ロイヤルストレートフラッシュとは?ポーカー最強役の確率・ロイヤルフラッシュとの違いを徹底解説

ポーカー ロイヤルストレートフラッシュ

ポーカーを始めたばかりの方なら、一度は「ロイヤルストレートフラッシュ」や「ロイヤルフラッシュ」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

この役はポーカーにおいて最強の組み合わせとして知られていますが、正確な定義や確率、そして名称の違いについて正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、ロイヤルストレートフラッシュの基本から、出現確率、他の役との違いまで、初心者にもわかりやすく徹底解説します!

目次

ロイヤルストレートフラッシュとは?

ロイヤルストレートフラッシュとは?

ロイヤルストレートフラッシュは、ポーカーにおける最強の役です!5枚のカードが以下の2つの条件を同時に満たしたときに成立します。

  • 全て同じスート(マーク)であること
  • 数字が「10, J, Q, K, A」の
    組み合わせであること

「♠10, ♠J, ♠Q, ♠K, ♠A」のような組み合わせであれば、スートはスペード(♠)、ハート(♥)、ダイヤ(♦)、クラブ(♣)のいずれでも構いません。

ロイヤルストレートフラッシュ 種類

この役が成立する組み合わせは、各スートに1つずつ、全部で4パターンしか存在しません。そのため、ポーカーの役の中で最も出現確率が低く、まさに「奇跡の役」と言えるでしょう。

基本的なポーカーのルールでは、このロイヤルストレートフラッシュに勝る役は存在しないため、完成すれば勝利が確定する、全プレイヤーが夢見る究極のハンドです!

ロイヤルストレートフラッシュが
出る確率

ロイヤルストレートフラッシュ確率

ロイヤルストレートフラッシュが一体どれくらいの確率で出現するのかを見ていきましょう。その確率は、ポーカーの種類によって少し異なります。

テキサスホールデムでの確率

現在主流のテキサスホールデムでは、自分の手札2枚と、場に出る共通のカード5枚の合計7枚の中から、最も強い5枚の組み合わせを作ります。このルールの場合、ロイヤルストレートフラッシュは5カードドローよりも少しだけ確率が上がります。

7枚のカードからロイヤルストレートフラッシュが完成する確率は、約0.0032%(約1/30,940)と言われています。

ゲームの進行状況によっても確率は変動します。

  • ターン時(共通カードが4枚公開)
    : 約0.00015%
  • リバー時(共通カードが5枚公開)
    : 約0.0032%

いずれにせよ、ロイヤルストレートフラッシュは出した人が少ない上に、ポーカーを何千回、何万回とプレイしても一度もお目にかかれない、ということも珍しくないほどの低い確率です。

5カードドローでの確率(初手)

最も基本的なポーカーである5カードドローで、最初に配られた5枚のカードでいきなりロイヤルストレートフラッシュが完成する確率は、まさに天文学的な数字です。

まず、52枚のカードから5枚のカードを選ぶ組み合わせの総数は、以下の計算式で求められます。

52C5 = (52 × 51 × 50 × 49 × 48) ÷
(5 × 4 × 3 × 2 × 1) = 2,598,960通り

約260万通りもの組み合わせがある中で、ロイヤルストレートフラッシュが成立するのはたったの4通りしかありません。

したがって、その確率は…
4 / 2,598,960 = 1 / 649,740
0.000154%

となります!まさに奇跡と呼ぶにふさわしい確率ですね。

5カードドローでの確率(交換後)

カードを交換した場合はどうでしょうか。当然、初手で揃うよりは確率が上がりますが、それでも非常に低い確率であることに変わりはありません。持っているカードの状況によって、確率を分数で表すと以下のように変化します。

5カードドロー確率
ロイヤルリーチ
(あと1枚で完成)
1/47 (約2.1%)
ロイヤル関連カードを
3枚持っている
1/1,081 (約0.092%)
ロイヤル関連カードを
2枚持っている
1/16,215 (約0.006%)
ロイヤル関連カードを
1枚持っている
1/178,365 (約0.00056%)
ロイヤル関連カードを
持っていない
1/383,485 (約0.00026%)

あと1枚で完成という「ロイヤルリーチ」の状況でも、成功率は約2%しかありません。いかにこの役を完成させることが難しいかが分かりますね。

全ての役の確率比較表

ロイヤルストレートフラッシュの確率がどれほど低いか、他の役と比較してみましょう。

確率比較表確率
ロイヤル
ストレート
フラッシュ
約0.000154%
ストレート
フラッシュ
約0.00139%
フォーカード約0.0240%
フルハウス約0.1441%
フラッシュ約0.1965%
ストレート約0.3925%
スリーカード約2.1128%
ツーペア約4.7539%
ワンペア約42.2569%
ハイカード
(役なし)
約50.1177%

こうして見ると、他の役と比べてもその出現率がいかに桁違いに低いので、ロイヤルストレートフラッシュは出した人が少ないのが一目瞭然ですね!

