ポーカーをプレイしていると、飛び交うポーカー用語に戸惑った経験はありませんか?「チェック」「レイズ」といった基本的な言葉は知っていても、ゲームが進むにつれて現れる多彩な用語に、ついていくのがやっとという方も少なくないでしょう。
本記事では、たくさんのポーカー用語を、初心者から上級者まで、あらゆるレベルのプレイヤーのために徹底的に解説します。ポーカーの世界を存分に味わうための、まさに「ポーカー用語のバイブル」です。
基本アクション用語

【基本アクション用語】一覧表
ポーカーをプレイする上で、最も基本的かつ重要なのが「アクション」に関するポーカー用語です。
ベット(Bet)
そのラウンドで、まだ誰もチップを賭けていない状態のときに、最初にチップを賭けるアクションのことです。
ベットをすることで、他のプレイヤーは「コール」「レイズ」「フォールド」のいずれかを選択することになります。ベットは、自分のハンドが強いと主張したり、相手をフォールドさせてポットを獲得したりするための基本的な攻撃手段です。
コール(Call)
他のプレイヤーがしたベットに対して、同じ額のチップを賭けてゲームに参加し続けるアクションです。
誰かがベットやレイズをした後、そのゲームから降りたくないが、さらに金額を吊り上げたくもない場合に行います。コールをすることで、次のカードを見たり、ショーダウンで役を比べたりする権利を維持します。
レイズ(Raise)
他のプレイヤーがしたベットに対して、さらに上乗せしてチップを賭けるアクションです。
レイズは、自分のハンドが非常に強いことをアピールし、ポットの額を増やす目的や、他のプレイヤーをゲームから降ろさせて参加人数を絞る目的で使われます。
レイズされた場合、他のプレイヤーはさらにレイズ(リレイズ)するか、レイズされた額にコールするか、フォールドするかの選択を迫られます。
フォールド(Fold)
自分のハンドを捨てて、そのゲームから降りるアクションです。一度フォールドすると、そのゲームでそれまでに賭けたチップは全て失い、ポットを獲得する権利もなくなります。
自分のハンドが弱い、あるいは相手のベットに対してリスクが高いと判断した場合に行う、重要な防御アクションです。
チェック(Check)
そのラウンドで、まだ誰もベットをしていない場合に、チップを賭けずに次のプレイヤーにアクションを回すことです。「パス」と同じ意味で使われます。
チェックをすることで、追加のチップを賭けることなく、次のカードを見たり、他のプレイヤーのアクションの様子を見たりすることができます。
ただし、誰か一人がベットをすると、チェックの選択肢はなくなり、コール、レイズ、フォールドのいずれかを選択する必要があります。
オールイン(All-in)
自分の持っている全てのチップを一度に賭ける、非常に強力なアクションです。オールインは、自分のハンドに絶対的な自信がある場合や、逆にスタックが少なくなり、この一手にかけるしかないという状況で使われます。
他のプレイヤーが自分より多くのチップを持っていても、自分が賭けたチップの範囲内で勝負することができ、それ以上の損失を被ることはありません。
チェックレイズ(Check-Raise)
一度チェックをした後、他のプレイヤーがベットしたのに対して、レイズを仕掛ける奇襲的な戦略です。最初にチェックすることで自分のハンドを弱く見せかけ、相手がベットしてきたところを狙ってレイズすることで、ポットの額を大きく膨らませることができます。
強いハンドを持っているときに、相手からより多くのチップを引き出すための高等テクニックの一つです。
リレイズ(Re-raise)
他のプレイヤーがレイズしたのに対して、さらに上乗せしてレイズするアクションのことです。「3ベット(3-bet)」とも呼ばれます(最初のベットが1ベット、次のレイズが2ベット、その次のリレイズが3ベットと数えるため)。
リレイズは、自分のハンドが非常に強いことを示す強力な意思表示であり、相手に大きなプレッシャーを与えることができます。
ポジション用語

【ポジション用語】一覧表
テキサスホールデムにおいて、アクションの順番は勝敗に極めて大きな影響を与えます。
自分がどの「ポジション」にいるかを理解することは、どのようなハンドでゲームに参加すべきか、どのような戦略を取るべきかを判断する上で不可欠です。
ここでは、テーブル上の各ポジションを示す重要なポーカー用語を解説します。
ボタン(Button / BTN)
ディーラーボタンが置かれているポジションのことで、全てのラウンド(プリフロップを除く)で最後にアクションを行うことができる、最も有利なポジションです。
他のプレイヤー全員のアクションを見てから自分の行動を決められるため、ブラフを仕掛けたり、ポットコントロールをしたりと、幅広い戦略を有利に展開できます。
スモールブラインド(Small Blind / SB)
ディーラーボタンの左隣のポジションです。
プリフロップで、ビッグブラインドの半額のチップを強制的に支払う必要があります。プリフロップでは最後の方にプレイできますが、フロップ以降は最初にアクションを行う不利なポジションです。
ビッグブラインド(Big Blind / BB)
スモールブラインドの左隣のポジションです。
プリフロップで、ゲームの基準となる額のチップを強制的に支払います。プリフロップでは最後にアクションできますが、フロップ以降は2番目にアクションを行うため、不利なポジションと言えます。
アンダーザガン(Under the Gun / UTG)
プリフロップで、ブラインドを除いて最初にアクションを行うプレイヤーのポジションです。
「銃口を突きつけられている」と比喩されるほど、最も不利なポジションとされています。後に多くのアクティブプレイヤーが控えているため、非常に強いハンドでなければゲームに参加するのは難しいとされています。
9人盤面において、ビッグブラインド(BB)とロージャック(LJ)の間の3人はいずれもアンダーザガン(UTG)に数えられますが、早い順で「UTG」「アーリーポジション(EP)」「ミドルポジション(MP)」と呼ばれることもあります。
ブラインドポジション(Blind Position)
スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)の総称です。
このポジションの人は、ブラインドを支払う必要があります。
また、フロップ以降は早い段階でターンが回ってくるため、的確な判断力が必要です。
アーリーポジション(Early Position)
プリフロップで比較的早い順番にアクションを行うポジションの総称です。
一般的に、6人テーブルではUTG、9人テーブルではUTGからの2人を指します。後からアクションするプレイヤーの出方がわからないため、慎重なハンド選択が求められます。
ミドルポジション(Middle Position)
アーリーポジションとレイトポジションの間に位置するポジションの総称です。
ゲームの状況がある程度見えてきますが、まだ後ろに有利なポジションのプレイヤーが控えているため、油断はできません。ハンドの選択肢はアーリーポジションよりは広がります。
レイトポジション(Late Position)
プリフロップで遅い順番にアクションを行うポジションの総称です。
一般的に、ボタンとカットオフ、ハイジャックを指します。他の多くのプレイヤーのアクションを見てから判断できるため、非常に有利なポジションです。参加するハンドの幅を広げ、積極的にポットを狙うことができます。
ロージャック(Low Jack / LJ)
ハイジャックの一手前にアクションを行うポジションです。9人以上のフルリングゲームで使われることが多く、ミドルポジションに分類されます。ミドルポジション(MP)と呼ばれることもあります。
ハイジャック(Hijack / HJ)
カットオフの右隣のポジションです。
「Hijack」と書き、レイトポジションであるボタンとカットオフの有利なポジションを「乗っ取る(ハイジャックする)」という意味合いから名付けられました。ミドルポジションに分類されることが多いですが、ここからスチール(ブラインドを盗むベット)を狙うこともあります。
カットオフ(Cut Off / CO)
ボタンの右隣のポジションです。ボタンの次に有利なポジションとされ、レイトポジションに含まれます。
ボタンのプレイヤーがタイトな(慎重な)プレイヤーである場合、実質的に最も有利なポジションとして振る舞うことも可能です。
ゲーム進行用語

【ゲーム進行用語】一覧表
ポーカーのゲームは、複数の「ラウンド」または「ストリート」と呼ばれるフェーズに分かれて進行します。
それぞれのフェーズでコミュニティカードが追加され、ベットの機会が設けられます。ゲームが今どの段階にあるのかを理解するための、進行に関する重要なポーカー用語を解説します。
プリフロップ(Pre-flop)
各プレイヤーに2枚の手札(ホールカード)が配られてから、最初のベットラウンドが終了するまでのフェーズです。この段階ではまだコミュニティカードは1枚も開かれていません。
自分の手札の強さやポジションを考慮して、ゲームに参加するか(コール、レイズ)、降りるか(フォールド)を最初に判断する重要な局面です。
フロップ(Flop)
プリフロップのベットラウンドが終了した後、テーブルの中央に3枚のコミュニティカードが同時に開かれるフェーズです。
この3枚のカードと自分の手札を組み合わせて役を作ります。フロップが開かれることで、ハンドの強さが大きく変化し、その後の戦略の方向性が決まる重要なターニングポイントとなります。
ターン(Turn)
フロップのベットラウンドが終了した後、4枚目のコミュニティカードが1枚開かれるフェーズです。
このカードによって、さらに役が強くなったり、新たなドロー(あと1枚で強い役が完成する状態)が生まれたりします。ゲームは終盤に差し掛かり、ポットも大きくなるため、より慎重かつ大胆な判断が求められます。
リバー(River)
ターンのベットラウンドが終了した後、5枚目(最後)のコミュニティカードが1枚開かれるフェーズです。
これが役を完成させる最後のチャンスとなります。リバーでのベットラウンドは、ショーダウン前の最後の駆け引きの場であり、プレイヤーの実力が問われます。
ショーダウン(Showdown)
リバーのベットラウンド終了後、ゲームに残っているプレイヤーが手札を公開し、役の強さを比べて勝者を決定する最終局面です。
最も強い役を持っていたプレイヤーが、それまでに賭けられたチップ(ポット)を全て獲得します。ポーカーのクライマックスと言える瞬間です。
ラウンド(Round)
ベットが行われる一連の区切りのことです。
「ベットラウンド(Betting Round)」とも呼ばれます。プリフロップ、フロップ、ターン、リバーがそれぞれ独立したベットラウンドにあたります。
