットサイズ + 相手のベット額 + 自分のコール額)

要するに、ポットオッズの確率がコールするための”必要勝率”となり、自分の手札の勝率ポッドオッズの確率よりも上回っていればコール、下回っていればフォールドです。
具体的な例を見てみましょう。

ポットサイズ:現在ポッドに溜まっているチップの合計額。おおよその額は常に把握しておきましょう。

ポッドサイズが1,000フロップで、相手が500のベットをしたとします。この際、コールとフォールド、どちらを選ぶべきでしょうか?

この盤面でのポッドオッズは、

500(コール額)÷(1,000(現在のポットサイズ)+500(相手のベット額)+500(自分のコール額))=0.25

となり、必要勝率は25%と計算できます。
あなたは、あと1枚「♥️」が出ればフラッシュとなるフラッシュドローです。
フロップ時点でのフラッシュドローの勝率(役ができる確率)は35%ですので、勝率がポッドオッズの確率を上回っています。そのため、「この盤面はコールできる」という判断ができます。

続いての例を見てみます。

ポッドサイズが1,000リバーで、相手が500のベットをしたとします。この際、コールとフォールド、どちらを選ぶべきでしょうか?

この盤面でのポッドオッズは、

1,000(コール額)÷(1,600(現在のポットサイズ)+1,000(相手のベット額)+1,000(自分のコール額))=0.28

となり、必要勝率は28%と計算できます。
あなたは、あと1枚「7」が出ればストレートとなるインサイドストレートドロー(ガットショット)です。
リバー時点でのストレートドローの勝率(役ができる確率)は8.7%ですので、勝率がポッドオッズの確率を下回っています。そのため、「この盤面はフォールドする」という判断ができます。

このような形で、確率を利用してコールするかフォールドするかの判断をすることがポーカーの上達のために必要となります。ただし、状況によって細かくこの確率は変わりますので、周りをよくみて判断しましょう。

アウツ数を使った簡単な勝率計算「2倍・4倍ルール」

ポットオッズが分かっても、自分の勝率が分からなければ比較できません。しかし、毎回正確な確率を計算するのも数値を記憶するのも大変です。そこで、初心者でも簡単に確率を概算できる「2倍・4倍ルール」を使いましょう。

  • フロップでドローになった場合: アウツ数 × 4 ≒ リバーまでに役が完成する確率 (%)
  • ターンでドローになった場合: アウツ数 × 2 ≒ リバーで役が完成する確率 (%)

例えば、フロップでフラッシュドロー(アウツ9枚)になった場合、確率は 9 × 4 = 36% と概算できます。

アウツ数とは、役を完成させるために必要な残りのカード枚数になります。

フラッシュのために「♣️」のカードが必要で、かつ盤面に2枚、手持ちのハンドに2枚ある場合、残りの♣️は9枚(アウツ9枚)です。この時、他の人が捨てたり持っていたりする可能性は一旦捨てて考えます。

ポットオッズと勝率を比較して判断する方法

いよいよ最終段階です。算出した「ポットオッズ」と「ポーカーの確率に基づく勝率」を比較します。

勝率 > ポットオッズ: コールする価値あり

勝率 < ポットオッズ: コールする価値なし

先ほどの例で見てみましょう。

  • ポットオッズ: 25%
  • 勝率(フラッシュドローの場合): 約36%

この場合、「勝率 > ポットオッズ」となるため、このコールは期待値がプラスであり、ポーカーの確率に基づいてコールするのが合理的な判断となります。

ポットオッズと勝率による判断

この図のように、算出した自分の勝率がポットオッズのラインを上回っているかどうかを常に意識することが、ポーカーで勝ち続けるための鍵となります。

よくある質問:ポーカー確率についての疑問を解決!

確率の計算は毎回必要ですか?

自分の役ができる確率の正確な計算を毎回行う必要はありません。「2倍・4倍ルール」を使って概算することで十分実用的です。ポーカーの確率の感覚を身につけることが大切です。

確率が低くても強い役を狙うべき時はありますか?

確率が低くても、ポットオッズが非常に良い場合(例:大きなポットに対して小さなコール額)や、インプライドオッズ(将来得られる可能性のあるチップ)を考慮すると有利な場合があります。ポーカーは確率だけでなく、総合的な期待値を考えることが重要です。

プレイヤー人数が変わると確率も変わりますか?

特定の役が完成するポーカーの確率自体は変わりませんが、他のプレイヤーがより強い役を持っている可能性は人数に比例して高くなります。例えば、AAの勝率は2人プレイでは85%ですが、10人プレイでは31%まで下がります。ポーカーにおいて確率を考える際は、プレイヤー人数も重要な要素です。

実践してみよう!

いかがでしょうか。ポットオッズと2倍・4倍ルールについて理解できると、かなりポーカーの勝率が上がります。

上達には実践あるのみ。実際にポーカールームに行って、ポーカーの確率を頭に入れてプレイすることに慣れてみましょう!
都内のおすすめポーカールームをまとめた記事がありますので、気になるポーカールームに行ってみてください。

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この記事を書いた人

世界のヨコサワのROOTSでポーカーを始める。ポーカー歴約4年、週4日以上は都内のアミューズメントポーカー店舗に行くほどのポーカー狂。ROOTSでポーカーの楽しさを知りJOPTなどの大会に参加してポーカーの世界の広さを知り、海外にも挑戦するようになる。海外大会で優勝し200万円ほどの賞金獲得経験あり。

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