確率を実感できる比較

「1/649,740」と言われても、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。この確率がどれほど天文学的な数字なのか、ロイヤルストレートフラッシを他の出来事の確率に例え比較してみましょう。

出来事確率
ロイヤル
ストレート
フラッシュ
約1/65万
宝くじで100万円
が当たる
約1/10万
雷に打たれる約1/100万
四つ葉のクローバー
を見つける
約1/1万

ロイヤルストレートフラッシュを初手で引くことは、宝くじで100万円を当てるよりも、さらに6倍以上も難しいのです!

この数字がいかに「ありえない」領域にあるか、お分かりいただけるのではないでしょうか。まさに、一生に一度経験できるかどうかの奇跡と言えるでしょう。

「ロイヤルストレートフラッシュ」と
「ロイヤルフラッシュ」の違い

ロイヤルストレートフラッシュ ロイヤルフラッシュ 違い

ポーカーを学んでいると、「ロイヤルストレートフラッシュ」と「ロイヤルフラッシュ」という2つの言葉を目にすることがありますよね。SNSなどでも混同して使われていることが多く、「一体どっちが正しいの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、この2つは全く同じ役を指しています!

国際的には「Royal Flush(ロイヤルフラッシュ)」という呼び方が一般的です。一方、日本では「ストレートフラッシュ」の最上位の役であることを分かりやすく示すために、「ロイヤルストレートフラッシュ」という呼び方も広く使われています。

どちらの呼び方を使っても間違いではありませんが、海外のプレイヤーと話す機会がある場合は「ロイヤルフラッシュ」と言うとスムーズに伝わるでしょう。

ロイヤルストレートフラッシュの強さ

ロイヤルストレートフラッシュは、基本的なポーカーのルールにおいては、他のいかなる役にも負けることのない、絶対的な最強の役です。

ロイヤルストレートフラッシュが勝てる役の一覧表

ロイヤルストレートフラッシュは、全ての役に対して勝利を収めることができます。

ストレート
フラッシュ
同じスートで数字が
連続する5枚
フォーカード同じ数字のカード4枚
フルハウスワンペアとスリーカード
の組み合わせ
フラッシュ同じスートのカード5枚
ストレート数字が連続する5枚
スリーカード同じ数字のカード3枚
ツーペアワンペアが2組
ワンペア同じ数字のカード2枚
ハイカード役がない状態

ロイヤルストレートフラッシュ
同士の勝負はどうなる?

もし複数のプレイヤーが同時にロイヤルストレートフラッシュを完成させたらどうなるのでしょうか。

2人同時にロイヤルストレートフラッシュを引く確率を分数で表すと、約1兆分の1です。宝くじ1等を2回連続で当てるような、ほぼ現実離れした確率ですが、理論上は起こり得ます。

その奇跡が起きた場合、勝負は「チョップ(引き分け)」となり、ポット(賭けられたチップの総額)は全員で均等に分配されます。

スートの強さは関係あるの?

「スペードが一番強いって聞いたことがあるけど?」と思う方もいるかもしれません。

確かに、一部のローカルルールや日本独自のルールでは、「スペード > ハート > ダイヤ > クラブ」というスートの強さが定められていることがあります。

しかし、テキサスホールデムなどの国際的に標準とされているポーカーのルールでは、スートによる強弱は一切ありません。 したがって、どのスートのロイヤルストレートフラッシュでも強さは同じであり、もし複数のプレイヤーが異なるスートで同時に完成させた場合も、結果はチョップとなります。

例外:ワイルドポーカーの
「ファイブカード」

ロイヤルストレートフラッシュは、ジョーカーなどのワイルドカード(他のカードの代わりになる特殊なカード)を使ってプレイする「ワイルドポーカー」では負けてしまう場合があります。

このルールでは、「ファイブカード」という役が存在します。これは、同じ数字のカード4枚とワイルドカード1枚を組み合わせた役で、例えば「5, 5, 5, 5, ジョーカー」のような形です。

ワイルドポーカーにおいては、ロイヤルストレートフラッシュよりジョーカーが加わることでファイブカードが強い役として扱われます。非常に稀なケースですが、もしワイルドカードありのルールでプレイする際は、この序列を覚えておく必要がありますね!

ストレートフラッシュとの違い

ロイヤルストレートフラッシュとよく似た役に「ストレートフラッシュ」があります。この2つの違いを正確に理解することが、ポーカーの役をマスターする上で非常に重要です。

ストレートフラッシュとは?

ストレートフラッシュは、以下の2つの条件を満たす役です。

  • 同じスート(マーク)であること
  • 数字が連続していること

例えば、「♥5, ♥6, ♥7, ♥8, ♥9」のような組み合わせですね。これも非常に強力な役で、ポーカーの役の中ではロイヤルストレートフラッシュに次いで2番目に強いとされています。

ロイヤルストレートフラッシュは
ストレートフラッシュの最上位!

では、ロイヤルストレートフラッシュとの違いは何でしょうか?