ストリート(Street)
コミュニティカードが開かれる各フェーズを指す言葉で、ほぼ「ラウンド」と同じ意味で使われます。
フロップは「3rdストリート」、ターンは「4thストリート」、リバーは「5thストリート」とも呼ばれます。
ベットラウンド(Bet Round)
プレイヤーがベット、チェック、レイズ、フォールドなどのアクションを行う期間のことです。
各ラウンド(フロップ、ターン、リバー)には、それぞれベットラウンドが付随しています。
ポストフロップ(Post-flop)
フロップ以降のラウンド(フロップ、ターン、リバー)全体を指す言葉です。
プリフロップでの判断とは異なり、コミュニティカードという共有情報がある中での戦略が重要になるため、より複雑でスキルが問われる局面と言えます。
役の名称


【役の名称】一覧表
ポーカーの勝敗は、最終的に「役(ハンド)」の強さによって決まります。
どのカードの組み合わせが、どのくらい強いのかを覚えることは、ポーカーのルールを理解する上で最も基本的な知識です。ここでは、テキサスホールデムにおける役を、弱いものから強いものの順に解説します。
ハイカード(High Card)
何の役もできていない状態のことです。
この場合、手札の中で最も数字の大きいカードの強さで勝負します。例えば、A(エース)を持っているハイカードは、K(キング)を持っているハイカードよりも強くなります。日本では「ブタ」と呼ばれることもあります。
ワンペア(One Pair)
同じ数字のカードが2枚揃った状態の役です。
最も基本的な役であり、出現頻度も高いです。もし複数のプレイヤーがワンペアを持っていた場合は、ペアを作っている数字の大きさで勝敗を決めます。それでも同じ場合は、ペア以外のカード(キッカー)の強さで比較します。
ツーペア(Two Pair)
ワンペアが2組できている役です。
例えば、AのペアとKのペアを持っている状態です。ツーペア同士の勝負では、まず最も強い数字のペアを比較し、それでも同じ場合はもう一つのペアを比較、それでも決まらない場合は残りの1枚のカード(キッカー)で勝敗を決めます。
スリーカード(Three of a Kind)
同じ数字のカードが3枚揃った役です。
「トリップス」や「セット」とも呼ばれますが、厳密にはでき方によって区別されることがあります(詳細は別項で解説)。非常に強力な役であり、多くの場面で勝利を期待できます。
ストレート(Straight)
5枚のカードの数字が連続している役です。
例えば、「5, 6, 7, 8, 9」のような組み合わせです。カードのマーク(スート)はバラバラでも構いません。A(エース)は「A, 2, 3, 4, 5」という最も弱いストレートと、「10, J, Q, K, A」という最も強いストレートの両方で使えます。
フラッシュ(Flush)
5枚のカードのマーク(スート)が全て同じである役です。
数字は連続していなくても構いません。フラッシュ同士の勝負では、役を構成しているカードの中で最も数字の大きいカード(ハイカード)を比較して勝敗を決めます。
フルハウス(Full House)
スリーカードとワンペアが同時にできている役です。
例えば、「A, A, A, K, K」のような組み合わせで、非常に強力な役です。フルハウス同士の勝負では、まずスリーカード部分の数字の強さを比較します。
フォーカード(Four of a Kind)
同じ数字のカードが4枚揃った役です。
「クワッズ」とも呼ばれます。4枚も同じ数字が揃うことは稀であり、ほとんどの状況で勝利できる非常に強力な役です。
ストレートフラッシュ(Straight Flush)
ストレートとフラッシュが同時に成立している役、つまり「同じスートで数字が連続している5枚のカード」で作られる役です。
出現確率は極めて低く、ほぼ最強の役と言えます。この役を破ることができるのは、より強い数字のストレートフラッシュか、ロイヤルフラッシュだけです。
ロイヤルフラッシュ(Royal Flush)
ポーカーにおける最強の役です。「A, K, Q, J, 10」の5枚が、全て同じスートで揃ったストレートフラッシュのことを指します。
この役が完成した場合、いかなる役にも負けることはありません。まさに究極のハンドと言えるでしょう。
ハンド関連用語
【ハンド用語】一覧表
「ハンド」とは、プレイヤーが持つ手札や、それによって作られる役の組み合わせを指すポーカー用語です。
自分のハンドの状態や、相手が持っているであろうハンドを的確に表現するための用語を理解することで、より高度な戦略分析が可能になります。
ホールカード(Hole Card)
ゲーム開始時に各プレイヤーに配られる、自分だけが見ることができる2枚の手札のことです。
「ハンド」とほぼ同義で使われます。この2枚のカードが、その後のゲームにおける全ての判断の出発点となります。
ポケットペア(Pocket Pair)
ホールカードの2枚が同じ数字のペアになっている状態のことです。
例えば「A, A」や「7, 7」などです。プリフロップの時点で既にペアが完成しているため、非常に強力なスターティングハンドとされます。特に数字の大きいポケットペアは「プレミアムハンド」と呼ばれます。
スターティングハンド(Starting Hand)
プリフロップで配られる最初の2枚のホールカードのことです。
このスターティングハンドの強弱によって、ゲームに参加するかどうかの最初の判断を下します。強いスターティングハンドで選択的に参加することが、ポーカーで勝つための基本戦略です。
ドローハンド(Drawing Hand)
現時点では役が完成していないものの、フロップ以降に開かれるコミュニティカード次第で、ストレートやフラッシュのような強力な役が完成する可能性を秘めたハンドのことです。
「ドロー」と略されることも多いです。例えば、手札がスペード2枚で、フロップにもスペードが2枚出た場合、フラッシュのドローハンドとなります。
メイドハンド(Made Hand)
現時点で既に何らかの役が完成しているハンドのことです。
例えば、フロップの時点で既にワンペアやスリーカードが完成している状態を指します。ドローハンドと対比して使われることが多く、メイドハンドは守備的に、ドローハンドは攻撃的にプレイされる傾向があります。
ナッツ(Nuts)
その時点で考えうる限り、最も強い役のことです。
例えば、ボードに「K, 7, 2」と出ている状況で、手札が「K, K」であれば、スリーカードとなり、これがナッツハンドとなります。ナッツを持っているときは、最大限の利益を得るために、どのようにプレイするかが重要になります。
セカンドナッツ(Second Nuts)
その時点で考えうる限り、2番目に強い役のことです。
非常に強いハンドであることに変わりはありませんが、相手がナッツを持っている可能性も考慮する必要があるため、注意深いプレイが求められます。
モンスターハンド(Monster Hand)
フルハウスやフォーカードなど、非常に強力で、めったに負けることのない圧倒的な強さを持つハンドのことです。
モンスターハンドを引いたときは、相手からいかに多くのチップを引き出すかが腕の見せ所となります。
プレミアムハンド(Premium Hand)
プリフロップの時点で非常に勝率が高い、トップクラスのスターティングハンドのことです。
一般的に、「A, A」「K, K」「Q, Q」「J, J」といったハイカードのポケットペアや、「A, K」のスーテッド(同じマーク)などが含まれます。
マージナルハンド(Marginal Hand)
強いとも弱いとも言えない、判断に迷うような中途半端な強さのハンドのことです。
このようなハンドでどのようにプレイするかは、ポジションや相手のプレイスタイルなど、多くの要素を考慮する必要があり、プレイヤーのスキルが試されます。
トラッシュハンド(Trash Hand)
明らかに勝率が低く、プレイする価値のない弱いハンドのことです。
「ガベージハンド」とも呼ばれます。例えば、「7, 2」のオフスート(マークが違う)などは、最も弱いハンドの代表例です。このようなハンドは、迷わずフォールドするのが賢明です。
コネクター(Connector)
「8, 9」や「J, Q」のように、数字が連続している2枚のホールカードのことです。
ストレートが完成する可能性があるため、特にスーテッド(マークが同じ)の場合は価値が上がります。
スーテッドコネクター(Suited Connector)
「8, 9」のスペード同士のように、数字が連続しており、かつマーク(スート)も同じであるホールカードのことです。
「スーコネ」と略されます。ストレートとフラッシュの両方を狙えるため、非常にポテンシャルの高いハンドとされています。
オフスート(Offsuit)
ホールカード2枚のマーク(スート)が異なることです。
例えば、スペードのAとクラブのKなどです。ハンドレンジ表などでは「o」と表記されることが多いです。
スーテッド(Suited)
ホールカード2枚のマーク(スート)が同じであることです。
フラッシュを完成させる可能性があるため、オフスートのハンドよりも価値が高くなります。ハンドレンジ表などでは「s」と表記されます。
ハンド(Hand)
プレイヤーが持っているカードの組み合わせのことです。「ホールカード」と「コミュニティカード」を合わせて最高の5枚を作ります。
ハンドレンジ(Hand Range)
プレイヤーが特定の状況で持っている可能性のあるハンドの範囲のことです。「レンジ」とも略されます。
コンデンスドレンジ(Condensed Range)
中程度の強さのハンドが多く含まれ、非常に強いハンドや非常に弱いハンドが少ないレンジのことです。
ポラライズドレンジ(Polarized Range)
非常に強いハンドとブラフの弱いハンドが含まれ、中程度の強さのハンドが少ないレンジのことです。
リニアレンジ(Linear Range)
強いハンドから順番に含まれているレンジのことです。バリューベット主体の戦略で使われます。
コンボ(Combo)
ある特定のハンドの組み合わせの数のことです。
例えば、AAのコンボは6通り、AKのコンボは16通り(スーテッド4通り+オフスーツ12通り)あります。
ギャップ(Gap)
自分のホールカードの2枚のカードのランクの差のことです。例えば、AとKはギャップが0、AとJはギャップが1です。
ギャップコンセプト(Gap Concept)
相手のレイズに対してコールするために必要なハンドの強さは、自分からオープンレイズするために必要なハンドの強さよりも高いという考え方のことです。
オフスーツ(Offsuit)
異なるスートのカードのことです。例えば、A♠K♣はオフスーツで、A♠K♠よりも弱いとされます。
スーツ(Suit)
