ポーカーの役なのかでもよく耳にする「ストレート」という役。
ストレートはとてもシンプルな役でありながら、役をつくるのはなかなか難しく、またその役の形も初心者にとってはわかりづらい部分があります。
この記事ではそんなポーカーの役「ストレート」について徹底的に解説していきます。
【基本】ポーカーのストレートはどんな役?
テキサスホールデムポーカーにおける「ストレート」という役がどんなものかを説明します。

ストレートとはスーツ(♣♥♦♠)に関係なく、数字だけが5枚順番に並ぶ役の事です。例えば789TJなどがストレートとなります。
Aは一番最初の数字にも最後の数字にもなります。

テキサスホールデムポーカーでは、自分の手札2枚とコミュニティカードの全部で7枚のうち5枚がこのストレートの形になっていれば役が完成します。
つまりコミュニティカードだけでストレートになる事もあり、その場合はチョップになったり、上のストレートになるカードを持っている人が勝つことになります。
例えばコミュニティカードが56789で、自分がAA、相手がATであれば、相手は6789Tのストレートになるのです。
自分の手札とは?
最初に配られる2枚のカードで、他の人に見せる事はありません。手札、ハンド、スターティングハンドなどと呼びます。
コミュニティカードとは?
全員が見る事ができるカードのことです。コミュティカード、ボードなどと呼びます。コミュニティカードは全部で5枚です。最初の3枚をフロップ、次の1枚をターン、最後の1枚をリバーとそれぞれ呼びます。
チョップとは?
チョップとは引き分けのことです。コミュニティカードだけでストレートやフルハウスになったり、相手と全く同じハンドだった場合にはチョップになることがあります。
QKA23でもストレートになるの?ストレートの形を解説
ストレートは階段状に、順番に5枚ならぶ形だということはわかりました。またAが一番小さい数字にも大きい数字にもなるということもわかりましたね。
初心者によくありがちな間違いとして、このようなものがあります。
- Aを中心にしてまたいでストレートをつくることができるのか?
-
できません。例えば【QKA23】や【JQKA2】などAを間にはさんで、繋げることはできません。そのためAはストレートの役をつくるさいに、必ず一番上か一番下にしかこないということです。
NGな例
Aを中心にして、上のカードと下のカードにまたぐ形でストレートを作ることは出来ません。

OKな例
Aをまたぐことなく、階段状に5枚がそろえば「ストレート」として成立します。

ストレートの強さを徹底解説!役ができたときは強気でベットしていいの?
実際にストレートができたとき、どのくらい強気でいればいいのか、またどのくらい他の役を気にしなければならないのかを解説していきます。
ストレートの役ランク
ストレートの役ランクは、上から5番目になります。つまりまだ上に4つの強い役があるということです。




ストレートより強い役に、ストレートフラッシュ・フォーカード・フルハウス・フラッシュの4種類があります。
このように並べてみると「あれ?そんなに強くないのかも。」と思うかもしれませんが、実際にプレイすると役を作るのは意外と難しく、ストレートは十分に活躍してくれる役です。
強気でプレイできるの?判断基準について解説
ストレートという役は上から5番目ということであまり強くないように見えます。
一方でこのコミュニティカードならストレートがナッツであるという状況もありえる役なのです。
ナッツとは?
ナッツとは、その時点で考えうる限り一番強い役の事です。例えば、フロップで【K78】と出た場合、フロップでは【KK】がナッツとなります。ターンで【9】が出た場合、ナッツは【TJ】となります。
このように、現時点で一番強い役をナッツと呼びます。
コミュニティカードの状況別に解説
同じ数字が2枚 or 同じスーツが3枚以上の場合
例えば下記の絵のように、同じ数字が2枚出ていたり、同じスーツ(♣♥♦♠)が3枚以上出ている場合には、ストレートは他のプレイヤーを警戒する必要があります。

【同じスーツ(上の絵の場合はハート)が3枚以上出ている場合】
フラッシュを警戒
【同じ数字が2枚(上の絵の場合は3)が2枚以上出ている場合】
フルハウスやクワッズを警戒
ナッツがストレートの場合
一方で下記の絵のように、ナッツがストレートという場合も存在します。つまりコミュニティカードの状況によってはストレートを強気でベットすることもできるのです。

ストレートは状況によってナッツを作れるハンドだとわかりました。コミュニティカードの状況をみて、柔軟に対応していくとよいでしょう。
>>ストレートが発生するボードではどんなバトルが発生するのか?図解解説はこちら
ストレートの中で強い・弱いはあるの?
同じストレート同士であっても、強い・弱いがあります。
一番弱いストレートはA~5、強いストレートはT~Aのストレートになります。

実際のシチュエーションとしては、例えば下記のように【上のストレート】対【下のストレート】という戦いが発生する場合があります。

ストレートを引いたときには、「ナッツ」のストレートなのか、他にも上の役があり得るのかを、よく確認して相手のアクションをみて冷静に対応しましょう。
ストレートが完成する確率をチェック✔
実際にストレートができる確率はどれくらいなのでしょう。ストレートの確率に関する内容をまとめました。
今回はランダムカードではなく、実際にプレイする前提での確立をそれぞれ解説していきます。
①コネクターハンドを持っている時にフロップでストレートが完成する確率
コネクターハンドとは、【34】【35】【36】のように数字の差が1から3以内のハンドのことです。つまりフロップでストレートの形になる可能性があるということです。
例えば【K3】や【A6】のようなハンドの場合、フロップでストレートになる事は絶対にありえません。そのため、実際にプレイするうえでコネクターハンドでの確立を知っておくことが重要となります。

