岡本詩菜が日本人初の連覇達成!──WSOP 2025 前半戦ハイライト

世界最大のポーカーの祭典、World Series of Poker 2025がついに開幕──。
真夏のラスベガスに集うプレイヤーたちの中で、今、日本人プレイヤーの活躍が世界の注目を集めている。


メインイベント開幕を前に、すでにいくつもの“歴史的瞬間”が誕生している。

目次

岡本詩菜、レディースイベント連覇の快挙

まず、注目すべきはこの人、岡本詩菜さん
世界最高峰の舞台・WSOPにおいて、彼女は前人未到の2連覇という偉業を成し遂げた。
その道のりは、華やかさだけでなく、確かな実力と物語性に満ちている。

彼女のドラマチックな連覇劇の始まりは、2023年に遡る。

2023年のWSOP $1,000 Ladies Championship──世界中の女性プレイヤーが集うトーナメントで、岡本さんは準優勝。
優勝まであと一歩というところで涙を飲んだが、ここから彼女の快進撃が始まった。

翌年に開催されたWSOP $1,000 Ladies Championshipで見事優勝を飾り、「去年の忘れ物、回収させてもらいました。」と嬉しさを滲ませた。

そして今年、現チャンピオンとして臨んだ $1,000 Ladies Championship──

Day1を3位、Day2をチップリーダーで通過。
Day3終了時点では、残り7人で全体の約27%のチップを持ち最終日へ。

そのままチップを失うことなく、ヘッズアップにまで到達し、
なんとヘッズアップ時点で相手の10倍以上のスタックを築いた。

https://www.youtube.com/live/44amhLmyLbs?si=BwoRreIk-cSSBqXY&t=14573

勝負が決したのは、99 vs A2o

ALCORさんのオールインに99でコール。

ボードは3♥K♣T♠J♥3♣

そのまま抜け切り、岡本詩菜さんが2年連続でチャンピオンの座を手にした。

単なる“優勝”だけではなく、“連覇”。
そこには、結果を残し続ける難しさと、岡本さん自身のブレない強さがある。

いま、彼女は日本ポーカー界における“象徴的な存在”となりつつある。
その静かで力強い背中は、多くの女性プレイヤー、そして世界を目指すすべての日本人プレイヤーの道しるべになるだろう。

この連覇はゴールではない。
ここから始まる、次の物語のプロローグなのかもしれない。

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WSOP レディースイベントで活躍した日本人プレイヤーたち

2025年のWSOP $1,000 Ladies Championshipでは、岡本詩菜さんの2連覇に加えて、他の日本人プレイヤーたちの健闘も光った。

Uenomachi Sumire/ すみれ ──堂々のファイナルテーブル進出

WSOP $1,000 Ladies Championshipで7位入賞を果たしたのが、Uenomachi Sumire / すみれさん。
これまでも国内外の大会で活躍してきた彼女が、ついにWSOPの大舞台でファイナルテーブル進出という実績を打ち立てた。

直近では、今年の4月に開催されたAPT Taipei Women’s Eventにて98人中3位の成績を残すなどの活躍を見せている。

獲得賞金は26,131ドル。
岡本詩菜さんとの“日本人Wファイナル”が実現し、日本中の注目を集めた。

Nana Sanechika / ななちゃら ── QQ vs 99 激闘の幕切れ

今年の WSOP $1,000 Ladies Championship において、Day3進出を果たしたのが Nana Sanechika / ななちゃら さん。
国内外のトーナメントで活躍する彼女は、ラスベガスでも果敢なプレーと冷静な判断力で観衆を魅了した。

なかでも大きな注目を集めたのが、Day3中盤、彼女のラストハンドとなった一戦。
ななちゃらさんはQ♦ Q♠を手に、約13BBでオールイン。
SBはフォールドし、BBで待ち構えていたのは当時のチップリーダー──岡本詩菜さんだった。

岡本さんのハンドは9♦ 9♣。
プリフロップでスナップコールが入り、ポケット対決が勃発。
観客の視線が集まる中、フロップには9♥が落ち、岡本さんがトリップスを完成。

ななちゃらさんはここで無念の敗退となった。

それでも、試合後の投稿には悔しさと前向きさが混ざったコメントが添えられていた。


この劇的な1ハンドが、ななちゃらさんのWSOPを締めくくることとなった。

Yuu Kizaki / 木崎ゆう ──粘り強く戦い抜き、22位でフィニッシュ

今年の WSOP $1,000 Ladies Championship にて、22位入賞(賞金 約920,000円を獲得)を果たしたのが、最高位戦日本プロ麻雀協会所属Yuu Kizaki / 木崎ゆうさん。


Day2終了時点では18BBのショートスタック
ながら、そこから粘り強くプレーを続け、Day3の中盤まで勝ち残った。

ラストハンドは、ブラインド20,000/40,000

HJからDiana Shamshoumさんが125,000にオープン
BTNから岡本詩菜さんがコール。
BBの木崎さんがA♠ J♥約12BBのオールイン。
Dianaさん、岡本さん両者コール。

フロップ:7♦ 3♠ Q♥
Dianaさんが300,000をベット、岡本さんはフォールド。

DianaさんのハンドはA♣ K♦

ターン、リバーは3♣, 4♣



ハイカード勝負で惜しくも敗退。ここで木崎さんのWSOP 2025は幕を閉じた。

そのほかにも日本人のインマネ多数!! 活躍を見逃すな!!