カードのマーク(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)のことです。フラッシュやストレートフラッシュなどの役に影響します。
ランク(Rank)
カードの数字や記号(A、K、Q、J、10〜2)のことです。ペアやストレートなどの役に影響します。
エースハイ(Ace High)
エースを含むハンドで、ペアやストレートなどの役がないことです。ハイカードの中では最も強いですが、ペアには負けます。
セカンドペア(Second Pair)
ボードに出ているカードのうち、2番目に高いランクのカードとペアになることです。トップペアよりも弱いですが、ボトムペアよりも強いです。
クアッド(Quads)
同じランクのカードが4枚ある役のことです。「フォーカード」や「フォー・オブ・ア・カインド」とも呼ばれます。
スリー・オブ・ア・カインド(Three of a Kind)
同じランクのカードが3枚ある役のことです。「スリーカード」や「トリップス」「セット」とも呼ばれます。
ナッツストレート(Nut Straight)
その時点のボードで可能な最強のストレートのことです。
ナッツフラッシュ(Nut Flush)
その時点のボードで可能な最強のフラッシュのことです。通常、Aを含むフラッシュがナッツフラッシュになります。
セイムハンド(Same Hand)
複数のプレイヤーが全く同じ強さの役を持っていることです。この場合、ポットは分割(チョップ)されます。
ボード・コミュニティカード用語

【ボード・コミュニティカード用語】一覧表
フロップ以降にテーブルの中央に開かれる、全プレイヤー共通のカードを「コミュニティカード」または「ボード」と呼びます。
このボードの状態を的確に表現するポーカー用語を知ることで、自分のハンドの強さや、相手が持ちうるハンドの可能性をより正確に分析することができます。
ボード(Board)
コミュニティカード全体を指す言葉です。「ボードのカードと手札を組み合わせて役を作る」のように使います。
コミュニティカード(Community Card)
全プレイヤーが共通して使用できるカードのことです。フロップで3枚、ターンで1枚、リバーで1枚、合計5枚が開かれます。
フロップボード(Flop Board)
フロップで開かれた3枚のカードの状態を指します。この3枚のカードの組み合わせが、その後のゲーム展開に大きな影響を与えます。
レインボーボード(Rainbow Board)
フロップの3枚のカードのマーク(スート)が全てバラバラである状態のことです。この場合、ターンでフラッシュが完成する可能性がないため、比較的安全なボードと言えます。
モノトーンボード(Monotone Board)
フロップの3枚のカードのマーク(スート)が全て同じである状態のことです。誰かが既にフラッシュを完成させている可能性や、多くのプレイヤーがフラッシュドローになっている可能性があり、非常に危険なボードです。
ペアボード(Paired Board)
ボード上に同じ数字のペアが存在する状態のことです。例えば、フロップが「K, K, 7」のような場合です。誰かがフルハウスやフォーカードといった強力な役を完成させている可能性があり、注意が必要です。
ドライボード(Dry Board)
ストレートやフラッシュが完成しにくい、繋がりやスートの関連性が薄いボードのことです。例えば、レインボーボードで数字も離れている「K, 7, 2」のような場合です。このようなボードでは、トップペアなどの比較的弱い役でも勝てる可能性が高まります。
ウェットボード(Wet Board)
ストレートやフラッシュが完成しやすい、繋がりやスートの関連性が高いボードのことです。例えば、「8♠, 9♠, J♥」のように、ストレートドローやフラッシュドローの可能性が多く存在するボードです。このようなボードでは、相手のハンドを慎重に読む必要があります。
オーバーカード(Overcard)
ボードに出ているどのカードよりも高い数字のカードのことです。例えば、ボードが「J, 8, 3」の場合、手札にある「A」や「K」はオーバーカードです。まだペアになっていなくても、後のラウンドでペアになればトップペアになる可能性を秘めています。
アンダーカード(Undercard)
ボードに出ているどのカードよりも低い数字のカードのことです。あまり使われることのない用語ですが、オーバーカードの対義語として存在します。
トップペア(Top Pair)
自分の手札の1枚と、ボード上で最も高い数字のカードでペアを作った状態のことです。例えば、手札が「A, 10」で、ボードが「10, 8, 3」の場合、「10」のトップペアとなります。多くの状況で有効な強い役です。
ミドルペア(Middle Pair)
自分の手札の1枚と、ボード上の2番目または3番目に高い数字のカードでペアを作った状態のことです。トップペアほど強くはありませんが、状況によっては十分に戦える役です。
ボトムペア(Bottom Pair)
自分の手札の1枚と、ボード上で最も低い数字のカードでペアを作った状態のことです。最も弱いペアであり、相手のより強いペアやキッカーに負けてしまう危険性が高いです。
セット(Set)
手札のポケットペアと、ボード上の1枚のカードで完成したスリーカードのことです。例えば、手札が「7, 7」で、ボードに「7」が出た場合です。相手からは見えにくく、非常に強力な役です。
トリップス(Trips)
手札の1枚と、ボード上のペアの2枚で完成したスリーカードのことです。
例えば、手札が「A, K」で、ボードが「K, K, 7」の場合です。セットと同様に強力ですが、ボードにペアがあるため、他のプレイヤーも同じ役を持っている可能性があり、セットよりは警戒が必要です。
オーバーペア(Overpair)
手札のポケットペアが、ボード上のどのカードよりも高い数字である状態のことです。
例えば、手札が「Q, Q」で、ボードが「J, 8, 3」のような場合です。トップペアよりも強く、非常に有利な状況と言えます。
ドロー用語

【ドロー用語】一覧表
「ドロー」とは、あと1〜2枚特定のカードが出れば強力な役が完成する、未完成の状態を指します。
ドローハンドで積極的に勝負を仕掛けるか、あるいは堅実に降りるかの判断は、ポーカーにおける重要なスキルの一つです。ここでは、様々なドローの状態を示すポーカー用語を解説します。
ドロー(Draw)
すべての役に対して“完成する可能性があり”、今後のカード次第で役になる状態のこと。「手札がドローの状態」のように使います。残りが1枚でも2枚でも「ドロー」と言います。
フラッシュドロー(Flush Draw)
あと1枚同じマーク(スート)のカードが出ればフラッシュが完成する状態です。
例えば、手札とボードを合わせて4枚のスペードがある場合、次にスペードが出ればフラッシュが完成します。非常に頻繁に発生するドローの一つです。
ストレートドロー(Straight Draw)
あと1枚特定の数字のカードが出ればストレートが完成する状態です。これにはいくつかのパターンが存在します。
オープンエンドストレートドロー(Open-ended Straight Draw)
連続した4枚のカードがあり、その両端のどちらかの数字が出ればストレートが完成する状態です。
例えば、「6, 7, 8, 9」と持っている場合、「5」か「10」のどちらかが出ればストレートになります。完成するカード(アウツ)が8枚あり、非常に強力なドローです。「両面待ち」とも呼ばれます。
ガットショット(Gutshot)
ストレートを完成させるために、間の1枚のカードだけが必要な状態です。
例えば、「6, 7, 9, 10」と持っている場合、「8」が出ればストレートが完成します。完成するカード(アウツ)が4枚しかないため、オープンエンドストレートドローよりは弱いドローです。「インサイドストレートドロー」とも呼ばれます。
インサイドストレートドロー(Inside Straight Draw)
ガットショットと同義です。間の抜けた部分を埋めるカードを待つ状態を指します。
バックドアドロー(Backdoor Draw)
ターンとリバーの両方で特定のカードを引くことで、初めて役が完成する状態のドローです。
例えば、フロップの時点で自分の手札+ボードで同じスートが3枚しかない場合、ターンとリバーの両方で同じスートのカードを引けばフラッシュが完成します。フロップの時点ではまだ弱いですが、可能性を秘めたハンドです。「ランナーランナー(Runner Runner)」とも呼ばれます。
モンスタードロー(Monster Draw)
ストレートドローとフラッシュドローが同時に成立しているような、非常に強力なドローハンドのことです。
例えば、手札が「7♠, 8♠」で、ボードが「6♠, 9♠, K♥」のような場合、ストレートとフラッシュの両方を狙えます。完成するカード(アウツ)が非常に多く、メイドハンド(完成役)に対しても有利に戦えることがあります。
コンボドロー(Combo Draw)
モンスタードローとほぼ同義で、複数の役のドローが組み合わさっている状態を指します。
アウツ(Outs)
自分のハンドを改善し、相手に勝つために必要なカードのこと、またはその枚数を指します。
例えば、フラッシュドローの場合、残りのデッキに同じマークのカードは9枚あるため、「アウツは9枚」と数えます。このアウツの数を基に、ポットオッズを計算してコールすべきか判断します。
ドローイングデッド(Drawing Dead)
たとえ自分のドローが完成したとしても、相手がそれより強い役を既に完成させているため、絶対に勝つことができない絶望的な状況を指します。
例えば、自分がフラッシュを狙っていても、相手が既にフルハウスを完成させている場合などです。
ベッティング戦略用語

【ベッティング用語】一覧表
| バリューベット | シンバリュー |
| ブラフ | セミブラフ |
| ピュアブラフ | ブラフキャッチ |
| コンティニュエーション ベット | ダブルバレル |
| トリプルバレル | ドンクベット |
| ブロックベット | プローブベット |
| スクイーズ | スチール |
| リスチール | オーバーベット |
| ハーフベット | ポットベット |
| ミニマムベット |
ポーカーの醍醐味は、単なる役の強さ比べではなく、ベットを駆使した駆け引きにあります。
どのような意図でベットを行うのか、その戦略を示す用語を理解することで、相手の思考を読み、ゲームの主導権を握ることが可能になります。
ここでは、中級者以上を目指すなら必ず覚えたい、ベッティング戦略に関する用語を解説します。
バリューベット(Value Bet)
自分のハンドが相手のコールレンジの多くに対して優位だと考えるときに、相手にコールしてもらうことで利益を最大化するために行うベットのことです。