実は、ロイヤルストレートフラッシュはストレートフラッシュの一種なのです。ストレートフラッシュの中でも、数字の並びが「10, J, Q, K, A」という最も強い組み合わせのものを、特別に「ロイヤルストレートフラッシュ」と呼んでいます。

つまり、ストレートフラッシュという大きな括りの中に、キングオブストレートフラッシュとして君臨しているのが、ロイヤルストレートフラッシュというわけです!

A-2-3-4-5の
ストレートフラッシュとの違いは?

ここで一つ注意点があります。ストレートでは「A, 2, 3, 4, 5」という組み合わせも認められていますが、これはあくまで「5」を一番上の数字とするストレートです。

したがって、「♦A, ♦2, ♦3, ♦4, ♦5」というストレートフラッシュは、ロイヤルストレートフラッシュではなく、通常のストレートフラッシュとして扱われます。強さも、Kを一番上とするストレートフラッシュ(9, 10, J, Q, K)よりも下になりますので、混同しないようにしましょう!

ロイヤルストレートフラッシュ
の注意点

ロイヤルストレートフラッシュ 注意

これほどまでに強力で魅力的なロイヤルストレートフラッシュですが、扱う上でいくつか注意点があります。最強だからこその弱点とも言えるポイントを理解しておきましょう。

狙って出せる役ではない

何度も繰り返しますが、この役が完成する確率は天文学的に低いです。通常のプレイで、積極的に狙って揃えにいくのは現実的ではありません。

無理に狙うと大損する可能性

ロイヤルストレートフラッシュを意識しすぎるあまり、他の役が揃う可能性を逃したり、無謀なベットを繰り返したりすると、大きな損失に繋がります。

基本的には「たまたま狙える状況になったら意識する」程度に留めておくのが賢明です。

完成しても大きく稼げないことも

特にテキサスホールデムのように共通カードがあるルールでは、場に同じスートのカードが3枚、4枚と並ぶと、誰が見てもフラッシュ系の役を警戒します。

その状況でロイヤルストレートフラッシュが完成しても、相手はすぐに危険を察知してフォールドしてしまい、結果的にあまりチップを稼げないというケースも少なくありません。

ロマンあふれる役であることは間違いありませんが、勝利を目指す上では、常に冷静で現実的な判断を心がけることが大切です。

確率よりも駆け引き。駆け引きが生む
ポーカーの面白さを味わおう

JOPTは東京、大阪、札幌で年に数回開催されています。

ロイヤルストレートフラッシュは、確かにポーカーにおける究極の役であり、誰もが一度は夢見る瞬間です。

しかし、ポーカーの本当の面白さは、こうした確率の低い役をただ待つことだけではありません。ポーカーの醍醐味は相手の思考を読み、戦略を立て、時に大胆なブラフを仕掛けるといった心理戦にあります。

こうした心理戦の奥に魅力を感じたなら、実際の大会でその感覚を味わってみるのも一つの選択肢です。今、日本では各地で多くのポーカートーナメントが開催されており、プレイヤー層も年々広がっています。

アジア最大級のポーカートーナメント「JOPT(Japan Open Poker Tour)」では、経験・年齢を問わず多くのプレイヤーが熱戦を繰り広げています。一枚のカードに賭ける勇気と冷静さその両方を、あなた自身の手で体感してみましょう!

ロイヤルストレートフラッシュ
のよくある質問

ロイヤルストレートフラッシュの確率は?

5カードドローで初手から揃う確率は約1/649,740(約0.000154%)です。

テキサスホールデムの場合、7枚のカードから選べるため、確率は約1/30,940(約0.0032%)と少し上がりますが、それでも非常に低い確率です。ポーカーを何千回とプレイしても一度も見られないことも珍しくありません。

ロイヤルストレートフラッシュの確率の詳細はこちら△

確率を出す計算方法は?

5カードドローの場合、まず52枚のカードから5枚を選ぶ組み合わせの総数を計算します。これは「52C5 = 2,598,960通り」となります。

ロイヤルストレートフラッシュは4パターン(各スート1つずつ)しか存在しないため、4 ÷ 2,598,960 = 1/649,740という計算になります。

ロイヤルストレートフラッシュの確率の詳細はこちら△

ロイヤルストレートフラッシュとロイヤルフラッシュは違うの?

全く同じ役です!国際的には「Royal Flush(ロイヤルフラッシュ)」という呼び方が一般的で、日本では「ロイヤルストレートフラッシュ」という呼び方も広く使われています。

どちらを使っても間違いではありませんが、海外のプレイヤーと話す際は「ロイヤルフラッシュ」と言うとスムーズに伝わります。

ロイヤルストレートフラッシュとロイヤルフラッシュ違いの詳細はこちら△

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この記事を書いた人

世界のヨコサワのROOTSでポーカーを始める。ポーカー歴約4年、週4日以上は都内のアミューズメントポーカー店舗に行くほどのポーカー狂。ROOTSでポーカーの楽しさを知りJOPTなどの大会に参加してポーカーの世界の広さを知り、海外にも挑戦するようになる。海外大会で優勝し200万円ほどの賞金獲得経験あり。

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