Masato Yokosawa / 世界のヨコサワ

Event #26:$25,000 No Limit Hold’em – High Roller – 8-Handed – 5位 約64,000,000円
Event #72:$10,000 No Limit Hold’em Super Turbo Bounty  – 120位 約1,950,000円
Event #17:$2,000 No Limit Hold’em – 66位 約1,000,000円

日本を代表するポーカーYouTuber「世界のヨコサワ」こと、ヨコサワさん。
WSOP前半戦で3つの入賞をするなどその実力を遺憾無く発揮しています。


2023年のWSOP MainEventでは45位という当時日本人最高位タイ(「世界のヨコサワ」チャンネル裏方のひろきことHiroki Nawaさんと同率)という記録を残しています。

Naoya Kihara / 木原直哉

Event #18:$10,000 Dealers Choice Championship – 16位 約3,180,000円
Event #8:$1,500 Dealers Choice 6-Handed – 41位 約550,000円

日本人初のWSOPブレスレット保持者として、今もなお最前線で活躍を続けるレジェンド・木原直哉さん。
元奨励会出身、東京大学卒という異色の経歴を持ち、ポーカー界では「知性派プレイヤーの象徴」として知られる存在です。

また、現在、日本人賞金獲得ランキングで7位に位置しています。


実績と知見を兼ね備えた木原さんは、今年のWSOP期間においてさらなる飛躍が楽しみな存在です。

Ryuta Nakai / ナーツゴンニャー中井

Event #72:$10,000 No Limit Hold’em Super Turbo Bounty – 3位 約60,000,000円
Event #33:$1,500 Limit Hold’em – 8-Handed – 16位 約700,000円
Event #77:$10,000 Limit Seven Card Stud Hi-Lo 8 or Better Championship – 26位 約3,000,000円
Event #49:$3,000 No Limit Hold’em – 6-Handed – 60位 約1,100,000円
Event #37:$1,500 No Limit Hold’em – Monster Stack – 827位 約500,000円
Event #53:$1,500 No Limit Hold’em – Millionaire Maker – 1244位 約450,000円

2024年のJOPTでは、ポーカーを覚えて1週間でMain Event 2位となり、ポーカー界で一躍有名となったナーツさん。

その後も、海外で行われている大会に精力的に参加し、
今年の4月に韓国で行われたPARADISE CITY POKER SERIES Main Eventで優勝。

その他にもハイローラートーナメントを多数開催しているTriton Super High Roller Seriesにも出場した様子が自身のYouTubeにもアップされています。

そして今大会でも多くの活躍を見せていますが、
その中でもルールを知らなかったMIXゲームを現地でルールを覚えトーナメントに出場し、
なんと26位という快挙を達成しました。

ナーツさんの快進撃は止まりそうにありません!今後の動向にも注目が集まります。

Ken Takayama / ふくらP

Event #67:$300 No Limit Hold’em – Gladiators of Poker – 2位 約4,300,000円

QuizKnockメンバーとして知られ「東大卒の知識系YouTuber」ふくらP こと Ken Takayamaさんが、WSOPの大舞台で見事な結果を残しました。

出場したのは、2万エントリーを超える超大型トーナメント「Gladiators of Poker」。
この規模と難易度を誇るイベントで12位入賞、約430万円を獲得という快挙を達成。


知性と読みを武器に、まさに“グラディエーター”の名にふさわしい戦いぶりを見せました。

Yuya Arito

Event #72:$10,000 No Limit Hold’em Super Turbo Bounty – 2位 約85,000,000円
Event #68:$3,000 No Limit Hold’em –293位 約860,000円

今年の2月に韓国で行われたP1 CIRCUIT in IncheonのHigh Rollerにて2位入賞をしているYuya Aritoさんが今大会快進撃を見せています。

Super Turbo Bountyではドイツ出身の鉄強プレイヤー、Rainer Kempeとのヘッズアップ。
激戦の末、優勝を逃してしまいましたが国内外での注目度は急上昇。

これからの活躍が楽しみなプレイヤーですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今年のWSOPでは、これまで以上に日本人プレイヤーたちの活躍が際立っています。

岡本詩菜さんのレディースイベント連覇をはじめ、
世界の強豪を相手に堂々とファイナルテーブルへと駆け上がる若手、
複数種目で堅実にインマネを積み重ねるプロフェッショナル、
そして経験と知性を武器に世界と渡り合うレジェンドたち──

日本のポーカーは“挑戦の時代”から、“実績の時代”へ。

そんな転換点ともいえる2025年のWSOP。
まだまだ続く大会期間中、ここから新たに名を刻む日本人プレイヤーが現れることは間違いありません。

今後のメインイベントや注目トーナメントにも、引き続き目が離せません。

▼注目の国内トーナメントはこちら

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この記事を書いた人

世界のヨコサワのROOTSでポーカーを始める。ポーカー歴約4年、週4日以上は都内のアミューズメントポーカー店舗に行くほどのポーカー狂。ROOTSでポーカーの楽しさを知りJOPTなどの大会に参加してポーカーの世界の広さを知り、海外にも挑戦するようになる。海外大会で優勝し200万円ほどの賞金獲得経験あり。

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