相手が持っていそうな少し弱いハンドから、チップを引き出すことを目的とします。ベット額が大きすぎると相手がフォールドしてしまい、小さすぎると得られる利益が少なくなるため、絶妙な額の調整が求められます。
シンバリュー(Thin Value)
自分のハンドが相手よりわずかに強いかもしれない、という微妙な状況で行う、薄い(thin)利益を狙ったバリューベットのことです。
相手が自分より弱いハンドでコールしてくれる可能性は低いかもしれませんが、長期的に見れば利益につながると判断した場合に行います。高度なハンドリーディング能力が要求される上級者向けの戦略です。
ブラフ(Bluff)
自分のハンドがショーダウンで勝てる見込みが低い状況で、強いハンドを持っているように見せて相手をフォールドさせるために行うベットやレイズのことです。
ポーカーの華とも言えるアクションですが、無謀なブラフは大きな損失につながるため、相手のプレイスタイルや状況を慎重に見極める必要があります。
セミブラフ(Semi-bluff)
現時点ではまだ役が完成していないドローハンドの状態で、ブラフとしてベットやレイズを行うことです。
この戦略の強みは、相手がフォールドすればその場でポットを獲得でき、もしコールされても、次のカードで自分の役が完成すれば勝てるという二段構えのチャンスがある点です。
ピュアブラフ(Pure Bluff)
ドローの可能性なども全くない、完全に弱いハンドで行う純粋なブラフのことです。
「エアー」とも呼ばれます。成功すれば大きなリターンがありますが、コールされるとほぼ勝ち目がないため、非常にリスクの高い戦略です。
ブラフキャッチ(Bluff Catch)
相手のベットがブラフであると読み、自分もそれほど強くはないハンド(しかし、相手のブラフハンドには勝っているハンド)でコールして、ポットを獲得することを狙うプレイです。
相手のベット額やそれまでのアクション、プレイスタイルからブラフの可能性を判断します。
コンティニュエーションベット(Continuation Bet / C-bet)
プリフロップでレイズして主導権を握ったプレイヤーが、フロップが開かれた後もその勢いを継続(continuation)して行うベットのことです。
「Cベット」と略されます。プリフロップでの強気な姿勢を示し続けることで、たとえフロップで役ができていなくても、相手をフォールドさせられる可能性が高まります。
ダブルバレル(Double Barrel)
Cベットをコールされた後、さらにターンでも続けてベットを行うことです。
2発目の銃弾(バレル)を撃ち込むイメージです。フロップでのベットが本物であったと主張し、相手にさらなるプレッシャーを与えます。
トリプルバレル(Triple Barrel)
ダブルバレルをコールされた後、さらにリバーでも続けてベットを行うことです。3発目の銃弾を撃ち込む、非常に攻撃的なアクションです。
リバーまでベットを続けることは、非常に強いハンドを持っているか、あるいは大胆なブラフであるかのどちらかであると相手に認識させます。
ドンクベット(Donk Bet)
前のラウンドで最後にベットやレイズをしたアグレッサー(攻撃者)に対して、次のラウンドで先に行動するプレイヤーが、チェックではなくいきなりベットをすることです。
「Donk(下手なプレイヤー)がよく行っていたプレイ」というイメージから名付けられたと言われていて、一般的にはセオリーから外れた奇襲的なプレイと見なされます。
ブロックベット(Block Bet)
相手に大きなベットをされるのを防ぐ(ブロックする)ために、自分から比較的小さな額のベットを行うことです。
特に不利なポジションにいるときに、安い金額で次のカードを見たり、ショーダウンに持ち込んだりする目的で使われます。
プローブベット(Probe Bet)
前のラウンドで相手がベットする機会があったにもかかわらず、チェックで回してきた場合に、その相手のハンドの強さを探る(probe)ために行うベットのことです。
スクイーズ(Squeeze)
一人がオープンレイズし、それに一人以上のプレイヤーがコールした後に、さらに後ろのポジションからリレイズをすることです。
最初にレイズしたプレイヤーとコールしたプレイヤーを同時に「搾り取る(squeeze)」ようなイメージから名付けられました。ポットが大きくなっているため、成功すれば大きな利益を得られます。
スチール(Steal)
レイトポジション(特にカットオフやボタン)からレイズすることで、ブラインドポジションのプレイヤーをフォールドさせ、ブラインドベット(強制参加費)を盗む(steal)ことを目的としたプレイです。
リスチール(Re-steal)
他のプレイヤーのスチール(ブラインドベットを盗むためのレイズ)に対して、ブラインドポジションからリレイズ(3ベット)を仕掛けて、ポットを奪い返す(re-steal)ことです。
オーバーベット(Overbet)
ポットに入っているチップの総額を超える大きな額をベットすることです。
非常に強いハンドを持っていて最大限のバリューを引き出したい場合や、相手に絶対にフォールドしてほしい強力なブラフとして使われます。
ハーフポット(Half Pot)
ポットに入っているチップの総額の半分程度の額をベットすることです。一般的なベットサイズの目安の一つで、Half Pot Bet(ハーフポットベット)とも呼ばれることがあります。
ポットベット(Pot Bet)
ポットに入っているチップの総額と同額をベットすることです。ポットリミットオマハなど、ベット額に上限があるゲームでよく使われます。
ミニマムベット(Minimum Bet)
そのゲームで許可されている最小額のベットのことです。
ポーカー用語:チップ・スタック用語
【チップ・スタック用語】一覧表
ポーカーは、チップを奪い合うゲームです。自分の持っているチップ量(スタック)を常に把握し、相手のスタック量との関係性を考慮しながらプレイすることが極めて重要です。
ここでは、チップやスタックに関する基本的なポーカー用語を解説します。
スタック(Stack)
プレイヤーがテーブル上に持っているチップの総量のことです。
このスタックの量が、ベットできる金額の上限となり、プレイヤーの生命線とも言えます。「スタックが深い(多い)」「スタックが浅い(少ない)」のように表現します。
チップ(Chip)
ゲームで使用される、お金の代わりとなる円盤状の札のことです。カジノや大会によって様々な種類のチップが使われます。
ポット(Pot)
各プレイヤーがゲームに賭けたチップがまとめられている、テーブル中央の場所、またはそこに集まったチップの総額のことです。ゲームの勝者はこのポットを獲得します。
メインポット(Main Pot)
誰かがオールインした際に、複数のプレイヤーがそれ以上のチップを持っている場合に発生する、基本的なポットのことです。
オールインしたプレイヤーが獲得できるのは、このメインポットまでです。
サイドポット(Side Pot)
誰かがオールインした後も、まだチップを持っているプレイヤー同士でベットの応酬があった場合に作られる、メインポットとは別のポットです。
オールインしたプレイヤーは、このサイドポットを獲得する権利はありません。
バンクロール(Bankroll)
ポーカーのために用意している活動資金全体のことを指します。
一時的な負けで破産してしまわないよう、自分のスキルレベルやプレイするレートに合わせて、適切なバンクロールを管理することが、長期的にポーカーを続ける上で非常に重要です。
バイイン(Buy-in)
トーナメントやキャッシュゲームに参加するために支払う参加費(プライズプールに入る額+レイク(運営手数料))のことです。
キャッシュゲームでは、テーブルごとに決められた最低バイイン額と最高バイイン額の範囲で、自分の好きな額のチップを持って着席します。
リバイ(Rebuy)
主にトーナメントで、チップを全て失ってしまった(飛んでしまった)場合に、再度バイインを支払ってチップを買い、ゲームに復帰することです。
リバイが可能な時間や回数は、トーナメントのルールによって定められています。
アドオン(Add-on)
トーナメントの特定の休憩時間などに、全てのプレイヤーが追加でチップを購入できるルールのことです。
リバイとは異なり、チップを持っているプレイヤーも購入することができます。多くの場合、アドオンは1回のみ可能です。
ショートスタック(Short Stack)
テーブルの平均的なスタック量や、ブラインドの額に比べて、自分の持っているスタックが著しく少ない状態のことです。
プレイの選択肢がオールインかフォールドかに狭められるなど、戦略が大きく制限されます。
ディープスタック(Deep Stack)
ブラインドの額に対して、各プレイヤーのスタックが非常に多い状態のことです。
インプライドオッズが大きくなるため、スーテッドコネクターのような投機的なハンドの価値が上がり、より複雑で高度な戦略が展開されます。
エフェクティブスタック(Effective Stack)
あるハンドにおいて、実際にプレイヤー同士が争うことになる有効なスタック量のことです。
対戦しているプレイヤーの中で、最も少ないスタック量がエフェクティブスタックとなります。例えば、自分が1000ドル、相手が300ドルのスタックを持っている場合、エフェクティブスタックは300ドルです。
ポットコミット(Pot Committed)
ポットに多くのチップを投資してしまったため、もはやフォールドすることが数学的に不利になってしまう状態のことです。
「ポットにコミットしている」と表現します。この状態になったら、フォールドするよりはコールかオールインを選択する方が良いでしょう。
チップリーダー(Chip Leader)
そのテーブル、またはトーナメントで、最も多くのチップを持っているプレイヤーのことです。
豊富なスタック量を背景に、他のプレイヤーにプレッシャーをかけるなど、有利にゲームを進めることができます。
オッズ・確率 用語
【オッズ・確率用語】一覧表
| オッズ | ポットオッズ |
| インプライドオッズ | リバースインプライドオッズ |
| エクイティ | フォールドエクイティ |
| エクイティ リアライゼーション | EV |
| エッジ | バックドアストレートドロー |
| バックドアフラッシュドロー | ダブルベリー |
| イーブイ | ポイントオッズ |
| ロバストエクイティ |
ポーカーは運だけのゲームではありません。確率と期待値に基づいた論理的な判断が、長期的な勝利へと繋がります。
ここでは、より数学的で戦略的なアプローチを可能にする、オッズと確率に関する上級者向けのポーカー用語を解説します。これらの概念を理解することが、初心者から中級者へとステップアップするための鍵となります。
オッズ(Odds)