コネクターハンドがフロップでストレートになる確率は1.3%。
確率が高いとはいえませんが、コネクターでない場合は0%だという事を考えると、コネクターハンドで参加することに意味はありますね。
また、この後に説明するように強いドローが発生する場合、フロップ以降でストレートになる可能性がぐっとあがります。ドローについてみていきましょう。
②ストレートドローがあるときに、ターン・リバーでストレートが完成する確率
ストレートという役の強いところは、ターン・リバーで発展してストレートを完成することで、多くのチップを獲得できる可能性があるという点です。
ストレートドローには【インサイドストレートドロー(ガットショット)】と【オープンエンドストレートドロー】の2種類があります。
ドローの種類別に解説
インサイドストレートドロー(ガットショット)
インサイドストレートドローとは、ターン・リバーで間に入る1枚のカードをひけばストレートになる状況のことです。
例えばあなたが【K】をもっていてフロップが【TJA】だった場合、あとQをひけばストレートになりますね。このような状況をインサイドストレートドローといいます。

インサイドストレートドロー(ガットショット)が
ターンでストレートになる確率:約8%
リバーでストレートになる確率:約16%
出てほしいカードはたったの1種類ですが、それでもリバーまでみれば16%【6~7回に1回】はひけるということです。ドローがついたときには、この確率を思い出してプレイしてみてくださいね。
オープンエンドストレートドロー
オープンエンドストレートドローとは、ターン・リバーで前後にはいるどちらかのカードを引けばストレートになる状況のことです。
例えばあなたが【89】をもっていてフロップで【2TJ】のようなボードだった場合、あと【7】もしくは【Q】をひけばストレートになりますね。

オープンエンドストレートドローが
ターンでストレートになる確率:約16%
リバーでストレートになる確率:約32%
オープンエンドストレートドローになると、確率はインサイドストレートドローの2倍になります。
リバーまでみれば32%【3回に1回】の確率でストレートになるのです。これはとても高い確率のため、まだ完成していなくても強気にレイズをしたり、粘り強くコールをしてリバーまでみにいくことができます。
ただし同じ数字やスーツが出た時には、同時に他の役も強くなっている可能性があるので注意が必要です。
【実践】ストレートが起こるボードやハンドの組み合わせ
ストレートが発生する時には、どんなシチュエーションが想定されるのか、いくつか実例を紹介していきたいと思います。
ストレートが発生するシチュエーション
①ストレート 対 ツーペア

ストレート対ツーペアができるときは、ストレートがナッツである場合が高いです。その際には、ツーペアから多くのチップを獲得できる可能性が高いため大きく打ちこんでポットの最大化を目指しましょう。
②ストレート 対 スリーカード

ストレート対スリーカードも、ツーペアの時と同様に多くのチップを獲得する事を目指します。ただしコミュニティカードに同じカードが2枚おちると途端にフルハウスになり、相手が強くなるため注意する必要があるでしょう。
③ストレート 対 ストレート

ストレートを引いたし、カードも重なってない、スーツも揃ってない。という時でも気をつけなければなりません。【上のストレート】がいる可能性も考慮しておきましょう。
手札1枚だけを使ってストレートが完成している場合は特に注意が必要です。
上のストレートと下のストレートについてはこちらで詳しく説明しています。
④ストレート 対 フラッシュ

同じスーツが3枚以上出た時は要注意。相手はフラッシュかもしれませんよ。
とはいえストレートも十分強い役です。ショーダウンまでもちこめるよう、また相手のブラフに降りなくてすむようにポットをコントロールしていきましょう。
相手の強いアクションにはフォールドすることも検討するべきでしょう。
⑤ストレート 対 フルハウス

同じ数字・絵札が2枚以上出た時も要注意。上の絵のように【77】というハンドもあれば【56】のようなハンドでも相手はフルハウスです。
フルハウスはとても強い役なので相手は最大限のポットを獲得しようとするでしょう。相手のアクションをよく考えて警戒しながらプレイする必要があります。
ストレートマスターへの第一歩!役を理解して勝率アップを目指そう

ポーカーのストレートという役は、役全体の真ん中に位置しており、その時々によって使い方が大きく変わる手となります。実はストレートをうまく扱えるかどうかは、ポーカーをするうえでとても重要なのです。
ストレートという役をよく理解し、コミュニティカードの状況をみて正しく自分の立ち位置を判断することが、ポーカーで強くなるための第一歩とも言えます。
ドローになった時の確率もしっかり覚えて、実践に役立てて下さいね。

ポーカーのストレートを理解して、大きなトーナメントにも挑戦してみましょう。
ポーカーストレートに関するよくある質問
- ポーカーのストレートとはどういう役ですか
-
5枚のカードが数字の順番に階段状に並ぶとストレートという役になります。
ストレートの役についてはこちらで詳しく説明しています。
- 同じストレートでも強い・弱いがありますか
-
あります。A2345が一番弱く、TJQKAが一番強いストレートとなります。
- ストレートができる確率は?
-
コネクターハンドがフロップでストレートになる確率は1.3%です。
ドローが付いたときのターン・リバーで完成する確率についてもこちらで解説しています。
- ストレートをプレイするにはどうしたらいいですか
-
まずは近くのアミューズメントスポットで練習してみましょう。練習していれば自然とストレートをプレイする機会があるはずですよ。
あわせて読みたい
ポーカー初心者におすすめの都内アミューズスポット3選 ポーカーは、世界中で1億人以上がプレイしており、野球と肩を並べるほどの人気を誇っています。世界最大のポーカー大会 WSOPにはメインイベントだけで1万人以上が参加し…


コメント