ある事象が起こる確率を、「起こらない回数:起こる回数」という比率で表したものです。
例えば、デッキに46枚の未知のカードがあり、その中に自分のフラッシュを完成させるカード(アウツ)が9枚ある場合、フラッシュが完成しないカードは37枚です。このときのオッズは「37:9」、約「4:1」となります。
ポットオッズ(Pot Odds)
自分がコールするために必要な額と、それによって得られる可能性のあるポットの額の比率のことです。
例えば、ポットに80ドルあり、相手が20ドルをベットしてきた場合、ポットの合計は100ドルになります。あなたは20ドルをコールすることで100ドルを獲得するチャンスを得るため、ポットオッズは「20:100」、つまり「1:5」です。
自分のハンドが完成するオッズ(ハンドオッズ)とこのポットオッズを比較し、ポットオッズの方が高ければ、数学的にコールすることが正当化されます。
インプライドオッズ(Implied Odds)
ポットオッズの計算に、将来のラウンドで相手からさらに引き出せるであろう潜在的な利益(インプライドバリュー)を加味した考え方です。
特に、ディープスタックの状況でドローハンドをプレイする際に重要になります。たとえ現在のポットオッズが合っていなくても、役が完成したときに相手から大きなベットを引き出せると期待できるならば、コールを正当化できる場合があります。
リバースインプライドオッズ(Reverse Implied Odds)
インプライドオッズとは逆に、自分がドローを完成させたにもかかわらず、相手がさらに強いハンドを持っているために、将来のラウンドで大きな損失を被ってしまうリスクのことです。
例えば、自分が弱いフラッシュを完成させたときに、相手がより強いナッツフラッシュを持っている場合などがこれにあたります。
エクイティ(Equity)
ある特定の状況で、ポットを獲得できる確率のことです。
通常、パーセンテージで表されます。例えば、ショーダウンになった場合に、自分のハンドが相手のハンドレンジ(持っている可能性のある手の範囲)に対して60%の確率で勝てる場合、「エクイティが60%ある」と表現します。
このエクイティを基に、ベットやコール、フォールドの判断を行います。
フォールドエクイティ(Fold Equity)
自分のベットやレイズによって、相手がハンドをフォールドすることで得られるエクイティ(ポットの獲得確率)のことです。
自分のハンドが弱くても、相手をフォールドさせることができればポットを獲得できます。セミブラフなどの戦略は、このフォールドエクイティを拠り所としています。
エクイティリアライゼーション(Equity Realization)
自分のハンドが持つ本来のエクイティを、ポジションの不利さや相手からのプレッシャーなどによって、どの程度実現できるかという概念です。
例えば、不利なポジションでは、相手のアグレッシブなベットによってフォールドせざるを得なくなり、本来持っていたエクイティを100%実現できないことがあります。
EV(Expected Value / 期待値)
あるアクションを取ったときに、長期的に見て平均してどれくらいの利益または損失が見込めるかを示す数値です。
ポーカーにおける全ての判断は、このEVがプラスになるアクションを選択するべきである、という考えに基づいています。例えば、期待値が「+10ドル」のアクションは、長い目で見れば1回あたり平均10ドルの利益をもたらすことを意味します。
エッジ(Edge)
対戦相手に対する技術的な優位性のことです。「相手に対してエッジがある」とは、スキルレベルで自分が上回っており、長期的には利益を上げられるであろう状況を指します。
バックドアストレートドロー(Backdoor Straight Draw)
ターンとリバーの両方で特定のカードが来れば、ストレートが完成する状況のことです。
バックドアフラッシュドロー(Backdoor Flush Draw)
ターンとリバーの両方で同じスートのカードが来れば、フラッシュが完成する状況のことです。
ダブルベリー(Double Belly)
ダブルガットショットとも呼ばれ、2つの異なるカードのどちらかが来ればストレートが完成する状況のことです。アウツは8枚あります。
イーブイ(EV)
期待値(Expected Value)の略称です。ある行動をしたときに、長期的に見て得られる平均的な利益や損失のことです。EVがプラスであれば、その行動は有利です。
ポイントオッズ(Pot Odds)
「ポットオッズ」の別表記です。コールするために必要な金額と、ポットの総額の比率のことです。
ロバストエクイティ(Robust Equity)
複数のストリートにわたって実現されやすいエクイティのことです。上級者向けの概念です。
プレイスタイル用語

【プレイスタイル用語】一覧表
| タイト | ルース |
| アグレッシブ | パッシブ |
| TAG | LAG |
| ニット | マニアック |
| フィッシュ | シャーク |
| ロック | コーリングステーション |
| アグレッサー | ポジション |
| インポジション | アウトオブポジション |
| アクティブプレイヤー | アンダードッグ |
| アグレッションファクター | ラグ |
| ラストアグレッサー | プレイスタイル |
ポーカーは対人ゲームであり、対戦相手がどのような「プレイスタイル」を持つかを見極めることは、勝利のために不可欠です。
相手の傾向を理解することで、より効果的な戦略を立てることができます。ここでは、プレイヤーのスタイルを分類するための様々なポーカー用語を解説します。
タイト(Tight)
ゲームに参加するハンドを厳選し、強いハンドでなければプレイしない慎重なプレイスタイルのことです。フォールド率が高く、無駄な勝負を避ける傾向があります。
ルース(Loose)
タイトとは対照的に、幅広い種類のハンドで積極的にゲームに参加するプレイスタイルのことです。参加率が高く、投機的なハンドでもプレイすることを厭いません。
アグレッシブ(Aggressive)
ベットやレイズを多用し、攻撃的にゲームの主導権を握ろうとするプレイスタイルのことです。相手にプレッシャーをかけ、フォールドさせることでポットを獲得することを狙います。
パッシブ(Passive)
アグレッシブとは対照的に、ベットやレイズをあまりせず、コールやチェックでゲームに参加することが多い受け身なプレイスタイルのことです。自分からポットを大きくすることを避ける傾向があります。
TAG(Tight Aggressive)
「タイト・アグレッシブ」の略です。強いハンドを厳選してゲームに参加し(タイト)、一度参加すると決めたらベットやレイズで攻撃的にプレイする(アグレッシブ)、非常に堅実で強力なプレイスタイルです。
多くの熟練プレイヤーがこのスタイルを理想としています。
LAG(Loose Aggressive)
「ルース・アグレッシブ」の略です。幅広いハンドでゲームに参加し(ルース)、かつ積極的にベットやレイズを仕掛ける(アグレッシブ)、非常に攻撃的で予測が難しいプレイスタイルです。相手を混乱させ、多くのポットを獲得する可能性がありますが、リスクも高いです。
ニット(Nit)
極端にタイトなプレイヤーのことです。ほとんどのハンドをフォールドし、ナッツ級の非常に強いハンドを持っているときにしか大きなアクションを起こしません。相手にすると分かりやすいですが、彼らが大きなベットをしてきたときは最大限の警戒が必要です。
マニアック(Maniac)
極端にルースでアグレッシブなプレイヤーのことです。ハンドの強さに関係なく、ほとんどのゲームに参加し、レイズやリレイズを繰り返します。テーブルのダイナミクスを破壊しますが、その無謀さゆえに大きなスタックを失うことも多いです。
フィッシュ(Fish)
ポーカーが下手なプレイヤー、いわゆる「カモ」を指す軽蔑的なスラングです。セオリーから外れたプレイが多く、長期的には負ける可能性が高いプレイヤーを指します。経験豊富なプレイヤー(シャーク)の標的になりやすいです。
シャーク(Shark)
ポーカーが非常に上手いプレイヤーのことです。フィッシュを見つけて、そのプレイヤーから利益を上げることを狙う、海の「サメ(Shark)」に例えられます。
ロック(Rock)
ニットとほぼ同義で、非常に堅く、石のように動かないプレイヤーのことです。プレミアムハンドが来るまでじっと待ち続けるスタイルを指します。
コーリングステーション(Calling Station)
ベットやレイズに対して、フォールドせずにコールばかりするプレイヤーのことです。
ブラフが全く効かない相手ですが、自分が強いハンドを持っているときには、多くのバリューを引き出せる格好のターゲットとなります。
アグレッサー(Aggressor)
そのハンドにおいて、直近でベットやレイズといった攻撃的なアクションをしたプレイヤーのことです。
「プリフロップ・アグレッサー」のように使われ、ゲームの主導権を握っているプレイヤーを示します。
ポジション(Position)
テーブルでの自分の座席位置のことです。ディーラーボタンからの距離によって、アクションの順番が決まります。
インポジション(In Position)
自分より先に行動するプレイヤーがいない状態のことです。相手のアクションを見てから自分のアクションを決めることができるため、有利です。
アウトオブポジション(Out of Position)
自分より後に行動するプレイヤーがいる状態のことです。相手のアクションを見る前に自分がアクションしなければならないため、不利です。
アクティブプレイヤー(Active Player)
まだフォールドしていないプレイヤーのことです。ポットに勝つチャンスがあります。
アンダードッグ(Underdog)
勝つ確率が低いと見られているプレイヤーやハンドのことです。「ドッグ」とも略されます。
アグレッションファクター(Aggression Factor)
ベットやレイズの回数をコールの回数で割った値のことです。アグレッションファクターが高いほど、プレイヤーはアグレッシブです。
ラグ(LAG)
「Loose Aggressive」の略で、多くのハンドをプレイし、積極的にベットやレイズを行うプレイスタイルのことです。
ラストアグレッサー(Last Aggressor)
最後にベットやレイズをしたプレイヤーのことです。「アグレッサー」とも呼ばれます。
プレイスタイル(Play Style)
プレイヤーの特徴的なプレイの傾向のことです。タイト、ルース、アグレッシブ、パッシブなどの組み合わせで表現されます。
心理・メンタル用語
【心理・メンタル用語】一覧表
ポーカーは、数学的な確率論だけでなく、相手の心理を読み解く深い洞察力が求められるゲームです。
自分の精神状態をコントロールし、相手の無意識のサインを見抜く能力は、時にカードの強さ以上に勝敗を左右します。ここでは、ポーカーの心理戦を戦い抜く上で重要なメンタル関連のポーカー用語を解説します。
ティルト(Tilt)
バッドビート(不運な負け)を喫するなどして冷静さを失い、感情的で不合理なプレイをしてしまう精神状態のことです。
ティルトに陥ると、普段ならしないような無謀なベットをしたり、弱いハンドで無理な勝負をしたりしてしまい、大きな損失につながります。自分のティルトをいち早く認識し、コントロールする能力は、ポーカープレイヤーにとって最も重要なスキルの一つです。
テル(Tell)
プレイヤーが無意識のうちに見せる、手札の強さや次のアクションを示唆する仕草や表情、行動パターンのことです。
例えば、強いハンドを持っていると声が大きくなる、ブラフのときにチップを置く手が震える、といったものが挙げられます。
相手のテルを見抜くことで、有利にゲームを進めることができますが、逆に自分のテルを相手に読まれないようにすることも重要です。
リーディング(Reading)
相手のテルやベットパターン、これまでのアクション履歴などから、相手が持っているであろうハンドの範囲(レンジ)や、考えていることを読み解く行為全般を指します。
「ハンドリーディング」とも呼ばれます。正確なリーディングは、より良い意思決定の基礎となります。
レンジ(Range)
ある状況で、相手が持っている可能性のあるハンドの範囲全体のことです。
例えば、「プリフロップでUTGからレイズしてきたプレイヤーのレンジは、強いポケットペアやAKなどのプレミアムハンドだろう」というように推測します。
ポーカーでは、相手のハンドを「この1枚」と特定するのではなく、「このような範囲のハンドだろう」とレンジで考えることがセオリーとされています。
ハンドリーディング(Hand Reading)
リーディングの中でも特に、相手のハンドレンジを絞り込んでいく分析プロセスのことです。
プリフロップのアクション、フロップでのベット、ターンでのアクションと、ゲームが進行するにつれて得られる情報を基に、相手のレンジからありえない組み合わせを消去していき、より確からしいハンドを推測します。
ポーカーフェイス(Poker Face)
手札の良し悪しや感情を一切顔に出さない、無表情を貫くことです。自分のテルを相手に与えないための基本的な防御策です。
ただし、常に無表情でいること自体が不自然で、逆にテルになってしまう可能性もあるため、自然体を装うことが重要です。
メンタルゲーム(Mental Game)
ティルトのコントロール、集中力の維持、モチベーション管理など、ポーカーにおける心理的・精神的な側面全般を指します。
長期的に勝ち続けるためには、ポーカーの技術的なスキルだけでなく、このメンタルゲームを制することが不可欠とされています。
トーナメント用語
【トーナメント用語】一覧表
| トーナメント | キャッシュゲーム |
| リングゲーム | シットアンドゴー |
| MTT | サテライト |
| バブル | ITM |
| ファイナルテーブル | ヘッズアップ |
| ストラクチャー | ブラインドレベル |
| アンティ | チョップ |
| ディール | サテライトトーナメント |
| リエントリー | ワンビック |
| ヘッズアップ・プレイ | マルチウェイ |
| ファミリーポット | マルチハンド |
ポーカーの楽しみ方には、いつでも好きな時に始めたり辞めたりできる「キャッシュゲーム」と、参加者全員で最後まで生き残りをかけて戦う「トーナメント」の2種類があります。
特に大規模なポーカー大会はトーナメント形式で行われ、特有のルールや用語が存在します。ここでは、トーナメントに参加するなら必ず知っておきたいポーカー用語を解説します。
トーナメント(Tournament)
参加者全員が同じ量のスターティングチップを持ってスタートし、チップが全て無くなったプレイヤーから脱落していく形式のゲームです。
最後まで生き残ったプレイヤーが優勝者となります。順位に応じて賞金(プライズ)が分配され、その緊張感と達成感が大きな魅力です。
キャッシュゲーム(Cash Game)
テーブルのチップを現金と直接交換してプレイする形式のゲームです。トーナメントとは異なり、自分の好きなタイミングで参加し、好きなタイミングで席を立つことができます。
ブラインド額は常に一定で、チップが減ったら追加購入(バイイン)することも可能です。「リングゲーム」とも呼ばれます。
リングゲーム(Ring Game)
キャッシュゲームの別称です。テーブルをプレイヤーが囲んで(リング状に)プレイすることからこう呼ばれます。
シットアンドゴー(Sit and Go / SNG)
トーナメントの一種で、あらかじめ決められた人数(例:9人)がテーブルに集まった時点で即座にスタートする小規模なトーナメントです。
大規模なMTTと比べて短時間で終わるため、手軽にトーナメントの雰囲気を味わうことができます。
MTT(Multi Table Tournament)
「マルチテーブル・トーナメント」の略で、複数のテーブルで同時に進行する大規模なトーナメントのことです。
参加人数が多く、賞金額も高額になる傾向があります。世界的なポーカー大会のほとんどがこの形式を採用しています。
サテライト(Satellite)
より参加費(バイイン)が高額なメイントーナメントへの出場権をかけて行われる、予選トーナメントのことです。
サテライトで上位に入賞することで、少ない資金で大きな大会に参加するチャンスを得ることができます。
バブル(Bubble)
トーナメントで、賞金(プライズ)がもらえる順位(ITM)まであと一人で敗退してしまう、最も悔しい順位のことです。
例えば、10位までが賞金圏内で、11位で敗退した場合、「バブルで飛んだ」と言います。この時間帯は「バブルライン」と呼ばれ、ショートスタックのプレイヤーは生き残りをかけて極度に慎重になり、チップリーダーは積極的にプレッシャーをかけるなど、独特の緊張感が漂います。
ITM(In The Money)
「イン・ザ・マネー」の略で、トーナメントで賞金圏内に入ることです。「ITMを果たした」は、無事に賞金獲得が確定したことを意味します。
ファイナルテーブル(Final Table)
大規模なトーナメントで、最後の1テーブル(通常は9人または10人)に残った状態のことです。
優勝決定の最終局面であり、最も注目が集まる舞台です。
ヘッズアップ(Heads-up)
トーナメントで最後の二人だけが残り、一対一で優勝を争う状況のことです。
ポジションの有利不利が交互に入れ替わり、非常に攻撃的でスピーディーなゲームが展開されます。
ストラクチャー(Structure)
トーナメントにおける、ブラインドやアンティが上昇していく時間やレベルの構造のことです。
ストラクチャーが緩やか(ブラインド上昇が遅い)なほど、プレイヤーはスキルを発揮しやすくなります。
ブラインドレベル(Blind Level)
トーナメントの進行に応じて設定されている、ブラインドの額の段階のことです。
一定時間(例:20分)ごとにブラインドレベルが上がり、強制参加費が増えていくことで、ゲームの進行を促します。
アンティ(Ante)
ブラインドとは別に、ゲームに参加するために全プレイヤーが各ハンドの開始前に強制的に支払う参加費のことです。
トーナメントの中盤以降に導入されることが多く、ポットが大きくなることで、より積極的なプレイを促す効果があります。
チョップ(Chop)
トーナメントの最終盤で、残っているプレイヤー同士が合意の上で、賞金を分配することです。
実力差やスタック量に応じて賞金を分け合い、トーナメントを終了させます。
ディール(Deal)
チョップとほぼ同義で、プレイヤー間の交渉によって賞金分配を決めることです。
サテライトトーナメント(Satellite Tournament)
高額なトーナメントの参加権(チケット)を賭けたトーナメントのことです。上位入賞者が本戦のエントリー権を獲得できます。
リエントリー(Re-entry)
トーナメントで敗退した後、再度エントリーフィーを支払って同じトーナメントに再参加することです。
ワンビック(One Big)
ビッグブラインド1回分のチップ量のことです。トーナメントでのスタックサイズを表現するときに使われます。
ヘッズアップ・プレイ(Heads-Up Play)
2人だけで対戦するポーカーのことです。トーナメントの最終局面やキャッシュゲームで行われます。
マルチウェイ(Multiway)
3人以上のプレイヤーがフロップを見る状況のことです。「マルチウェイポット」とも呼ばれます。
ファミリーポット(Family Pot)
テーブルのほとんどまたは全てのプレイヤーがフロップを見る状況のことです。
マルチハンド(Multi-Hand)
複数のハンドを同時にプレイすることです。オンラインポーカーで複数のテーブルを同時にプレイする場合などに使われます。
特殊なアクション・状況用語
【特殊なアクション・状況用語】一覧表
| スロープレイ | トラップ |
| フロート | フラットコール |
| ジャストコール | リンプ |
| オープンリンプ | オーバーリンプ |
| アイソレーション | 3ベット |
| 4ベット | コールドコール |
| コールド4ベット | スクープ |
| スプリット | アクション |
| オープン | オリジナルレイザー |
| パス | コミット |
| マック | クラック |
| スケアカード | ブランク |
| フリーカード | バレル |
| ブロック | ブロッカー |
ポーカーの戦略は多岐にわたり、基本的なアクション以外にも、特定の状況で使われる特殊なプレイや、状況を的確に表現するための用語が存在します。
これらの高度な概念を理解することで、より深く、複雑なゲーム展開に対応できるようになります。ここでは、上級者が駆使する特殊なアクションや状況に関するポーカー用語を解説します。
スロープレイ(Slow Play)
ナッツ級の非常に強いハンドを持っているにもかかわらず、あえてチェックやコールといった消極的なアクションを取り、自分のハンドの強さを隠す戦略です。
相手に「自分のハンドはそれほど強くない」と誤認させ、後のラウンドで大きなベットを引き出すことを目的とします。ただし、相手に無料で次のカードを見せてしまい、逆転されるリスクも伴います。
トラップ(Trap)
スロープレイと似ていますが、より積極的に相手を「罠(トラップ)」にはめる意図を持ったプレイです。
強いハンドでチェックやコールに留まることで、相手にブラフを誘い、そこに対して大きなレイズを仕掛けるなどして、相手のチップを最大限に奪い取ることを狙います。
フロート(Float)
フロップで相手のコンティニュエーションベット(Cベット)に対して、特に強い役もドローもない状態でコールし、相手がターンでチェックした場合にベットしてポットを奪い取ることを狙う、高度なブラフ戦術です。
相手のCベットがブラフである可能性が高いと読んだ場合に使われます。
フラットコール(Flat Call)
レイズをすることも考えられるような強いハンドを持っているにもかかわらず、あえてコールに留まることです。「ジャストコール」とも呼ばれます。
スロープレイの一環として使われることもあれば、後ろのプレイヤーにスクイーズ(リレイズ)の機会を与えないためや、ドミネイトしている(圧倒的に勝っている)弱いハンドをゲームに参加させておくためなど、様々な戦略的意図を持って行われます。
ジャストコール(Just Call)
フラットコールと同義です。
リンプ(Limp)
プリフロップで、レイズせずにビッグブラインドと同額をコールしてゲームに参加することです。「リンプイン」とも言います。
一般的に、レイズして主導権を握ることがセオリーとされているため、リンプは弱く受け身なプレイと見なされることが多いです。
オープンリンプ(Open Limp)
プリフロップで、まだ誰もコールやレイズをしていない状態で、最初にリンプインすることです。
オーバーリンプ(Over Limp)
既に一人以上のプレイヤーがリンプしている状態で、自分もそれに続いてリンプすることです。
アイソレーション(Isolation / ISO)
プリフロップでリンプしたプレイヤーに対して、レイズをすることで、他のプレイヤーをフォールドさせ、そのリンパーと一対一(ヘッズアップ)の状況を作り出すことを狙う戦略です。
「アイソレート」とも言います。弱いと見なされるリンパーを孤立させ、ポジションの有利さを活かしてポットを獲得することを目的とします。
3ベット(3-bet)
プリフロップにおけるリレイズ(再レイズ)のことです。最初のオープンレイズ(2ベット目)に対して、さらにレイズする3番目のベットアクションを指します。
非常に強いハンドを持っていることを示すアクションですが、ブラフとして使われることも頻繁にあります。
4ベット(4-bet)
3ベットに対して、さらにレイズを返す4番目のベットアクションのことです。プリフロップでのオールイン前の最終的な攻防となることが多く、極めて強いハンドを持っていることを示唆します。
コールドコール(Cold Call)
前のプレイヤーがベットし、さらに別のプレイヤーがレイズした状況で、自分はその両方のアクションに対して、単にコールすることです。
間に複数のアクションがあったにもかかわらず「冷めた(Cold)」状態でコールすることから名付けられました。
コールド4ベット(Cold 4-bet)
オープンレイズとそれに対する3ベットがあった後に、そのどちらにも参加していなかったプレイヤーが、いきなり4ベットを仕掛けることです。非常に強力なアクションであり、通常はプレミアムハンドでのみ行われます。
スクープ(Scoop)
ハイロー系のポーカー(オマハハイローなど)で、ハイハンド(最も強い役)とローハンド(最も弱い役)の両方を一人で獲得し、ポットを総取りすることです。
スプリット(Split)
ショーダウンの結果、複数のプレイヤーが全く同じ強さの役だった場合に、ポットを均等に分けて分配することです。「チョップ」とほぼ同義です。
アクション(Action)
プレイヤーが行う行動のことです。ベット、コール、レイズ、フォールド、チェックなどが含まれます。
オープン(Open)
まだ誰もベットしていない状態で、最初にベットすることです。プリフロップでは「オープンレイズ」とも呼ばれます。
オリジナルレイザー(Original Raiser)
まだ誰もレイズしていない状態で、最初にレイズするプレイヤーのことです。
パス(Pass)
チェックやフォールドのことを指す、やや古い表現です。現在では「チェック」や「フォールド」という用語が一般的です。
コミット(Commit)
自分のスタックの大部分をポットに投入してしまい、フォールドすることが困難になった状態のことです。
マック(Muck)
ショーダウンで手札を公開せずに捨てることです。負けを認めて手札を見せたくないときに行います。
クラック(Crack)
強いハンド(特にポケットエース)を、より弱いハンドで破ることです。例えば、「AAをクラックする」と言います。
スケアカード(Scare Card)
自分のハンドを弱く見せるか、相手のハンドを強く見せる可能性のあるカードのことです。例えば、ボードに3枚目の同じスートのカードが出たときなどです。
ブランク(Blank)
ボードに出たカードが、誰のハンドにも影響を与えないと思われるカードのことです。「ブリックカード」とも呼ばれます。
フリーカード(Free Card)
全員がチェックしたことで、ベットせずに次のカードを見ることができる状況のことです。
バレル(Barrel)
連続してベットすることです。「セカンドバレル」「サードバレル」などと呼ばれます。
ブロック(Block)
相手が特定のハンドを持っている可能性を低くするカードを自分が持っていることです。
ブロッカー(Blocker)
自分が持っているカードによって、相手が特定の強いハンドを持っている可能性が減少することです。
例えば、自分がAを持っていれば、相手がAAを持っている可能性は低くなります。ブロックと同義です。
カードの呼び名・スラング
【カードの呼び名・スラング】一覧表
ポーカーの世界では、特定のハンドやカードに対して、独特の愛称やスラングが使われることがあります。
これらのポーカー用語を知っていると、プレイヤー同士の会話がより楽しくなり、海外のポーカー動画や解説も理解しやすくなります。
ロケッツ(Rockets)
AAのポケットペアの愛称です。ポーカーで最強のスターティングハンドであり、「ポケットエース」とも呼ばれます。
レディース(Ladies)
QQのポケットペアの愛称です。女王(Queen)のカードが2枚揃っているため、このように呼ばれます。
ダックス(Ducks)
22のポケットペアの愛称です。2のカードの形がアヒル(Duck)に似ていることから名付けられました。
ペア(Pair)
同じランクのカードが2枚ある役のことです。ワンペアとも呼ばれ、ハイカードの次に弱い役です。
ハイポケット(High Pocket)
JJ以上のポケットペアのことです。プリフロップの段階で非常に強いハンドとされます。
ローポケット(Low Pocket)
66以下のポケットペアのことです。セットを狙ってプレイすることが多いハンドです。
ポケット(Pocket)
ホールカードがペアになっていることです。「ポケットペア」とも呼ばれます。
ピクチャーカード(Picture Card)
J、Q、Kのフェイスカードのことです。絵柄が描かれているため、このように呼ばれます。
ボート(Boat)
フルハウスの別名です。「フルボート」とも呼ばれることがあります。
ニューヨークバックレイズ(New York Backraise)
プリフロップでのアクションに関するスラングです。 “リンプ (プリフロップでビックブラインドにコールするアクションのこと)→ 誰かがレイズ→リレイズ” の動きを指します。
ゲームルール・形式用語
【ゲームルール・形式 用語】一覧表
| オマハポーカー | ポットリミットポーカー |
| ステークス | ストラドル |
| ブラインド | ディーラー |
| ディーラーボタン | ウェイティングリスト |
| シートオープン | シートカード |
| シットアウト | シットイン |
| キャッシュアウト | キャップ |
| ストリングベット | エクスポーズカード |
| レーキ | レーキバック |
| プライズ |
ポーカーには様々なゲーム形式やルールが存在します。キャッシュゲームとトーナメントの違い、リミットの種類など、基本的なゲームの枠組みを理解することは、ポーカーを楽しむ上で欠かせません。
オマハポーカー(Omaha Poker)
テキサスホールデムと似たルールのポーカーの一種です。
オマハポーカーでは、プレイヤーは4枚のホールカードと5枚のコミュニティカードから、それぞれ2枚ずつを使って最高の役を作ります。
ポットリミットポーカー(Pot Limit Poker)
ベットやレイズの上限が、その時点のポットの総額までに制限されているポーカーのルールです。ノーリミットとリミットの中間的な形式です。
ステークス(Stakes)
ゲームのレベルや金額のことです。ビッグブラインドやアンティの額で表されます。
例えば、「$1/$2のステークス」は、スモールブラインドが$1、ビッグブラインドが$2のゲームです。
ストラドル(Straddle)
UTGに座るプレイヤーが、プリフロップでビッグブラインドの2倍の額を任意でベットすることです。ゲームを盛り上げるために行われます。ただし、地域やルールによって異なります。
ブラインド(Blind)
ゲームの開始前に、特定のポジションのプレイヤーが強制的に支払うベットのことです。スモールブラインドとビッグブラインドがあります。
ディーラー(Dealer)
カードを配る人のことです。カジノやトーナメントでは専門のスタッフが務めますが、ホームゲームではプレイヤーが交代で務めます。
ディーラーボタン(Dealer Button)
ディーラーの位置を示すマークのことです。ボタンポジションを示すために使われます。
ウェイティングリスト(Waiting List)
満席のテーブルに参加するために、名前を登録するリストのことです。空きが出たときに順番に着席できます。
シートオープン(Seat Open)
テーブルに空きが出たことを知らせる声のかけ方のことです。ウェイティングリストに登録しているプレイヤーに対して行われます。
シートカード(Seat Card)
トーナメントで、プレイヤーが着席するテーブルと席を指定するカードのことです。トーナメントの開始前やテーブルの変更時に配られます。
シットアウト(Sit Out)
一時的にゲームから離れることです。シットアウトすると、自動的にフォールドされます。
シットイン(Sit In)
シットアウトしていたプレイヤーが、ゲームに復帰することです。次のハンドからプレイできます。
キャッシュアウト(Cash Out)
チップを現金に換えることです。ゲームを終了するときに行います。
キャップ(Cap)
一つのラウンドで、レイズできる回数の上限のことです。キャップに達すると、プレイヤーはチェックかコールしかできません。
ストリングベット(String Bet)
ベットやレイズをするときに、一度にチップを置かずに何回かに分けて置くことです。不正な行為とみなされ、禁止されています。
エクスポーズカード(Exposed Card)
ディールやフォールドの際に、誤って見えてしまったカードのことです。ゲームの進行に影響を与えることがあります。
レーキ(Rake)
カジノやポーカールームが、各ポットから徴収する手数料のことです。通常、ポットの一定割合(例:5%)が徴収されます。
プライズ(Prize)
トーナメントの賞金のことです。上位入賞者に分配されます。
かっこいい用語
【かっこいい用語】一覧表
これまで紹介してきたカテゴリ以外にも、ポーカーの世界には知っておくと便利な様々なかっこいいポーカー用語が存在します。
プレイヤーのタイプ、カードの役割、特定の状況など、細かなニュアンスを表現する言葉を覚えておけば、ポーカーの会話や分析がより一層豊かなものになるでしょう。
キッカー(Kicker)
ワンペアやツーペア、スリーカードなどの役が他のプレイヤーと同じだった場合に、勝敗を決めるために使われる、役に関与していない残りの手札のことです。
例えば、両者がAのワンペアを持っている場合、手札のもう1枚のカードが強い方が勝ちとなります。このキッカーの強さが勝敗を分けることは非常に多く、軽視できない要素です。
バッドビート(Bad Beat)
圧倒的に有利な状況から、確率的に極めて低い目(アウツ)を相手に引かれて逆転負けを喫することです。
例えば、自分の勝率が95%以上あったにもかかわらず負けてしまった場合などです。ポーカーには付きものの不運ですが、これがティルト(精神的な動揺)の引き金になることも多いため、冷静に受け流す精神力が求められます。
クーラー(Cooler)
バッドビートと似ていますが、こちらは自分も相手も非常に強いハンドを持っており、どちらもフォールドすることが困難な状況でぶつかり合い、結果的に負けてしまう不運な状況を指します。
例えば、キングのフルハウスを持っているところに、相手がエースのフルハウスを持っていた、というような状況です。これはプレイングミスではなく、避けられない不運として捉えられます。
ドミネイト(Dominate)
自分のハンドが、相手のハンドに対して圧倒的に有利な状況にあることです。
例えば、自分の手札が「A, K」で、相手の手札が「A, Q」の場合、共通のAがペアになってもキッカーで勝っているため、「AKはAQをドミネイトしている」と言います。
アンノウン(Unknown)
まだプレイスタイルや実力が未知数の、情報が少ない対戦相手のことです。どのようなプレイをしてくるか分からないため、慎重に対応する必要があります。
レギュラー(Regular / REG)
特定のレートのキャッシュゲームやトーナメントに常に参加している、いわゆる「常連」プレイヤーのことです。
一般的に、そのレートで勝ち越している堅実な実力者であることが多いです。
GTO(Game Theory Optimal)
「ゲーム理論最適化」の略で、相手がどのような戦略を取ってきたとしても、長期的には搾取されることのない、理論上最適なプレイスタイルのことです。
非常に複雑な計算に基づいており、主にトッププロやAIが研究している最先端の理論です。
エクスプロイト(Exploit)
相手のプレイスタイルに見られる弱点や偏り(リーク)を見つけ出し、そこを意図的につくことで利益を最大化する戦略的なアプローチのことです。
例えば、相手がフォールドしすぎることが分かっていればブラフを多用し、コールしすぎることが分かっていればバリューベットを厚く打つ、といったプレイがエクスプロイトにあたります。
バランス(Balance)
自分のプレイが相手に読まれないように、特定の状況で複数のアクション(ベット、チェックなど)を、一定の頻度で使い分けることです。
例えば、強いハンドのときだけベットするのではなく、ブラフのときも同じようにベットすることで、相手は自分のハンドを推測しにくくなります。
レンジアドバンテージ(Range Advantage)
あるボードの状況において、自分のハンドレンジ(持っている可能性のある手の範囲)が、相手のハンドレンジ全体に対して有利である状態のことです。
例えば、自分がプリフロップでレイズした側で、フロップがハイカード中心だった場合、相手よりも強いペアを持っている可能性が高いため、レンジアドバンテージがあると言えます。
ナッツアドバンテージ(Nuts Advantage)
そのボードで考えられる最強の役(ナッツ)を持っている可能性が、相手よりも自分の方が高い状態のことです。
ポーカー用語の効率的な覚え方

膨大なポーカー用語を前に、どこから手をつけていいか分からない、と感じる方もいるかもしれません。
しかし、心配は無用です。全ての用語を一度に暗記する必要はありません。重要なのは、ゲームを楽しみながら、段階的に知識を増やしていくことです。ここでは、ポーカー用語を効率的に、そして楽しく覚えるための具体的な方法を3つご紹介します。
1. 必須用語から覚える
特に、「基本アクション用語」「ポジション用語」「役の名称」の3つのカテゴリは、ポーカーをプレイする上での土台となります。
これらの用語を理解するだけで、ゲームの流れは格段にスムーズになるはずです。必須用語に慣れてきたら、次に星4つの「重要用語」へとステップアップしていきましょう。
2. アミューズメントカジノなどで実践する
用語を覚える最も効果的な方法は、実際にポーカーをプレイし、その用語が使われる状況を体験することです。
最近では、日本国内にも多くの「アミューズメントカジノ」があり、初心者でも安心してポーカーを楽しむことができます。ディーラーや他のプレイヤーが使う言葉に耳を傾け、分からなければその場で質問してみましょう。
親切に教えてくれるはずです。また、スマートフォンアプリのポーカーゲームも、手軽に実践を積むのに最適です。ゲーム内で表示されるアクションや状況と、覚えた用語を結びつけることで、知識は確かなものになっていくでしょう。

3. ポーカー動画や配信を観る
ある程度基本的な用語を覚えたら、次のステップとして、プロプレイヤーの動画や配信を観ることを強くお勧めします。
YouTubeなどで世界のトッププロたちによるハイレベルな戦いを観戦することができます。彼らが使う専門用語や、解説者が話す戦略的な分析は、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、本記事と照らし合わせながら繰り返し観るうちに、徐々に内容が理解できるようになります。用語のニュアンスをより深く理解する絶好の機会になります。
ポーカーを楽しみつつ用語を覚えよう!
本記事では、ポーカーをプレイする上で出会うであろうたくさんの専門用語を、初心者向けの基本的なものから、上級者向けの戦略的なものまで、網羅的に解説しました。
ポーカー用語を覚えることは、単に言葉を知るだけでなく、ゲームの構造を理解し、戦略の幅を広げ、世界中のプレイヤーと共通の言語で楽しむためのパスポートを手に入れるようなものです。
最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、焦る必要はありません。アミューズメントカジノや開催されているトーナメントで実際にプレイしながら、本記事を辞書のように活用し、一つひとつの言葉とその意味を確かめてみてください。実践と学習を繰り返すうちに、点と点だった知識が線となり、やがてポーカーというゲームの奥深い全体像が見えてくるはずです。

ポーカー用語のよくある質問
- テキサスホールデム以外のポーカーでも同じ用語が使えますか?
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多くの基本用語は、テキサスホールデム以外のポーカー(オマハ、セブンカードスタッドなど)でも共通して使用されます。
特に、アクション用語(ベット、レイズ、フォールドなど)、役の名称(フラッシュ、ストレートなど)、ポジション用語(ボタン、ブラインドなど)は、ほぼ全てのポーカー形式で同じ意味で使われます。
ただし、ゲーム形式特有の用語も存在します。本記事で紹介している用語の大部分はテキサスホールデムを基準にしていますが、他のポーカー形式でも十分に応用可能です。
- ポーカー用語を覚えると、勝率は上がりますか?
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用語を覚えること自体が直接的に勝率を上げるわけではありませんが、用語の理解は戦略的思考の基盤となります。
概念を理解することで、相手の行動を読み解き、より高度な戦略を組み立てることが可能になります。さらに、用語を知っていることで、プロの解説や戦略書を正確に理解でき、学習効率が飛躍的に向上します。用語の習得は、ポーカー上達への第一歩であり、必要不可欠なステップと言えます。
- ポーカー用語を間違えて使ってしまった場合、どうなりますか?
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アミューズメントカジノや友人同士のホームゲームでは、間違えても訂正する機会が与えられることがほとんどです。
ディーラーや他のプレイヤーが丁寧に教えてくれることも多いので、過度に心配する必要はありません。
ただし、公式なトーナメントやカジノでは、口頭での宣言が優先されるルールがあるため、注意が必要です。例えば、「コール」と言ったつもりで「レイズ」と言ってしまった場合、レイズとして扱われることがあります。このようなミスを防ぐためにも、基本用語はしっかりと覚え、アクションする際は落ち着いて明確に伝えることが大切です。
- ポーカーの上級用語には何がありますか?
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ポーカーの上級用語は、戦略やプレイヤーの特徴を表す言葉が多くあります。
代表的なものには以下があります:セミブラフ:弱い手で相手を降ろすためにベットする戦略。
ポジションアドバンテージ:後ろのポジションに座ることによる戦略的有利。
セット:手札とボードの組み合わせで作る三枚の同じランクのカード。
ストリート:ベット・ラウンドの各段階のこと(プリフロップ、フロップ、ターン、リバー)。
- 「シャーク」とは何ですか?
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勝率の高い上級プレイヤーやプロを指す用語で、他のプレイヤーより利益を上げる能力が高い人を指します。
- 「ドミってる」とはどういう意味ですか?
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「ドミってる」とは、手札やボードの状況が圧倒的に有利で、相手を支配できる状態です。
初心者~中級者には馴染みが薄いですが、上級プレイヤー同士ではよく使われます。


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